タロットの小アルカナのワンドのナイト・カップのナイト・ソードのナイト・ペンタクルのナイトの意味をまとめました。正位置・逆位置のほか、恋愛、仕事などそれぞれのシュチュエーション別の意味を学ぶこともできます。
(2023/08/06更新)
解説動画
1.各スートのナイトのカードの特徴
今度はナイトのカードだね。ナイトのカードはみんな馬に乗って鎧を着てるけど、乗ってる馬の色や雰囲気が全然違ってるね
そうだね。ナイトのカードは乗ってるナイトだけじゃなくて馬の行動も参考になるね。
馬に注目してみると、やっぱりワンドとソードは能動的でよく動いてるけど
カップとペンタクルは大人しそうで受動的にみえるね
まさにそうだね。ワンドの馬とソードの馬は大きく動いてるけど、カップとペンタクルは大人しそうだね。同じ動き出してる馬でもワンドとソードはさらに違いがあるんだけどわかるかな?
ワンドは「今動き始めた」って感じだけどソードは「今まさに全力では知ってます」って感じかな?
ワンドは物事の始まりのエネルギーだったりすることも関連してるのかな。
その通りだと思うよ。ワンドのナイトは、ペイジとストーリーが連続していて、ペイジが見つけた新しい場所に、実際に動き出そうとしてるんだ。ワンドだけじゃなくて、他のナイトのカードもペイジと連続してるって考えるとわかりやすいんじゃないかなって思うよ。
なるほどね。ペイジのカードではそれぞれのスートの目指すものが見つけられてた感じだったけど、ナイトではそこにむかって実際に進んでいってるんだね。
「ナイト」のカードがあらわすもの
小アルカナの各カードはセフィロトの木の各セフィラに対応しています。
ナイトのカードは第6のセフィラである「ティファレト」に対応しています。
セフィロトの木でみても、10のペイジから、6のティファレトは真ん中の均衡の柱の真上にあります。
ワンドがその道について学びはじめた学生であれば、ソードはそれを実際に実行しはじめた新入社員といったところでしょうか。
彼らはそのスートの道を邁進していますが、まだ道は半ばです。ただ、ペイジと違って実際に実行段階に移しているため、実行段階でおこることに直面している状況でもあります。
そのため、「まだ完成には至っていないものの、そのスートが表すものを「実行している最中」にどのようなことがおこるか」を表しています。
そのため、ナイトを理解するためにはペイジやその後のゴールであるキングを見通すことで理解しやすくなるのではないかと思います。
また、ナイトはすべて「馬」に乗っています。ナイト本人の様子だけでなく、馬の様子も合わせて観察していくことで、それぞれのカードの性質がより理解しやすくなります。
2.各カードの一般的な意味
馬に注目して、それぞれのカードの性質をちょっと予想してみたけど、ナイトはペイジの次に来てる、って考えると理解しやすそうだね
そうだね。各スートのペイジが見出したものを実行に移しているのがナイトだって考えられるからね
それぞれのペイジが何を見つけ出したのかちょっと思い出してみると…
- ワンドのペイジ:新しく開拓すべきフィールド
- カップのペイジ:夢中になれるイマジネーション
- ソードのペイジ:目標に対して立ち塞がるものを乗り越えていく慎重さ
- ペンタクルのペイジ:修得することをきめたスキルや成果
って感じだったよね。
そうだね。そのペイジがそのまま進んでいけばどうなるかを考えるとイメージしやすいね。
なるほどね。そうすると
- ワンドのナイト:ペイジが見つけた新天地に実際に行こうとする
- カップのナイト:ペイジの思いついたイマジネーションを実行にうつす
- ソードのナイト:ペイジが見つけた道にどんな障害があっても切り開いて進むと決める
- ペンタクルのナイト:ペイジが見出した目標のために地道な努力を重ねることを決める
って感じかな?
そうだね!すごくいいと思うよ。
ありがとう!むぎに褒めてもらえるとうれしいな。
コートカードってどれも似てて難しそう、っておもったけど、スートの性質と、それぞれが連続してるって考えたら結構理解しやすいね
そうだね。特に、ペイジーナイトーキングは一連のストーリーになってるから、ここまでいろんなカードを通して各スートのいろんな側面をじっくりみてきていたら、番号のカードよりもすんなり理解できるんじゃないかって思うよ。
あんまり「コートカードは人物を表すんだ」って感じに囚われすぎなければシンプルでわかりやすいカードなんじゃないかなって思うよ
各スートのナイトの一般的な意味
各スートのナイトはそのスートの目的としている行為を実行中のカードだと理解すると意味がとらえやすいのではないかとおもいます。また、「ペイジが見出したものを実行しているのがナイト」だというストーリーで捉えるとさらにわかりやすくなるのではないかと思います。
ワンドのナイトでは、ペイジが見出した新天地に実際に歩みを進めていく様子が描かれています。モチベーション高く、行動しはじめていることを表すカードです。
カップのナイトは、ペイジで夢中になったイマジネーションを形にしていく様子が描かれています。彼の歩みはゆっくりかもしれませんが、確実に理想とするビジョンを叶えていこうとしています。
ソードのナイトは、障害を乗り越えて勝利を勝ち取ることを目標としたペイジの願望を実際に実力をもって実行している様子が描かれています。ナイトの中でも最も勇敢に描かれている彼は、どんな障害でも乗り越えて目的を達成することができるでしょう。
そしてペンタクルのナイトは、ペイジが見出した目標に対して不断の努力を重ねて、成就させることを決意して実行しています。道のりは長いかもしれませんが、彼は諦めることなく努力しつづける勤勉さをもっているでしょう。
このように、同じ「実行中」の状況でもそれぞれのスートの性質がナイトのカードにはとてもよく表れています。
カードそのものに描かれているもの、ペイジからの連続性、スートの性質、このあたりをしっかりと組み合わせることでナイトのカードはとても具体的に理解しやすくなるのではないかと思います。
エクササイズ1
正位置・逆位置の一般的な意味について、カードの絵をみて考えてみましょう。
いったん、自分の言葉でまとめてみてから次に読み進むことをお勧めします。
それぞれのカードの意味を類推してみよう!
- それぞれのスートのカードの正位置はどんな意味だと思いますか?カードの絵やここまでの説明を参考に自分の言葉で考えてみましょう。
- それぞれのスートのカードの逆位置はどんな意味だと思いますか?カードの絵やここまでの説明を参考に自分の言葉で考えてみましょう。
逆位置については、過剰・不足それぞれ考えましょう。 - 逆位置が必ず悪い意味というわけではありません。逆位置のこのカードがいい意味や、アドバイスで出てきた場合どのように読めばいいでしょうか?考えてみましょう
ワンドのナイト 図柄の解説
1本のワンドをもった騎士が馬にまたがっています。馬は前足をあげ、まさに出発をしようとしているようです。アーサー・ウェイトの解説によると、ワンドのペイジとナイトの背景は意図的によく似た背景で描かれており、『短いワンド1本で武装し、鎧も着用して旅行中のようだが、戦場に向かうという風情ではない』と表現しています。彼はペイジがみつけだした新天地に向かってはいるものの、それは武力行使のためではなく、純粋に自分の領地を拡大するため、新しい領地を目にするためであることがわかります。
ワンドのナイトはワンドのもつ拡大のエネルギーを象徴して、活気とやる気に満ち溢れています。熱意とやる気で目標を達成しようとする姿 が描かれています。
キーワード
活力・熱意
正位置
正位置の場合は物事のスタートや積極性を意味します。望む方向、決めた方向に対して実際に動き出している様子が描かれています。
精力的に物事がすすんでいくことや、逆にあなたが積極的に物事を動かしていく必要があることが示唆されています。
パワフルな前進が示唆されているカードです。
逆位置
逆位置の場合は、スタートや積極性が過剰や不足にはたらいていると考えます。不足の場合には、物事に対しての消極性や、うまくスタートがきれずもたもたしていることが警告されています。過剰の場合は端的には空回りです。いくら勢いがあったとしても、その力の向きが誤っていたり、うまく使えない状況ではエンストを起こしてしまいます。
逆位置を不足として読む場合
モチベーションがあがらない、積極的に行動する気持ちにならない。そういった状況を表します。人間関係であっても、仕事であっても、新しいことにチャレンジする気持ちになれない、やる気がなにごとに対しても上がらないことをあらわします。
逆位置を過剰として読む場合
やる気だけが空回りしていて、それがかえって問題を大きくしていることへの警告です。モチベーションは十分に高いのですが、具体的な方法がとれていなかったり、状況への分析に誤りがあったり、そもそも、その物事に今は取り組むべきではないと警告されています。
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
今考えていることに対して、進む前に少しクールダウンをする必要があることが告げられています。「進むな」というわけではないのですが、一時の感情に流されず、一旦冷静に状況をながめてから方向性を決めた方がいいというアドバイスとしてとらえることができます。
カップのナイト 図柄の解説・一般的な意味
カップを手にした騎士がゆっくりと歩みを進めていく様子が描かれています。ペイジで大きくうねっていた水は落ち着いており、ナイトの内面がとてもおだやかで落ち着いていることを表します。アーサー・ウェイトはこのカードに対して『優美で戦いとは無縁にみえる騎士』と表現し、『頭に羽根のはえた兜を被り、静かに馬を進める彼は、高度で優美な想像力を表す』と表現しています。ペイジではただ夢見るだけだったイマジネーションを、ナイトでは具体的な知性や実行力をもって実行していこうとしています。 理想とする美しい世界があり、その実現に対して具体的な行動がとれていることを表すカードです。また、ロマンチックなパートナーとの出会いを表すカードでもあります。
キーワード
理想・構築
正位置
アイデアが固まって、具体的な手段がみえてくることを示唆しています。人間関係の場合は困っている問題やアプローチしていきたい相手に対して具体的な対応策が見えていくことになります。恋愛の場合にはロマンチックで理想的な相手との出会いを意味する場合もあります。
逆位置
逆位置の場合には正位置でのメッセージが過剰や不足で働いていると考えます。カップのナイトは、アイデアを考えることと、具体的に実行していくこと、両輪の要素があります。そのため、過剰や不足で考える場合には、アイデアを考えることのどちらが過剰や不足になっているのかを考えることで解釈の幅がひろがります。
逆位置を不足として読む場合
アイデアを考えること、あるいは実行力のどちらかが不足していることが警告されています。前者の場合には、物事を解決していくためのアイデアが貧相であったり、不足していることが表されており、後者の場合はアイデアはあるものの、実行に移す実力が不足していることが挙げられます。また、期待していた出会いや恋愛での成果があげられないことを表す場合もあります。
逆位置を過剰として読む場合
アイデアを考えること、あるいは実行力のどちらかが過剰に働いていることへの警告です。前者の場合はアイデアはたくさん浮かんでくるものの、実際に実行するものを絞り込むことができない状況をあらわし、後者の場合には、実行を焦るあまり、妥協点を探してしまっていることへの警告がなされています。また、ロマンチックな恋愛への期待がたかまりすぎていることを警告している場合もあります。
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
思考と実行のバランスをとることが求められています。あれこれ思考をしたとしても、実行できることはいつも1つだけです。考えすぎて動けなくなってしまうよりも、まずはあまり期待せずに小さなステップから実行することが求められているカードです。また、恋愛に関しては向こうから出会いがくるよりも自分から動き出すことが求められていると解釈できる場合もあります。
ソードのナイト 図柄の解説・一般的な意味
勇敢な騎士が荒野を進んでいます。馬の歩みも他のナイトよりも早く、「騎士らしい」カードといえます。まだ実力のなかったペイジは、意思は強いものの、敵を避けて慎重に進んでいましたが、敵を蹴散らす強さをみにつけた今、大胆に、勇敢に進むことができているようです。アーサー・ウェイトはここで描かれている騎士について『ガラハッドであろう』と説明しています。ガラハッドは、アーサー王伝説で非常に勇敢で高潔で、優れた騎士として描かれ、最終的には物語の中心である聖杯を手にします。つまり、ソードのナイトはいかなる困難であっても正々堂々と、勇敢に乗り越える実力と勇気をもっており、目的を遂行することができるのです。ソードのナイトは勇敢さと実力、どちらも保証してくれるカードです。
キーワード
勇敢・勇壮
正位置
正位置では目的に対して、勇敢に熱意をもって進んでいくことが示されています。ある意味で戦車とよくにたカードで、このカードが出てきた時には目的にむかって突き進むことが求められています。
またそのような情熱的な人物との出会いが示唆されている場合もあります。このカードが出てきたときには目標としているものに対して、まさにこのソードのナイトのように勇しくつきすすんでいくことが求められています。
逆位置
逆位置では正位置でのメッセージが過剰や不足としてはたらきます。
不足の場合には、前にすすむ自信のなさが示されています。過剰の場合はやり口が強引で周囲に敵をつくってしまうことに対する警告です。また、向こう見ずに進んだ結果、ダメージを負う可能性が示唆されている場合もあるでしょう。救いとしてこのカードがもたらされる場合には、クールダウンできることを示唆している場合もあります
逆位置を不足として読む場合
自分に自信がもてないことが問題の本質であることが告げられています。実際の実力が不足しているというよりは、「自分にはできる」という自信がないことが課題であるようです。理由や根拠をもとめすぎず、まずは自分を信じることが大切であると告げられています。
逆位置を過剰として読む場合
無謀な取り組みにチャレンジしようとしていることへの警告がなされています。チャレンジするな、ということではなく、今すぐチャレンジするよりも一度冷静になって取り組み内容を見直して、本当にチャレンジする必要があるのか、チャレンジするとしてもこの方法でいいのか見直すように告げられています。
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
今はチャレンジするよりも、少し様子をみたり冷静に状況を判断したほうがいいとアドバイスされています。人はチャレンジすること以上に何かを手放すことや「やらない」ときめることのほうがかえって勇気を求められる場合があります。何も考えずにつきすすむのではなく、焦らず立ち止まって考えることが求められています。
ペンタクルのナイト 図柄の解説・一般的な意味
真っ黒な馬に跨ったナイトがペンタクルを携えています。ペイジでは夢中になってペンタクルに見入っていましたが、アーサー・ウェイトによると、『(ナイトは)スートのシンボルであるペンタクルを手にしているが、中を覗き込んではいない』と解説しています。ナイトがまたがっている馬に対しても『歩みが遅く、辛抱強く、重量感のある馬』と解説しており、『馬の性質は彼(ナイト)自身の性格の反映でもある』と述べています。ペイジでは対象に夢中になっていましたが、彼は対象を冷静に眺め、それに対して具体的な努力を辛抱強く重ねることができることが表現されています。
目的のために、根気良くコツコツと取り組み、やがては大きな成果を上げることができる勤勉な姿が描かれています。
キーワード
勤勉・実直
正位置
正位置では、修練・勤勉・忍耐といったこのカードの持つキーワードが中庸にはたらくと考えます。このカードが出た場合、状況はすぐにはかわらないかもしれません。また、すぐに結果が望めるわけではなさそうです。ですが、地道な努力を重ねていくことで成果が必ず得られることが示唆されています。またこのカードは、勤勉で誠実な人との出会いを寓意している場合もあります。
逆位置
逆位置では正位置でのキーワードが過剰や不足として働いていると考えます。
不足の場合には、地道な努力や勤勉さがたりないこと、怠惰になってしまっていることへの警告がなされます。
過剰の場合には努力に対して意識が過剰になってしまっており、ちょっとした失敗で心が折れてしまう脆さが警告されています。努力すること、勤勉であることに対して過剰な価値を見出さないようにと警告してくれています。
逆位置を不足として読む場合
勤勉さが不足していることへの警告です。「コスパ」「タイパ」といった効率が求められる昨今ですが、何事もやはり取り組みから結果がでるまでには時間がかかることも多いです。今やろうと思っていることに対して面倒くさがらずに時間をかけてとりくむことが求められています。
逆位置を過剰として読む場合
努力への期待値や意識が過剰になっていることへの警告です。コツコツと努力をすることは大切ですが、ただ闇雲に努力だけをしていればいい、ということでもありません。今取り組んでいることに対して自分がやっていることが効率が悪い方法になってしまっていないか見直すことが求められています。
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
一つのことに集中して闇雲に努力するよりも、視野を広げたりリラックスするのに時間をつかうことが今は大切であることが告げられています。毎日コツコツ積み上げることはとても素敵なことですが、そのことにだけ専念することが必ずしも最適な手段とは限りません。単純にリラックすることが求められていたり、準備よりも実行を求められていることを表す場合もあります。
3.各カードの状況別の意味
ナイトのカードは、どれもそのスートを実行中の様子だから、それぞれのスートのいい面がよく表れてる気がするね。
セフィロトの木でみても、ティファレトっていうそれぞれのスートが最も美しく理想的に働いている姿でもあるからね。
でも、ペイジの「はじめた」様子とナイトの「実行中」の様子ってちょっと区別しにくい時もある気がするな。
それでいうと、キングの「完成」も区別しにくい場合もあるかもね。
これは僕の意見だけどコートカードは同じモチーフがどんどん完成に近づいていくイメージだから、それぞれのカードの領分を完全に区別するのは難しいこともあるんじゃないかなって思うよ。
そっか。ナイトはペイジとキングの中間にいるから、それぞれとの境界みたいなのがちょっと曖昧なところはあるかもしれないね。
そうだね。ゴールはそれぞれのカードを完全に区別することじゃなくて、タロットをつかって問題解決をすることだと思うから、解釈に悩んだらやっぱり周囲のカードの状況や、占いの対象となる人の状況や要望なんかもヒントに読んでいくのがいいんじゃないかな。
タロット占いは「正しい意味」とか「こう読むべき」っていうのがあるわけじゃないからね。それぞれのカードについてまずはじっくり考えていくことが大切だけど、実際にカードを読むときには読みは柔軟に変化していっていいと思うんだ。
エクササイズ2:恋愛・仕事などそれぞれの状況ごとの意味をまとめてみよう
カードの仕事・恋愛・家庭生活など状況ごとの意味をそれぞれのカードの絵をみながら考えてみましょう。
いったん、自分の言葉でまとめてみてから次に読み進むことをお勧めします。
- それぞれのカードが仕事に関する相談で出てきた場合は、どんな意味だと思いますか?正位置・逆位置それぞれ考えてみましょう。逆位置については過剰・不足・アドバイスでそれぞれ考えてみましょう
- それぞれのカードが恋愛に関する相談で出てきた場合は、どんな意味だと思いますか?正位置・逆位置それぞれ考えてみましょう。逆位置については過剰・不足・アドバイスでそれぞれ考えてみましょう
- それぞれのカードが結婚生活・家庭に関する相談で出てきた場合は、どんな意味だと思いますか?正位置・逆位置それぞれ考えてみましょう。逆位置については過剰・不足・アドバイスでそれぞれ考えてみましょう
ワンドのナイトの状況別の意味
ワンドのナイトの仕事での意味
正位置
- やる気に満ち溢れ、ビジネスを成功・拡大していく意欲が大きくなる
- 仕事を軌道に乗せることができ、大きく売上を拡大していける
- どんどんビジネスを大きくしていくことができる
逆位置
逆位置を不足として読む場合
- モチベーションが上がらず、新しい事に取り組めない
- 思ったような成果をあげることができず、伸び悩む
- 覇気に欠けており、活気のない職場・業種
逆位置を過剰として読む場合
- やる気はあふれているものの、実力がともなっていない
- 力をいれるべき分野や内容が的外れになってしまっている
- モチベーションが高すぎることが空回りしてしまっており、問題を大きくしてしまっている
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
- 無理にモチベーションをあげようとするよりも、少し様子をみたほうがいい
- 間違った方向にいってしまっていないか見直す必要がある
- 注力すべき内容が適切かどうか見直す時期が来ている
ワンドのナイトの恋愛での意味
正位置
- 情熱的な関係に発展させていくことができる
- 恋愛に対するモチベーションが高まり、積極的に行動できるようになる
- パワフルで情熱的な相手との出会い
逆位置
逆位置を不足として読む場合
- 恋愛に対してあまり乗り気になれず、発展しにくい
- 悪い状況ではないものの、発展性や情熱に欠ける関係
- 相手からの気持ちを感じることができず、モチベーションが保てない
逆位置を過剰として読む場合
- こちらの気持ちが空回りしてしまっており、相手を無視てしまっている
- 強引な相手に迫られてうんざりしている
- 恋愛に対する情熱は大きいものの、それをどこにぶつけていいのかわからなくなっている
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
- はやる気持ちをおさえて、冷静に行動することが求められている
- 勢いだけでつっぱしらず、相手の気持ちや状況も大切にする
- 軽はずみな行動には知りやすくなっているので慎重になったほうがいい
ワンドのナイトの家庭・結婚での意味
正位置
- 情熱的な大恋愛の末の結婚
- エネルギーに満ち溢れており、家族の夢の実現に全力を注ぐことができる
- 元気で活気にあふれた家族や家庭生活
逆位置
逆位置を不足として読む場合
- 結婚に向けての熱意が減退してしまっている
- 状況が悪いわけではないが、どことなく熱意に欠けた状況の家族。燃え尽き症候群。
- 家族の夢を応援する意欲や気持ちがわきあがってこない状況
逆位置を過剰として読む場合
- 片方の情熱が空回りしていて、結婚に向けてすすみにくくなっている
- 家族を応援する気持ちが強すぎて、かえってプレッシャーを与えてしまっている
- やる気や情熱をもてあましており、不完全燃焼を感じる家庭生活
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
- 冷静にお互いの話をする時間を意識的にもつほうがいい
- 無理にやる気を鼓舞するよりも、家族それぞれのペースを今は尊重したほうがいい
- 休息やリラックスの時間を意図的にとることが今は求められている
カップのナイトの状況別の意味
カップのナイトの仕事での意味
正位置
- 構想していたことを、実行にうつしていくことができる
- 理想と現実のバランスがとれた施策を実行していくことができる
- 素晴らしいインスピレーションを与えてくれるビジネスパートナーとの出会い
逆位置
逆位置を不足として読む場合
- 綺麗事をならべてもそれを実行する実力がない
- 仕事に幻滅してしまっており、やりがいを見出せない
- 実行に値するような魅力的なアイデアがおもいつかない
逆位置を過剰として読む場合
- 計画の立案に時間をかけすぎており、実行ができていない
- 仕事への高すぎる理想やかえって状況を悪化させている
- 高いスキルがあるにも関わらず、相応しい活躍の場を与えられていない
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
- 完璧を求めるよりも、少しでいいから実行をはじめる
- 理想を実現するための具体的な努力をはじめたほうがいい
- 理想の到来をまつよりも、今ある状況で取り組みをはじめてみたほうがいい
カップのナイトの恋愛での意味
正位置
- 理想的な関係を発展させていくことができる
- 素敵な恋愛を楽しむための具体的な行動がとれている
- 優しくてロマンチックなパートナーとの出会い
逆位置
逆位置を不足として読む場合
- 空想にふけっているだけで何も実行に移せていない状況への警告
- 恋愛に対するノウハウにばかり詳しくなり、かえって恋愛を楽しめなくなっている
- 希望したようなパートナーとであえず、幻滅してしまっている
逆位置を過剰として読む場合
- 恋愛に対する理想が高すぎることが問題になっている
- 恋愛に対する理想を押し付けてしまっていることが相手を苦しめている
- 理想的な相手や運命の出会いへの期待の強さが本当の出会いを遠ざけている
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
- 高すぎる理想を一度手放し、今ここにある縁を大切にする
- 相手を理想化しすぎず、対等な一人の人間同士として接する
- 相手から来るのを待つだけでなく、自分からも行動をすることが大切
カップのナイトの家庭・結婚での意味
正位置
- ロマンチックで優しい相手との結婚
- お互いを尊重し、信頼と愛にあふれた家庭生活
- 家族の理想を叶えてくれる援助を得ることができる
逆位置
逆位置を不足として読む場合
- ムードに欠けており、退屈を感じる結婚。マリッジブルー。
- 生活がいっぱいいっぱいで、気持ちのゆとりのない家庭生活
- 家族に必要な援助を得ることが期待しにくい状況
逆位置を過剰として読む場合
- 見栄をはりすぎている状態での結婚
- お互いの理想を押し付けあうことが家族の問題を大きくしてしまっている
- 理想のスタイルへの憧れが強すぎて、家族が振り回されてしまっている
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
- 背伸びしすぎない、等身大のお互いを認め合うことが幸せな結婚につながる
- 理想を追い求めるよりも、お互いの価値観を尊重することが家族の幸せにつながる
- 周囲の援助を期待するよりも、まずは自分たちだけでできることでの実行を考える
ソードのナイトの状況別の意味
ソードのナイトの仕事での意味
正位置
- 競合に打ち勝ち、大きな成功を収めることができる
- ハードルはあるものの、乗り越えて大きな利益をあげることができる
- チャレンジすることで更なる飛躍が望める
逆位置
逆位置を不足として読む場合
- 競合に打ち勝つことができず、利益を逃してしまう
- 困難に立ち向かっていく実力が不足している
- チャレンジしていく気持ちになれず、逃げ腰になっている
逆位置を過剰として読む場合
- 社内外への過剰な対抗意識が問題を大きくしてしまう
- あれこれチャレンジしすぎることが利益を損ねることにつながってしまっている
- 困難を意識しすぎることで、かえって自分で問題を大きくしてしまっている
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
- 競合と対抗することよりも、「競合しないですむ方法」を検討する
- チャレンジをする前に必要なスキルなどを確認する必要がある
- 困難に立ち向かうことだけでなく、回避する、やり過ごす方法も検討する
ソードのナイトの恋愛での意味
正位置
- 思い切った行動をとることで二人の関係を発展させていくことができる
- ライバルがいても、打ち勝って恋愛の勝者となることができる
- 野心的でワイルドな人からアプローチを受ける
逆位置
逆位置を不足として読む場合
- 自分からアプローチする勇気がなく、関係を発展させられない
- ライバルに打ち勝つことができない
- アタックしても今はいい結果がえられそうにない
逆位置を過剰として読む場合
- 強引なアプローチが相手によくない印象を与えている
- ライバルを意識しすぎることがかえって関係発展にはマイナスに響いている
- 相手からの強引なアプローチに辟易している
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
- 早まった行動をとるよりも、状況を冷静に眺めることが大切
- ライバルを意識しすぎず、自分の持ち味を活かす
- 「相手を手に入れる」ことを目的にしすぎない
ソードのナイトの家庭・結婚での意味
正位置
- 困難を乗り越えて、結婚までこぎつけることができる
- 難しそうに見えるチャレンジでも上手く立ち向かっていくことができる家庭
- 高いハードルを乗り越えて、自分たちの理想を勝ち取ることができる
逆位置
逆位置を不足として読む場合
- 二人の間にたちふさがるハードルに心が折れそうになってしまう
- 家族をとりまく困難に対して自分の力では対抗できないと感じている
- 問題から目を逸らして逃げてしまっていることが問題解決を遅らせている
逆位置を過剰として読む場合
- 結婚へのハードルを大きく評価しすぎてしまっている
- 親戚や他の人への対抗意識が家族を疲弊させてしまっている
- 無謀なチャレンジが家族を危険に晒している
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
- 結婚へのハードルに対して、真っ向から対決するのではなく、全員が折り合える道を探す
- 困難に対抗するよりも、援助を求めたり、困難そのものを避ける方法を模索する
- チャレンジしようと思っていることに対してきちんと情報を集めて冷静になることが求められている
ペンタクルのナイトの状況別の意味
ペンタクルのナイトの仕事での意味
正位置
- プロジェクトの成功にむけて実直な努力を重ねることができる
- 今すぐには結果には結びつかないかもしれないが、正しい方向性で努力を進めることができている
- 長期的な視点でとりくむことが成功につながる
逆位置
逆位置を不足として読む場合
- 忍耐や辛抱強さに欠けていることが成功を妨げている
- コロコロとやることを変えていることが問題につながっている
- 結果を焦ってよくない状況になっている
逆位置を過剰として読む場合
- 準備に時間をかけすぎて実行のタイミングをのがそうとしている
- 努力することが目的になってしまっており、本来何のためにやっていたのか忘れてしまっている
- 合理性を欠いた、自己満足の努力への警告
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
- 今は準備はスキルアップよりも、実行に時間をつかうべき
- 「努力」を美徳と捉えすぎず、効率化することも考える
- 不合理な努力をしてしまっていないか取り組みを見直すタイミングがきている
ペンタクルのナイトの恋愛での意味
正位置
- 大切にしたい相手を見つけて、コツコツと信頼を積み上げることができている
- すぐには結果にはつながらないが、これまでのアプローチが着実に結果に結びついている
- 少しずつ発展していく、末長く続く関係
逆位置
逆位置を不足として読む場合
- 関係の発展への焦りが二人の関係の発展を妨げている
- 自分の気持ちが定まらず、一人の相手を思い続けることができない
- 関係の発展の速度が遅いことで何もかも嫌になりそうになっている
逆位置を過剰として読む場合
- 信頼関係を構築することに慎重になりすぎていることが関係の発展を妨げている
- 長く友人を続けすぎたせいで、かえって関係が進めにくくなっている
- 長い時間の関係が二人の間に倦怠や飽きを生んでいる
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
- 十分な信頼関係は得られているので思い切ったアプローチが求められている
- 変化を恐れないことが大切
- 恋愛を意識する決定的な行動を取ることが求められている
ペンタクルのナイトの家庭・結婚での意味
正位置
- 結婚に向けて着実に準備を重ねていくことができている状況
- 家族の目標に対して粘り強く、慎重に取り組んでいくことができる家族
- 家族で叶えたいことに対してコツコツと時間をかけて備えていくことができている
逆位置
逆位置を不足として読む場合
- お互いの忍耐のなさが、幸せな結婚の成就の妨げになっている
- 家族それぞれのペースを尊重することができず、焦りがでてしまっている
- 落ち着かない家庭環境が家族の夢を叶えることの妨げとなっている
逆位置を過剰として読む場合
- 結婚に向けて万全な準備をととのえようとすることがかえって結婚そのものを遠ざけている
- マンネリ化して変わり映えのない生活が家族によくない影響を及ぼしている
- 夢の実現に対して思い切った行動がとれず、停滞につながっている
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
- 具体的な結婚の時期を先に決めてしまうことが今は大切
- 思い切った挑戦やチャレンジも恐れないことが求められている
- 変化やリスクをひきうけることで家族が大きく前に進むことができる
次のお話
前のお話
1 小アルカナナイトのカードの特徴
ナイトのカードがあらわすもの
2 各カードの一般的な意味
各スートのナイトの一般的な意味
ーエクササイズ1 それぞれのカードの意味を考えてみよう
ーワンドのナイト図柄の解説・一般的な意味
ーカップのナイト図柄の解説・一般的な意味
ーソードのナイト図柄の解説・一般的な意味
ーペンタクルのナイト図柄の解説・一般的な意味
3 各カードの状況別の意味
ーエクササイズ2 それぞれのカードの状況別の意味を考えてみよう
ーワンドのナイトの状況別の意味
ーカップのナイトの状況別の意味
ーソードのナイトの状況別の意味
ーペンタクルのナイトの状況別の意味