ウェイト版タロット、大アルカナの節制の逆位置の意味について解説します。
(2023/08/15改定)
解説動画
大アルカナ 節制の意味・概要
節制 図柄の解釈
節制というほかではあまり使わない日本語は、「temperance」の日本語訳です。「temperance」は「temperate」の名詞形でtemperateは「抑制した」「程良く混ぜられた」を意味するラテン語を語源としており、中世の徳目の一つである物事の穏やかなバランスが取れている状況を表します。また、節制は均衡も同時に表します。まっすぐ立った天使の水は杯から出ることがありません。水は絶えないけれども、溢れない状態を保っています。
「個々」の要素は変化しながらも、全体としては不変の安定を保つ。「節制」の天使の水は、そう言った自然の「摂理」「循環」による「均衡」も表しています。
キーワード
中庸・均衡
節制:一般的な意味
中庸や均衡というキーワードをネガティブに解釈します。
節制の水は止まっているように見えて循環しています。変化していく状況の中で現状維持は実は退化です。節制の逆位値は「バランス」を言い訳に、停止したり、無意味な前例踏襲を繰り返すことの危険性を警告しています。要は、マンネリへの警告です。また、逆に、変化をもとめすぎて当たり前の幸せをないがしろにしてはいけないと警告してくれている場合もあります。
逆位置を不足として読む場合
精神的な不安定や、状況が安定しないことへの警告です。バランスが崩れてしまっていること、精神の均衡を保てなくなっていることが問題視されている場合もあります。
逆位置を過剰として読む場合
バランスをとる=まえと同じにすること、にこだわりすぎてしまって、マンネリ化していることが問題であるようです。安定を保つことと、変化をしないことは違います。思い切った行動や変わることへの恐れへの手放しが必要であるようです
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
膠着していた状況が動き出すこと、いい意味でで今のバランスが崩れて変化が訪れることが示唆されます。また、自ら変化を起こす必要があることをアドバイスされている場合もあります
状況別の意味
仕事に関する意味
不足として読む場合
- 浮き沈みが激しく、先行きの予想が難しい
- 状況がコロコロ代わり、仕事に落ち着いて取り組むことができない
- 安定した仕事をするためのコンディションの調整ができていない
過剰として読む場合
- 前例踏襲にこだわりすぎるあまり、成長の機会を逃している
- 新しい仕組みを取り入れることができず、マンネリ化・陳腐化してる
- 向上心がみられない
前向きな意味や、アドバイスとして読む場合
- 今ある状況を思い切って変える必要がある
- 変化を恐れないことが大切
- 一時的な損失を恐れないで思い切った行動を。
恋愛に関する意味
不足として読む場合
- 恋愛に対してナーバスになりすぎている
- 相手に振り回されている
- 気持ちが安定せず、恋愛を楽しめていない
過剰として読む場合
- 関係を壊すことを恐れて思い切った行動がとれていない
- 長すぎた春。友達の関係が長すぎて次に進みにくくなっている
- 相手や状況の変化を受け入れることができていない
前向きな意味や、アドバイスとして読む場合
- 思い切った行動が状況を動かすことができる
- 相手からの印象の変化を恐れないことが大切
- 相手や自分の変化を受け入れることが必要
結婚・家庭に関する意味
不足として読む場合
- 不安定で落ち着きのない状況
- 家族が精神的に不安定であったり、マリッジブルーのような状況になってしまっている
- 毎日状況がコロコロ代わり、先行きが見通せない
過剰として読む場合
- 代わり映えしない状況に飽きてしまっている
- マンネリ化・倦怠期
- さりげない日常のありがたみを忘れてしまっている
前向きな意味や、アドバイスとして読む場合
- 自分から変化を起こすための行動が必要
- 自分や家族の変化を恐れずに受け入れることが求められている
- 今までやってこなかったことにチャレンジすることで活路が見出せる
コメントを残す