ウェイト版タロットのペンタクルの6の意味の解説です。(2023/10/20改定)
解説動画
ペンタクルの6 図柄の解説・一般的な意味
裕福そうな身なりの男が、天秤を片手に富を貧しい人々に分け与えています。アーサー・ウェイトの解説によると、この天秤はお金を量るのに使っているようで、この男は、収支のバランスを考えながら貧しい人々に富を分け与えていることがわかります。アーサー・ウェイトはさらに、このカードに対して『(困窮する人々に富をあたえることは)彼の人生における成功と、心の善良さを表す』と説明を加えています。
ペンタクルの 6 は「収穫」の最 も美しい姿、喜びの感情で他者と富 を分かち合う姿が描かれています。富がもたらす心のゆとり、分かち合い の喜びを示唆するカードです。
キーワード
喜捨・慈善
一般的な意味
正位置
正位置ではこのカードのもつ慈善、寛大さが中庸にはたらいていると考えます。
このカードは相談者が質問した項目に対して十分な成功がえられることを表すだけではなく、その喜びを人々と分かち合うことでその喜びが大きくなることを示唆します。ただし、このカードでは真ん中の男性は天秤を握っています。人と分かち合うことは大切ですが、あくまで「自分の無理のない範囲で」ということも警告されています。
逆位置
逆位置ではこのカードのもつ慈善、寛大さが過剰や不足に働いていると考えます。
過剰の場合は、他者からの承認を得るために、自分をないがしろにしてまで他者に報いてしまっていないかということが示唆されています。
不足の場合には、周囲への感謝やリターンが不足していることが示唆されます。伝えているつもり、渡しているつもりでも、相手には伝わっていないことはよくあります。意図的に感謝やリターンを周囲にかえしていきましょう。
逆位置を不足として読む場合
周囲への思いやりが不足している、または、その思いやりがうまく伝わっていないことを表します。人間は一人では生きてはいけません。一人で生きているつもりでも、誰かの支えやつながりの中で生きていることがほとんどです。関わっている人への感謝の気持ちを大切にしたり、それをきちんと伝えることが問題解決につながることを教えてくれています。
逆位置を過剰として読む場合
周囲への気配りや配慮がオーバー気味になってしまっていることを表しています。あなたが独立した人格を持つ一人の人間であるように、周囲の人もまた、独立した人格を持つ一人の人間です。過剰な配慮は相手の成長や可能性を奪うことにもつながります。周囲への気配りや配慮を少しセーブしたほうがいいことを教えてくれています。
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
自分と周囲との関わり方を見直すタイミングが来ていることを教えてくれています。周囲に全く感謝をしないことも、周囲に気を使いすぎて疲弊してしまうことも、どちらもバランスが良くない状態です。自分と周囲との関係性を見直し、適切な関わり方をしていくことが求められています。また、いい意味で、周囲に気を使いすぎず、自分を大切にできるようになったことを表す場合もあります
状況別の意味
仕事での意味
正位置
- 成功を自分だけのものにせず、周囲や社会に還元していくことでより大きな成果をあげることができる
- 自分の成功だけでなく、周囲や社会全体に貢献できる方法を考えることがより大きな成功につながる
- 仕事としての成功だけでなく、人柄や人格も評価されている
逆位置
逆位置を不足として読む場合
- 自分の成功にこだわるあまり、周囲からの評価を下げてしまっている
- 目先の利益に囚われるあまり、さもしい行動に出てしまっている
- 自分あるいは自社の利益にはなるものの、業界全体にはマイナスになるような動き方をしてしまっている
逆位置を過剰として読む場合
- 周囲へ与えすぎてしまっており、自分の成果が手元に残らなくなってしまっている
- 他者に与えることに集中しすぎるあまり、自分のことが疎かになってしまっている
- 八方美人になりすぎている
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
- 今は自分自身の利益を守ることを優先すべき
- 他者を容易に信じたり任せたりしないほうがいい
- 周囲に還元するよりも、まずは自分の仕事に集中するべき
恋愛での意味
正位置
- 自分と相手との関係だけでなく、周囲全体と関係をよくしていくことで恋が前に進んでいく
- 恋愛対象以前に、人としての信頼が関係の発展につながっていく
- 辛い時に必ず手を差し伸べてくれるような関係性を作っていくことができる
逆位置
逆位置を不足として読む場合
- 自分の気持ちを優先しすぎるあまり、周囲や相手の気持ちを無視してしまっている
- 相手への配慮がなくなっており、自分の気持ちだけしか見えなくなっている
- 独占欲が強すぎることが関係の発展を妨げている
逆位置を過剰として読む場合
- 周囲の友人からの反応に気を使いすぎて相手との関係が前にすすみにくい
- お人よしすぎて関係発展にふみこめない
- 誰にでもいい顔をしすぎていることが相手に好意が伝わらない原因になっている
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
- 周囲からどう思われるかを気にせず、相手に個別のアプローチをしていくことが大切
- 周囲に好かれたくてやっていることが逆効果になっているかも。等身大の自分を認めて。
- 自分のエゴや独占欲を否定しないで受け止める
結婚・家庭での意味
正位置
- 自分たちだけでなく、周囲の人たちも幸せにすることができる結婚
- お互いがお互いを思いやることができ、支え合える家族関係
- 自分たちだけの幸せではなく、周囲の人たちのことも気を配れ、信頼される家族
逆位置
逆位置を不足として読む場合
- 独占欲やわがままが、相手を苦しめている結婚生活
- 家族の特定の誰かが多大な犠牲を強いられる関係性
- 全員が独善的になりすぎており、お互いへの思いやりが不足している家族
逆位置を過剰として読む場合
- 相手の気持ちや周囲からの評価を気にしすぎており、自分たちの気持ちに向き合うことができなくなっている結婚生活
- やってあげること、尽くすことが過剰になっており、家族の成長を妨げている
- 親戚や周囲にいい顔をしすぎて自分たちの生活が疎かになってしまっている
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
- 相手に尽くすこと、やってあげることよりも、相手の成長のために手を出さない我慢を覚える時が来ている
- 周囲からの評価や、世間様からどう思われるかよりも、自分たちがどうした以下に集中する
- 親戚や他の家族のことよりも、まずは自分自身を優先する
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