ウェイト版タロット、大アルカナの法王の逆位置の意味について解説します。
(2022/08/07改定)
解説動画
大アルカナ 法王の意味・概要
法王:図柄の解説
信徒に囲まれた身分の高い聖職者が描かれています。衣服に描かれた3つの十字架、(法王を入れて)3人の信徒、2本の柱の間に立つ法王という3つの並び立つものなど、「3」という数字が繰り返し現れるのは、「父・子・精霊」のキリスト教の三位一体、ひいては、「存在すること」「認識されること」「名前をつけられること」という、この世に原理が現れる一般的な3つのステップを表してます。同じ聖職者(だと思われる)女教皇は、柱の奥に身を置き、ベールで体を隠していましたが、彼は柱より前に立ち、人々の前にその姿を現しています。女教皇が共有不可能な神秘を象徴していたのに対して、彼は信じることを選んだすべての人々と共有できる、信仰を象徴しています。
法王:キーワード
信仰・奉仕
法王 逆位置の一般的な意味
信仰や奉仕をネガティブに解釈します。自分たちだけに通じる狭い常識に囚われた時、その集団はいつでも閉鎖的になります。集団に働く同調圧力は、時に私たち一人一人の精神を蝕んだり、正常な判断能力を乱すこともあります。
法王の逆位置は、あなたの中の「常識」に疑いを差し挟むことを求めています。人からもたらされた情報、世間体そういった「外からの情報」にふりまわされすぎたり、逆に人の意見をきけなくなってしまったりといった、信仰や奉仕のネガティブな側面を警告してくれています。
逆位置を不足として読む場合
頼れる相手がいないことが暗示されています。相談しても良い答えが得られなかったり、人に頼るよりも今は自力で解決を図ることを勧められています。
逆位置を過剰として読む場合
他からの意見に惑わされるすぎて自分の考えが見えなくなってしまっていることの警告です。それが具体的な人の意見の場合もあれば、世間からの声や一般常識などの同調圧力を指すこともあります。
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
自分自身の意見を取り戻すことができるようになっている状態を示唆します。これまで何かを盲信していたり、誰かの影響に強くとらわれていた状況から、冷静になり、自分自身の頭で考えることができるようになります。
仕事に関する意味
不足として読む場合
- 頼れる人・相談できる人がいない
- 上司や周囲のアドバイスがアテにできない
- まずは自力で取り組むしかない
過剰として読む場合
- 周囲の目をきにしすぎて動けなくなっている
- アドバイスや口出しをする人が多すぎて、「船頭多くして船山に登る」になっている
- あつめすぎた情報の精査ができていない
前向きな意味や、アドバイスとして読む場合
- 人の意見にとらわれず、自分自身の意見をもつことができるようになっている
- まずは自分の力で解決することを試みる必要がある
- 丸投げにするのではなく、自分でプランを考えた上で提案するほうがいい
恋愛に関する意味
不足として読む場合
- 周囲からのサポートが期待できない
- 誰かれかまわず相談しすぎないほうがいい
- 人から言われたことや、マニュアルに書かれたことよりも、自分が感じたことを大切にする
過剰として読む場合
- 人の目を気にしすぎていて、本当の気持ちが見えていない
- 相手に依存しすぎている、寄りかかりすぎている
- 自分で行動を起こすことができていない
前向きな意味や、アドバイスとして読む場合
- 自分で行動する決意が固まる
- 周囲の意見にまどわされずに、相手に向き合うことができる
- 相談するよりも、まずは勇気を出して行動を
結婚・家庭に関する意味
不足として読む場合
- 周囲のサポートが期待できない家庭・結婚生活
- お互いに対して不信感が高まっており、悪い意味でお互いに期待できない状況
- 相手に期待するより、自分ができることを今は実行する
過剰として読む場合
- お互いの親戚や家族からの口出しが多すぎて、自分の方針が貫けない家庭・結婚生活
- 人の意見やマニュアルに頼りすぎていて目の前の実態が見えなくなっている
- お互いに依存が強すぎる関係性
前向きな意味や、アドバイスとして読む場合
- 「自分が結婚・家庭に何を望んでいるか」がはっきりする
- 自分で自分の人生を切り開くことができるという自己操縦感を取り戻せる
- 厄介な口出しや過干渉から距離を置ける
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