ウェイト版タロット、大アルカナの皇帝の逆位置の意味について解説します。
(2022/08/07改定)
解説動画
大アルカナ 皇帝の意味・概要
皇帝:図柄の解説
威厳のある男性が正面を向いて座っています。女帝が豊穣な恵みに囲まれていたのに対して、彼は石で作られた荘厳な椅子に腰掛け、背景には切り立った山々が見えます。
プラトンは、「国家」の中で、理想的な統治体系として、人々を真理に導くことができる哲人王が国を治める国家の形を唱えました。
理想的な皇帝とは、私利私欲のためではなく、人々の権利を守るために規律を定め、国家の秩序を維持するための存在です。女帝が本能的な側面を象徴するのに対して、皇帝は、理性的・社会的な側面を象徴しています。女帝の本能的な豊穣は、皇帝の秩序によってコントロールされます。男性性と女性性はお互いを補完しあう関係にあるのです。
皇帝:キーワード
理性・責任
皇帝 逆位置の一般的な意味
逆位置では、理性・責任についてネガティブに解釈します。
皇帝とは、それに見合う能力がなければ、クーデータによってその座を引きずり降ろされてしまうものです。逆位置の皇帝が過剰にはたらくときには、パワハラめいた「虚勢」を振りかざしている状態を。過少に働くときは自分に自信がもてず、自分の仕事から逃げてしまっている姿勢を示します。また、恋愛で逆位置の皇帝がでるときには、男性側がイニシアチブをとるつもりがないことを寓意する場合もあります
逆位置を不足として読む場合
自分で自分の行動を決定していくことができない状態を表します。また、とった行動に対して責任を取ることができないことや、起きた問題に対して他の人の責任にしすぎる傾向にあることへの警告がなされています。あなたが女性の場合には、男性のリードが期待できない恋愛を意味することもあります。
逆位置を過剰として読む場合
ワンマンでパワハラ気質になってしまっていることは、我を通そうとしすぎる傾向に対しての警告がなされています。あなたが女性の場合には、男性が我を通しすぎてモラハラ気味になっている恋愛を意味することもあります。
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
肩の荷がおりて、重圧を感じる状況、一人で乗り切らなければいけない状況から解放されることを表します。また、いい意味で自分の手を離れて、他の人にリードしてもらえる状況を表すこともあります。
仕事に関する意味
不足として読む場合
- 自分の責任を果たすことができていない
- 他責傾向が強く、自分ごとにできていない
- 責任ある仕事を任せてもらえない
過剰として読む場合
- 「やるべきこと」に囚われすぎて頑なになっている
- ポジションによる権力をふりかざしてモラハラ気味になっている
- ポジションを守ることが目的になってしまっている
前向きな意味や、アドバイスとして読む場合
- 重責から解放される。気楽に動けるポジションにいける。
- 他の人に任せることでうまくいく
- 「やるべきこと」に囚われないで「やりたいこと」を優先させる
恋愛に関する意味
不足として読む場合
- 突飛な行動に振り回されて辟易している
- 悪い意味で予測不可能な相手だと思われて警戒されている
- 男性側のリードが期待できない恋愛
過剰として読む場合
- 仕事など、恋愛以外の「やるべきこと」を優先しすぎていて恋愛にエネルギーを割くことができていない
- 社会常識の色眼鏡で相手を見すぎてしまっている
- 男性側がモラハラ気味な恋愛
前向きな意味や、アドバイスとして読む場合
- (男性側の)束縛・モラハラから解放される
- 相手に対する(社会的な)思い込みが解かれて気楽に接することができるようになる
- 仕事など、「やるべきこと」に少し区切りがついて恋愛に目がむけられるようになる
結婚・家庭に関する意味
不足として読む場合
- 突飛な行動に振り回されて辟易している
- 悪い意味で予測不可能な相手だと思われて警戒されている
- 男性側のリードが期待できない恋愛
過剰として読む場合
- 仕事など、恋愛以外の「やるべきこと」を優先しすぎていて恋愛にエネルギーを割くことができていない
- 社会常識の色眼鏡で相手を見すぎてしまっている
- 男性側がモラハラ気味な恋愛
前向きな意味や、アドバイスとして読む場合
- (男性側の)束縛・モラハラから解放される
- 相手に対する(社会的な)思い込みが解かれて気楽に接することができるようになる
- 仕事など、「やるべきこと」に少し区切りがついて恋愛に目がむけられるようになる
コメントを残す