ウェイト版タロット、大アルカナの月の逆位置の意味について解説します。
(2023/08/15改定)
解説動画
大アルカナ 月の意味・概要
月 図柄の解説
アーサー・ウェイトはこの月のカードに対して『月で表される表面的な精神は、物静かに安らぎを知らぬ意識下の光景を眺めている』と説明しています。つまり、これは、顕在意識が、潜在意識(水)から這い上がってくる獣性を眺めている様子なのです。
また、月は月齢があえてわからないように描かれていて、潜在意識を見守る顕在意識はコロコロと姿を変えることも表しています。このカードは欺瞞や幻滅や裏切りの痛みを表します。しかし、アーサー・ウェイトはマルセイユ版にはなかった曲がりくねった道をこのカードに加えました。顕在意識はコロコロと移り変わり、潜在意識の中から獣が這い上がってくることを止めることはできません。しかし、その迷い戸惑う人の心の動きがやがて真実にたどり着けることも、このカードは教えてくれています。
キーワード
欺瞞・流転
月(逆位置):一般的な意味
嘘や欺瞞から「脱出」する意味合いが強まります。
また、「裏切られないこと」への執着を暗示する場合もあります。
嘘や裏切りはつらいものですが、嘘や裏切りから覚めることで真実に気がつくこともあります。逆に、「独善」に陥ることを警告している場合もあります。ある問題に対して、分かりやすい解決策が見つかればそれに飛びつきたくなりますが、実際には問題の原因がたった一つである事は稀です。すべての物事は、Aであるとわかったところで、Bではないことの証明にはなりません。「あなたの正義」だけが「正義」だと決めつけないようにしましょう。
逆位置を不足として読む場合
嘘や裏切り、不安定な状況から脱することができることを表します。心の迷いが収まり、大切にすべきものがはっきりと見えてくることを表しています
逆位置を過剰として読む場合
火のないところに煙を立ててしまっている行為、本当は問題がないところに不和は不安定を見出してしまっている状況を表します。疑心暗鬼になりすぎてなにもないところによくない種を見出そうとしてしまっていることへの警告です
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
不安定な状況から抜け出したり、信じられなかったものから解放され、信じるべきものが見えてくることを暗示します。また、本当に大切にすべきものを見定める必要があることを表す場合もあります
状況別の意味
仕事に関する意味
不足として読む場合
- 不明だった状況に対して必要な情報が入り、正しい判断を下せるようになる
- 迷っていたものに対して、状況が明らかになり、正しい判断を下せるようになる
- 関係者や仕事先の担当者と信頼関係を作ることができ、安心して進んでいける
過剰として読む場合
- 関係者や仕事先の人を疑いすぎて、問題がないのにもかかわらず過剰な不信感を抱いてしまっている
- 疑い深くなり過ぎて前に進めなくなっている
- 過去のトラブルや行き違いが尾をひいてしまっており、信頼関係を結ぶことができなくなっている
前向きな意味や、アドバイスとして読む場合
- あれこれと迷ったことで、かえって正しい選択をできるようになっている
- これまで迷っていたことやわからなかったことに、すっきりとした解決策がでる
- 関係者や仕事先の人を信頼することができるようになる
恋愛に関する意味
不足として読む場合
- 疑いが晴れてスッキリした状態で向き合うことができる
- 恐れていたことから解放され、本当に大切なことに気づけるようになる
- 相手や自分の状況が安定し、先行きが見通せるようになる
過剰として読む場合
- (過去の経験などから)疑い深くなりすぎてしまっている
- 相手の些細な言動を大きく捉え過ぎて、勝手に不信に陥ってしまっている
- 第三者からのあてにならない情報にふりまわされすぎている
前向きな意味や、アドバイスとして読む場合
- 懸念していたこと、心配していたことが現実ではないとわかり安心することができる
- 相手の正しい情報を手に入れることができて、今後のアプローチや先行きに対して具体的なめどをたてることができる。
- 相手や自分の状況が安定し、恋愛に向けて前向きに考えることができるようになる
結婚・家庭に関する意味
不足として読む場合
- パートナーや家族に対する疑惑が晴れてすっきりとすることができる
- うわついた気持ちが収まり、本当に大切なものを優先することができるようになる
- 不明だった状況の見通しがつくようになり、落ち着いて家族やパートナーに向き合えるようになる
過剰として読む場合
- 家族やパートナーに対して疑い深くなりすぎている
- 相手を信用して待つことができないことが問題を引き起こしてしまう
- (過去の経験などから)家族やパートナーを信用することができなくなっている
前向きな意味や、アドバイスとして読む場合
- 家族やパートナーを信じることができるようになる
- 家族やパートナーの気持ちがわからず、不安だった状況から、気持ちが通じ合って信頼しあうことができるようになる
- お互いの疑念をきちんとぶつけることで、再び相手を信用することができるようになる
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