ウェイト版タロットのペンタクルの3の意味の解説です。(2023/08/15改定)
解説動画
ペンタクルの3 図柄の解説・一般的な意味
彫刻家が修道院でペンタクル型の装飾をつくっています。アーサー・ウェイトはこのペンタクルの3に対して「この図柄と「ペンタクルの8」を比較対象してほしい。そこでは徒弟であった者が、今や専門家になっている。」とのべています。
レイチェル・ポラックは、ここで描かれている3名の人物はそれぞれ、『形にしたいという熱い情熱(=設計士=火=ワンド)』『熱意を理解し、受け止め、支援する(=修道士=水=カップ)』『叡智をつくして作り上げる(=彫刻家=空気=ソード)』が組み合わさることで、収穫(=ペンタクル型の装飾=地=ペンタクル)が手に入ることを表していると解釈しました。このカードはそれまでの努力の成果が実り、収穫や名声がえられることを寓意しています
キーワード
研鑽・構築
一般的な意味
正位置
正位置では、これまでの努力の成果が実り、十分な成果や栄誉がえられることを寓意します。また、物質的な成功だけではなく栄光や権威といった人々の尊敬につながるものも得られることが示唆されています
逆位置
逆位置の場合は、正位置で寓意されていた努力の成果が実り、栄誉や成果が得られることが過剰や不足ではたらくと解釈します。過剰の場合には、成果や栄誉にこだわりすぎるあまり、足下がおろそかになっていること示唆されています。不足の場合には得られる成果が凡庸であることが示唆されます。
逆位置を不足として読む場合
思ったような成果が得られない、これまでの努力に対してえられるものが少ないことを表します。全く成果が得られないわけではないのですが、期待はずれなことをあらわします。また、今はまだ収穫の時期ではないことを表す場合もあります。
逆位置を過剰として読む場合
成功にこだわりすぎて、かえって大切なものを見失ってしまうことに対する警告です。成功を収めることは誰にとっても幸せなことですが、手段を選ばずに動いてしまったり、「成功しなければダメだ」と追い込んでしまっては本末転倒です。過程そのものも楽しむことが大切だと教えてくれている場合もあります。
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
今はまだ成果が得られる状態ではないこと、重ねての研鑽が必要なこと、やりかたや努力する項目の見直しをしたほうがいいことなどが警告されています。また、成果だけでなくその過程も楽しむことでより豊かな実りが得られることを教えてくれている場合もあります。
状況別の意味
仕事での意味
正位置
- コツコツ積み上げてきた成果を受け取ることができる
- 望んだ形での完全な成果が得られる
- その分野において一目置かれる存在となる
逆位置
逆位置を不足として読む場合
- スキルが不足しており、仕事をうまく進めることができない
- 計画・見通しが甘く完成させることができない
- 経験不足・スキル不足が問題視されている
逆位置を過剰として読む場合
- これまでの積み上げが、かえって新しい発想が生まれることを阻害している
- 過去の功績がかえって足枷になっている
- 当初の計画に頑なにこだわりすぎている
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
- プロジェクトの実行に欠けているスキルを積み上げる必要がある
- 過去の功績にとらわれずにゼロベースで考える
- 計画の見直しが求められている
恋愛での意味
正位置
逆位置
逆位置を不足として読む場合
- 未だ成果を受け取ることができない恋愛
- 相手にとって今一つ魅力的にみえていない
- 十分な信頼関係を築くことができていない
逆位置を過剰として読む場合
- 慎重になりすぎている恋愛
- これまでの経験やとりくみがかえって足枷になっている
- あなたの中の恋愛の「ルール」が進行を妨げている
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
- これまでのことにとらわれず、自由なアプローチを。
- 恋愛関係に進める前にお互いの信頼を大切にする
- 恋愛や相手に対する思い込みにとらわれすぎない
結婚・家庭での意味
正位置
逆位置
逆位置を不足として読む場合
- 幸せな結婚のための具体的な準備が不足している
- 将来に向けての備えが十分ではない家族
- お互いへの信頼やリスペクトが不足している家族
逆位置を過剰として読む場合
- 万全な体制へのこだわりがかえって結婚の成就を妨げてしまっている
- 将来への備えを緻密に組み上げすぎてしまっていることがお互いの窮屈さにつながってしまっている
- これまでの成功や幸せが、かえって家族の形が成長していくことの妨げになっている
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
- 完璧を求めるよりも、自分たちのタイミングを優先して結婚をすすめる
- 将来のことを考えすぎるよりも、今の喜びを大切にする
- これまでの成功や経験にこだわりすぎずに柔軟な判断を
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