ウェイト版タロット、大アルカナの運命の輪の逆位置の意味について解説します。
(2022/09/18改定)
解説動画
大アルカナ 運命の輪の意味・概要
運命の輪 図柄の解説
地上におかれた車輪であったマルセイユ版の運命の輪と違い、ウェイト版では世界と同様に旧約聖書のエゼキエル書、新約聖書のヨハネ黙示録にみられる主の玉座の周りに存在する4つの生き物が描かれるようになりました。
「世界」に比べて「運命の輪」では4つの生き物が具体性に乏しく、また、「世界」で描かれていた中央の「人間」は描かれていません。旧約聖書ではヒトは神が作ったものを認識して名前をつけるために作られたと記されています。つまり運命の輪の世界は、認識して名前をつける存在がいない、「未完成」な「世界」なのです。
このカードは、人智を超えた大きな運命の流れを表しています。
キーワード
機運・命運
運命の輪 逆位置の一般的な意味
「機運」「命運」といったキーワードをネガティヴに解釈していきます。人間が意識しなくても、夜の次には必ず朝をもたらしてくれます。普段は人智とは無関係に巡る世界の恩恵に預かっているいながら、自分の意図と反することが起こった時だけ、「世界」の残酷さを罵ります。すべてには適切なタイミングがあるのです。「今はその時じゃない。」と、逆位置の運命の輪は告げています。いまはタイミングが悪いようです。また、タイミングにこだわりすぎて準備をおこたっていないかどうかを告げている場合もあります。
逆位置を不足として読む場合
今はまだそのタイミングではないこと、運気の流れが不調になることが示唆されます。いまは行動を起こすよりも状況を待った方がよさそうです。
逆位置を過剰として読む場合
タイミングや運気の流れにこだわりすぎてしまって、実際の準備が疎かになっていたり、集中できていない状況への警告です。チャンスはいつ訪れるかわからないからこそ、日頃の備えが大切だと警告してくれています。
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
今はまだそのタイミングではないため、準備を進めることができると示唆してくれています。案外、「その時」は突然訪れます。そして「その時」がきてしまったら考えている余裕もなく運命は流れていきます。「その時」にそなえて今は準備する時間が与えられていることが示唆されています
仕事に関する意味
不足として読む場合
- 先行きの見通しはあまりよくない
- 今は物事を動かすタイミングではない
- チャンスに恵まれない、タイミングが合わない
過剰として読む場合
- タイミングを気にしすぎて動けていない
- 時期をはかるよりも、まずは行動を
- 様子を見るよりもまずは行動を
前向きな意味や、アドバイスとして読む場合
- 今は物事を進めるタイミングではないので準備をすすめたほうがいい
- チャンスが巡ってきたといのために用意をすすめたほうがいい
- 状況はよくなりにくいと割り切って今後の方針をきめたほうがいい
恋愛に関する意味
不足として読む場合
- 相手とのタイミングがなかなか合わない
- チャンスにめぐまれない
- しばらくは状況がよくならなさそう
過剰として読む場合
- 相手の都合やタイミングを意識しすぎて動けなくなっている
- 「出会い運」「恋愛運」を気にするよりもまずは行動を
- 状況が変わるのを待つよりも自分で行動を
前向きな意味や、アドバイスとして読む場合
- 今はアタックするよりも地道に関係性を作っていく時間に
- イベントなどのタイミングを意識するよりも、行動することそのものを大切に
- あれこれジタバタするよりも、今自分にできることに集中する
結婚・家庭に関する意味
不足として読む場合
- タイミングが合わず、すれ違いが続いてしまう
- 今は物事を動かすタイミングではない
- 先行きがあまりよくない
過剰として読む場合
- タイミングを考えるよりも具体的なアクションを
- 状況が整うのをまつよりも自分から行動をしたほうがいい
- タイミングを気にしすぎて行動しにくくなってしまっている
前向きな意味や、アドバイスとして読む場合
- 行動をおこすよりもチャンスに備えて準備をしたほうがいい
- 少しタイミングを待ってから考えを実行にうつしたほうがいい
- 自分のタイミングに固執することを手放すことも大切
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