タロットの小アルカナのワンドのキング・カップのキング・ソードのキング・ペンタクルのキングの意味をまとめました。正位置・逆位置のほか、恋愛、仕事などそれぞれのシュチュエーション別の意味を学ぶこともできます。
(2023/08/12更新)
解説動画
1.各スートのキングのカードの特徴
ついに最後のカード、キングまでたどり着いたね。
ここまでよく頑張ったね!おつかれさま!
そしてキングのカード自体も、そのスートが完成・目的を達成したときに起こったことが描かれてるんだよ。
ペイジ→ナイトって進んできた各スートの道がキングで完成するんだね。
どのカードも王様だけあって堂々としてるけど、ペイジやナイトと違って統一感は全然ないね
それぞれのスートの完成した姿だから、それぞれのスートの個性がはっきりでてきてるからね。
クイーンはそのスートへの深い理解が表すものって感じだったけど、キングとはどう違うの?
キングとクイーンは同じコインの表と裏みたいな感じって考えるといいんじゃないかなと思うよ。面に見えている結果が「キング」であり、その「キング」の結果を裏打ちしている概念だったり、原理だったりが「クイーン」って感じだね。だからクイーンとキングはよく似てる面を持っていがあるけど、クイーンと違ってキングは「客観的にみた結果」がよく現れてるイメージだね。
なんかわかるような、わからないような…
クイーンで理解した「概念」が現実世界にあらわれたらどんな「結果」になるかを予想するといいんじゃないかと思うよ。いずれにせよ、ここまでのカードで見てきた各スートの性質が最終結果として、しかも「成功」として現れたらどうなるかって考えるといいんじゃないかなと思うよ。
「キング」のカードがあらわすもの
小アルカナの各カードはセフィロトの木の各セフィラに対応しています。
キングのカードは第2のセフィラである「コクマー」に対応しています。「コクマー」は至高の父を表し、叡智を司るセフィラです。
ペイジが歩み始め、ナイトが実行していった各スートの道を完遂したあと得られるものが描かれています。
コートカードを人物に見立て、相談者のイメージに近い物をシグニフィケーターとよばれるカードとして選出してそのカードをその人の象徴として出しておいてから占う方法があります。
その場合、キングは年配の男性を。クイーンは既婚の女性をあらわしたりするのですが、リーディングにおいてキングがでたから必ず男性、クイーンがでたら必ず女性として読む必要はないのかなとおもいます。
キングのカードを解釈するためには、各スートの性質をよく理解することと、ペイジーナイトで表されていた流れをよく理解することが大切になってきます。
2.各カードの一般的な意味
キングのカードは各スートの「完成」でもたらされるものってことだったけど、同じ「完成」の10のカードとはだいぶ雰囲気が違うね。
10のカードは「完成」っていうより「結末」って感じかな。
キングのカードもそのスートの概念が結実はしてるんだけど、「成功」として結実してるイメージなんだよ。
あ、なるほどね。キングはあくまで「成功者」なんだね。
そう考えた方がわかりやすいと思うよ。例えば、ソードの「結末」は悲惨なものが予想されるけど、「ソード」の道での成功者っていうのは「自分の力で運命を切り開き、敵を打ち倒し目的を達成した王様」って言い換えることができるよね。10のカードがただただ、各スートがそのまま働き続けたら最終的にどうなるか、って感じだったのに対して、キングのカードではそれぞれのスートの要素を使って、「目的を達成したらどうなるか」って感じなんだよ。
ああ。なるほどね。王様である以上何らかのものは手に入れてるんだね。
そういうことになるね。
アーサー・ウェイト自身は「ソードは幸せなスートではない」って言ったりしてるけど、実際に歴史を紐解いてみると、ソード的な手段で目的を達成した人たちは必ずいるはずなんだ。
もちろん、手放しでハッピーなカードだっていえるわけじゃないけど、それではもキングのカードは「何かを達成している」ことを前提に読んだ方がいいと思うんだよね。
なんかここまで読んでくると、タロットカードってあんまり、「善ー悪」みたいな二元論に囚われて読みすぎない方がいいんじゃないかなっていう気がするね。
そうだね。もちろん状況によっては「出てほしくない」カードはあるかもしれないけど、人生の中で起こることで不要なことや、存在を拒絶したほうがいいもんあんて何もないと思うんだ。タロットも、いいカード・悪いカードなんて考えるより、ただただ、そこに何が描かれてるかを自分なりに読んでいくのが楽しいんじゃないかなと思うよ。
各スートのキングの一般的な意味
「完成」がテーマのキングのカードは、各スートの道を押し進めて成功を収めたときに何がおこるかが描かれています。
自らのエネルギーの拡大をめざすワンドでは、広い領土を手に入れて自分の情熱・エネルギーを尚も広げ続けるキングの姿が描かれています。彼はすでに成功していますが、そこからさらに次なる成功に向けて情熱的に進んで行こうとしています。
イマジネーションを大切にするカップのキングでは、自らの想像力を自由に働かせて、それを実際に実現していけるクリエイティビティに溢れる王の姿が描かれています。彼は自分の理想は必ず現実に変えていけるという強い意志を持っています。
敵を打ち倒し、限られた領土を奪い合うソードのキングは、自らの優れた判断力で成功を収め、成功者となっている姿が描かれています。
そしてペンタクルのキングでは、コツコツと積み上げてきた努力が誰にも追いつけないような大きな成果・成功となっていることが描かれています。
10のカードでは各スートの「結末」が描かれていましたが、キングでは各スートの力をつかって願望を実現した姿が描かれています。それぞれのスートを極めることで何がもたらされるかを考えることが大切です。
エクササイズ1
正位置・逆位置の一般的な意味について、カードの絵をみて考えてみましょう。
いったん、自分の言葉でまとめてみてから次に読み進むことをお勧めします。
それぞれのカードの意味を類推してみよう!
- それぞれのスートのカードの正位置はどんな意味だと思いますか?カードの絵やここまでの説明を参考に自分の言葉で考えてみましょう。
- それぞれのスートのカードの逆位置はどんな意味だと思いますか?カードの絵やここまでの説明を参考に自分の言葉で考えてみましょう。
逆位置については、過剰・不足それぞれ考えましょう。 - 逆位置が必ず悪い意味というわけではありません。逆位置のこのカードがいい意味や、アドバイスで出てきた場合どのように読めばいいでしょうか?考えてみましょう
ワンドのキング 図柄の解説
葉が生い茂ったワンドを手に持った王が砂漠におかれた玉座の上に立っています。かたわらには炎を象徴するサラマンダーが控えており、マントや背景に立派に成長したサラマンダーやライオンといった炎の象徴たちが描かれています。アーサー・ウェイトはこのカードの王に対して『熱意があり、柔軟で気品もある』人物であると評しており、彼が公明正大な人物であることもまた示唆しています。敵に打ち勝つことを目的とするソードと違い、自分の力を拡大することを目的としたワンドのキングは常に真っ正直で情熱に溢れているのです。ワンドのキングは、自らのエネルギーやバイタリティで成功を収めた人の姿が描かれています。彼は成功を収めた後も、さらに勢力を拡大することを考え続けています。
キーワード
隆盛・英気
正位置
ワンドのキングの正位置は、自らの熱意や活力によって成功が得られることを示唆しています。他力本願ではなく、自らの力・熱意が必要となってきます。
問題に対して乗り越えていく活力や熱意がわきあがってくることを示唆する場合もあります。
逆位置
逆位置の場合は、正位置で寓意されたものが過剰や不足にはたらいていると考えます。
不足の場合には完成のための熱意や活力が不足してしまっており、少し冷笑的な態度になっていることへの警告がなされています。
過剰の場合は熱意や活力の押し付けがましさを警告してくれています。
逆位置を不足として読む場合
成功にむけて努力するモチベーションが低下してしまっていることが示唆されています。スキルや状況に課題があるというよりも、その問題に対する本人の熱意が失われてしまっていることに対する警告です
逆位置を過剰として読む場合
過剰では、目的の達成のための気持ちが強すぎて空回りしてしまっていたり、目的の達成のために強引な手段に出てしまっていることへの警告がなされています。いくら「正しい」ことであったとしても、自分の正義を押し付けてしまうことは問題です。目的達成のためには冷静さも必要であることが求められています
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
クールダウンが求められています。何かを成し遂げるためには熱意や情熱は必要ですが、周囲の状況を顧みない熱意や情熱は、かえってあなたの目的達成のための障害となることもあります。「何がなんでもやりとげる」という熱意の矛先を少し収めることがかえって解決をスムーズにすることを教えてくれています。
カップのキング 図柄の解説
大海の中に浮かぶ玉座に堂々と構えた王の姿が描かれています。背後の海は大きくうねっており、彼がイマジネーションを自由に働かせていることを表しています。
アーサー・ウェイトはこのカードの正位置の解説の中に『ビジネスマン、芸術、科学』などの具体的な項目に加えて『想像的知性』というやや抽象的な解説を加えています。これらに共有するのは、抽象概念を形にする仕事・学問であることです。ペイジではただ思い描くだけだった理想が、キングのカードでは彼の実力のもと、十分に実現できることが描かれています。
カップのキングは、はわきあがるイマジネーションを形にし ていく永遠のクリエイターです。
キーワード
創意・具現
正位置
知性をもって自分の考えを形にしていくことが求められています。あなたが望んでいることを形にするために、あなたの自由な創造力をもっと働かせて、そしてそれが実現可能な形で実行していくことが大切だといわれています。人間関係の問題の場合であっても、あなたの知性や創造力が状況を好転していくことを示唆しています。
逆位置
逆位置の場合は、正位置で描かれていたものが過剰や不足ではたらいていると考えます。不足の場合には創造力の欠如や考えていることを形にしていく能力が不足していることが示唆されます。過剰の場合には「知性」があやまった運用をされており、カップの寓意している「愛情」「理性」からかけ離れた運用がされてしまっていることが示唆されています。
逆位置を不足として読む場合
考えていることを実現する力が不足していることが指摘されています。キングが自分の考えていることを形にできるのは、創造力だけでなく、必要なスキルを十分兼ね備えているからです。考えていることを実現するために必要なスキルや能力が不足sちえいることを問題視しています。
逆位置を過剰として読む場合
全てをコントロールしようという意思が強すぎ、支配的になってしまっていることへの警告がなされています。クリエイターは自分の意のままに自由に世界を作っていきますが、それがいきすぎると、すべてをコントロールすることを目指すコントロールフリークとなります。思い通りに全てを動かそうとしすぎることへの警告がなされています。
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
コントロールを手放し、流れに身を委ねることが大切だとアドバイスされています。自分の意のままに物事をコントロールするのはとても魅力的であるようで、逆にいうと、「自分の意思」を超えた物は作れないということになります。全てをコントロールしようと躍起になるよりも、コントロールを手放し、成り行きを見守ることが今は求められているようです。
ソードのキング 図柄の解説・一般的な意味
1本の剣をもった精悍な王が草原の玉座に座しています。アーサー・ウェイトはこのカードに対して『ここに登場する王は裁判をおこなうものであり、(中略)その姿は大アルカナの伝統的な「正義」のシンボルを思い出させる』と述べており、『彼は「正義」を表現し、殺生与奪の権利を握る立場にある』と述べています。ソードのキングは「判断」を下す「王」なのです。
しかし、「正義」と違って、その剣はわずかに右に傾いており彼の判断は公正なだけでなく、「彼自身の思惑」が含まれる可能性も示唆されています。
叡智をもって勝利をおさめる優れた戦いの勝者をあらわしています。
キーワード
剛毅・英断
正位置
決意・決断を寓意するカードです。正義のカードにも少し似ていますが、正義が客観的に公正、公平であることを重じていたのに対して、ソードのキングは「あなたがどう思うか」「あなたがどう判断するのか」というあなたの決意そのものに重きをおいています。剣はどうしても痛みを伴います。ですが、ソードのキングはリスクがあったとしても、決断を下す必要があることを告げてくれています。
逆位置
逆位置の場合には正位置でのキーワードが過剰や不足にはたらきます。
不足の場合には、自分で決めることができないこと、気持ちがフラフラと揺れ動いてしまうことへの警告がなされています。逆位置の場合は、このカードがもつ「裁き」の負の側面が大きく出てきます。あなたが決めつけで誰かを捌いてしまっていないかを警告してくれています。
救いとしてこのカードが出てくる場合には、決定権者の重積から逃れることができることを示唆する場合もあります。
逆位置を不足として読む場合
決断力のなさが問題解決を遅らせていることを指摘しています。それは、必要な判断を下すことができない意志の弱さを表す場合もあれば、決断を周囲に受け入れさせる実力がないことを表す場合もあります。また、自分で責任を引き受けず、他者のせいにしてしまっていることへの警告を表す場合もあります。
逆位置を過剰として読む場合
決めつけで物事を判断してしまっていることに対する警告がなされています。人は誰しも完全ではないように、人の判断も完全ではありません。我々は神のような最善最良の選択を常にやり続けるというよりは、状況状況に応じて、「ベター」な選択をしていく形になります。ソードのキングの逆位置の過剰は自分の判断が正しいと信じすぎることによって独善的になってしまうことへの警告をしてくれています。
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
自分の判断に疑念をもつこと。自分だけで決めずに他の人にもアドバイスを求めることなどが示唆されています。自分の選択を過信することなく慎重に判断することが求められているとカードは教えてくれています。また、責任ある判断を下す必要がなくなることを表す場合もあります。
ペンタクルのキング 図柄の解説・一般的な意味
農作物に囲まれた黒い重厚な玉座に座した王の姿が描かれています。アーサー・ウェイトはこのカードに対して『王の顔は幾分暗く、勇気はあるがどこか無気力な傾向も示している』と解説しています。ただ、これは決して悪い意味ではなく、正位置の意味に対して『勇気。実際的な知性。ビジネス』といった解釈を加えています。彼は他のキングのような華やかさや人目をひくようなところはないかもしれませんが、現実世界において、淡々と成功を積み上げていくことができる成功者なのです。
人間関係であれ、ビジネスであれ、「継続は力」であり、弛まぬ努力を実直に続けることで大きな成功を手にすることができることを教えてくれているカードです。
キーワード
磐石・成果
正位置
地道な努力を重ねて成果を得ることが寓意されています。
「今できる努力」を焦らずコツコツと積み重ねていくことで、いつのまにか誰にも到達できないような素晴らしい成果が積み上がっていることを教えてくれています。
速やかな問題解決や、華々しい結果を求める人からすると、このカードは物足りないかもしれません。ですが、彼は「当たり前だとおもっていることの中にこそ、あなたの本当の価値をつくりあげてくれるものが隠れている」と深く理解して、信じてくれる人です。焦らず、地道な努力をつみあげていくことの大切さをキングは教えてくれています。
逆位置
逆位置の場合は正位置での意味が過剰や不足に働いていると考えます。不足している場合には、シンプルに地道な努力がかけていることや、何か手を抜いてしまっていないかということに対する警告になってきます。過剰の場合には、方法を検討することなく、愚直に同じことを続けてしまっていないかを警告してくれています。
救いとしてこのカードがもたらされる場合には、それまで変化の少なかった生活に良い意味で変化がもたらされることを示唆する場合もあります
逆位置を不足として読む場合
とりくみの継続性に欠けていることへの警告がなされています。何事もすぐに結果が出るとは限りません。結果が出る前にすぐに飽きて手放してしまうことへの警告がなされていたり、自分の気持ちがなかなか定まらないことなどを表しています。
逆位置を過剰として読む場合
勤勉・愚直といった性質が問題解決を遅らせていることを示唆しています。継続は力なり、といいますが、その一方で一切の工夫をせずに同じことを繰り返してもなかなか結果がでないことも多いです。今取り組んでいることに対して、もっと効率の良い方法はないのか見直す時期がきているようです。
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
行動に変化を取り入れることが求められています。コツコツと継続することは大切である一方で、自分の状況に応じて少しずつ取り組みを変えたり、不要なものを手放すことも大切になってきます。これまでやってこなかったことにチャレンジするタイミングが来ていることを教えてくれています
3.各カードの状況別の意味
「結末」と「(成功者としての)完成」って考えたら10とキングのカードの違いはよくわかるね。
でも今度は同じスートのナイトやペイジとの違いがちょっとわかりにくい気がするな。ナイトやペイジのいく先にキングがあるんだろうけど、でも方向性は一緒だよね?
もちろん、78枚それぞれのカードには個性はあるけど、重なり合うところもあるから、どうしても同じスートのコートカードは似てるところが出てくるかもしれないね。今はカードの説明だから、なるべくそれぞれのカードの個性が掴みやすいような話をしてるけど、無理に「このカードとこのカードを区別しなきゃ」って意識しすぎなくてもいいんじゃないかなって思うよ。
実際に占いで達成したいことはカードの解説じゃなくて、お悩みの解決だからね。
あ、そっか。うまくカードを読むことじゃなくて、あくまでも問題に対してカードから解決策を読み取ることがゴールなんだね。
そうだよ。ここまでたくさんのカードについて一緒に考えてきたけど、僕ができるのはあくまで「僕にとってこのカードはどういうふうに読めるか」ってだけで、同じカードであっても人それぞれ読み方があってもいいと思うし、テーマによっては違うカードからすごくよく似たメッセージを読み取ることもあっていいと思うんだ。
同じ、「愛」や「自由」って言葉も人によって受け止めるイメージは全然ちがうもんね。
本当にそのとおりだね。
今本屋さんにはたくさんのタロットの本があって、WebページやYoutubeなんかにもたくさんの解説がでてきてて、勉強する人にとってはとっても恵まれた環境である一方で、迷いの多い環境なんじゃないかなって思うんだ。
そこで大切なのは、「自分にとって納得できる意味」を考えることだったり、その絵柄や意味を自分なりに一生懸命考えることなんじゃないかなって思うんだよね。
確かに。カードのお話をしてくなかで、僕もいろんなことを考える機会がもらえたし、むぎともたくさんお話しできてもっと仲良くなれた気がするよ。
僕もそうだよ。あと1枚、最後のキングのカードもみんなで一緒に考えてみよう!
エクササイズ2:恋愛・仕事などそれぞれの状況ごとの意味をまとめてみよう
カードの仕事・恋愛・家庭生活など状況ごとの意味をそれぞれのカードの絵をみながら考えてみましょう。
いったん、自分の言葉でまとめてみてから次に読み進むことをお勧めします。
- それぞれのカードが仕事に関する相談で出てきた場合は、どんな意味だと思いますか?正位置・逆位置それぞれ考えてみましょう。逆位置については過剰・不足・アドバイスでそれぞれ考えてみましょう
- それぞれのカードが恋愛に関する相談で出てきた場合は、どんな意味だと思いますか?正位置・逆位置それぞれ考えてみましょう。逆位置については過剰・不足・アドバイスでそれぞれ考えてみましょう
- それぞれのカードが結婚生活・家庭に関する相談で出てきた場合は、どんな意味だと思いますか?正位置・逆位置それぞれ考えてみましょう。逆位置については過剰・不足・アドバイスでそれぞれ考えてみましょう
ワンドのキングの状況別の意味
ワンドのキングの仕事での意味
正位置
- これまでの成果を活かして、さらに大きなビジネスにチャレンジしていくことができる
- 今までの成功体験が仕事への情熱やモチベーションを押し上げている
- 成功を収めることができるだけでなく、さらに発展していくチャンスを掴むことができる
逆位置
逆位置を不足として読む場合
- 始める前から「どうせうまくいかない」と冷笑的な態度になってしまっている
- 新たなチャンスに手を伸ばしていくモチベーションがない
- 燃え尽き症候群になってしまっている
逆位置を過剰として読む場合
- 成功のために手段を選ばない強引さがトラブルを呼ぶ
- 新規事業に手を広げすぎてしまってオーバーワークになってしまっている
- 手段を選ばない強引さが反感を買っている
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
- 新規事業に手をつけるよりも、いったんは今やっている仕事に落ち着いたほうがいい
- 仕事の進め方や、やり方で無理をしすぎていないか見直す必要がある
- 周囲の人とも協調して仕事を進めていくことが求められている
ワンドのキングの恋愛での意味
正位置
- 過去の経験から、自信をもって恋愛を進めていくことができる
- 新しい出会いの開拓や、今好きな人との関係の発展にむけて自分から積極的に行動できる
- 満足のいく恋愛を成就させることができる
逆位置
逆位置を不足として読む場合
- 恋愛そのものに対して消極的になってしまっている
- 相手に対して幻滅してしまったり、自己評価を不当に下げてしまうことで恋愛そのものへのモチベーションが下がってしまっている
- 人を好きになる気持ちそのものが減衰してしまっている
逆位置を過剰として読む場合
- 強引なアプローチで辟易されてしまっている
- 出会いを広げすぎることで疲弊してしまっている
- 相手を「手に入れる」ことが目的になってしまっている
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
- 恋愛に対して少しクールダウンして向き合う必要がある
- 新たな出会いを求めるよりも、今すでにあるご縁を大切にすることを優先すべき
- 自分の気持ちだけでなく、相手の立場や状況も考えて行動する
ワンドのキングの家庭・結婚での意味
正位置
- 結婚後の幸せな生活に向けてお互い前向きに進めていける結婚
- 家族の夢の実現や成功を後押ししていくことができている家族関係
- 明るい未来を思い描くことができる家庭生活
逆位置
逆位置を不足として読む場合
- お互いが妥協と打算で進めている冷めた結婚
- 家族の夢や希望に対して理解がなく、モチベーションを下げてしまっている家族関係
- 将来への漠然とした不安が強い家庭生活
逆位置を過剰として読む場合
- 結婚にむけて強引な姿勢で進めてしまっていることが不信を招いている
- 家族の夢の実現にがむしゃらになりすぎていることが、かえって家族を苦しめている
- 成功への願望が強すぎることが家庭生活に不和を呼んでいる
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
- お互いの気持ちや状況を冷静に話す時間をとって結婚への話をすすめていったほうがいい
- 夢や未来のことに夢中になるよりも、日常生活に目を向けたほうが家族の関係がよくなっていく
- 冷静に家族の本音を話し合う時間を取る必要がある
カップのキングの状況別の意味
カップのキングの仕事での意味
正位置
- 理想のプランを順調に叶えていくことができる
- 魅力的なアイデアが次々と浮かび、実現していくことができる
- 自分の意思で仕事全体をコントロールしていくことができる
逆位置
逆位置を不足として読む場合
- ビジョンはあるものの、実現する実力がない
- 魅力的なアイデアが浮かばない
- 周囲の人をまきこむことができず、考えていることが実現できない
逆位置を過剰として読む場合
- こだわりが強すぎることが仕事を進める上での障害になっている
- 自分のアイデアに固執しすぎていることが、成功の妨げになっている
- 周囲の人をコントロールしたい意思が強すぎる
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
- 理想を追い求めるよりも、まずは今できることから始める
- 理想の実現のために、必要なスキルを身につけたり、周囲の協力を得ることを考える
- 周囲の人や状況をコントロールしようとするよりも、成り行きに任せることも大切
カップのキングの恋愛での意味
正位置
- 自分の思った通りに恋愛を進めていくことができる
- 理想的なパートナーとの出会い
- 憧れの相手との関係を成就させることができる
逆位置
逆位置を不足として読む場合
- 思った通りに進んでいくことができずフラストレーションがたまる恋愛
- 相手に対して幻滅を感じてしまう
- 自分の理想とする恋愛と現在の恋愛がかけ離れてしまっている
逆位置を過剰として読む場合
- 相手をコントロールしようとする意思が強すぎる恋愛
- 理想が強すぎて現実とかけ離れてしまっている
- 自分の中での理想の恋愛の固定概念が自分を苦しめることになっている
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
- 自分の理想を相手に押し付けないようにする
- 思い描いていた恋愛のプランの実現を目標とするよりも、目の前の相手とのありのままのコミュニケーションを大切にする
- 相手をコントロールする意思を手放すことでかえって願いがすんなりと叶うようになる
カップのキングの家庭・結婚での意味
正位置
- お互いの理想を完全に叶えることができる結婚
- 理想の家庭生活をおくることができている
- 幼い頃から思い描いていた理想を実現できる家族
逆位置
逆位置を不足として読む場合
- 悪くはないが妥協が必要な結婚および結婚生活
- 自分の理想を叶えられずフラストレーションがたまる家庭生活
- 家族の存在が自己実現の妨げになっていると感じてしまっている
逆位置を過剰として読む場合
- 過剰な理想が結婚相手を苦しめてしまっている
- 理想の家族を実現しようとすることでかえって窮屈な思いをしてしまっている
- 自分の理想のために、家族をコントロールしようとしすぎている
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
- 理想を追い求めるより、等身大の自分達にあった結婚を目指すことを優先する
- 家族それぞれの意思を尊重し、理想を押し付けないようにする
- 自分の理想のために家族をコントロールしようとすることを手放す
ソードのキングの状況別の意味
ソードのキングの仕事での意味
正位置
- 思い切った決断で成功をおさめることができる
- 競合に打ち勝つ強硬策を実施する必要がある
- 利益につながらないものは思い切って手放す必要がある
逆位置
逆位置を不足として読む場合
- 必要な決断ができないことでビジネスチャンスを逃してしまっている
- 必要がないことにコストをかけすぎている
- 周囲の顔色を伺いすぎて必要な意見や判断をすることができていない
逆位置を過剰として読む場合
- 大胆すぎる判断がリスクを高めてしまっている
- 損切りのタイミングが早すぎる
- 厳しい判断で周囲の反感を買ってしまっている
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
- 今は決断の時ではない
- 自分だけで判断せず、周囲の意向も伺う
- 大胆な手に走るよりも、リスクの少ない方法を選ぶ方がいい
ソードのキングの恋愛での意味
正位置
- 悪縁を断ち切って、良縁につなげていくことができている
- 困難を乗り越えて恋愛を成就させることができる
- 周囲の目を気にせずに大胆な行動を取ることができている
逆位置
逆位置を不足として読む場合
- 過去の悪縁を断ち切れないことが現在の恋愛の発展の妨げになっている
- 目の前のハードルに戦意喪失してしまっている
- 周囲の目が気になって大胆なアプローチをかけることができない
逆位置を過剰として読む場合
- 簡単なことで相手との関係を切り捨ててしまっている
- うまくいかないことがあると、人間関係をリセットする癖が悪い方向にはたらいている
- 周囲を出し抜く行動が裏目にでてしまっている
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
- 相手との関係性や相手との可能性をすぐに判断しない
- 勢いだけで行動せず、冷静に相手との関係を見極めることが大切
- ライバルを出し抜くよりも、一人の人として信頼関係を構築することを優先すべき
ソードのキングの家庭・結婚での意味
正位置
- 障害を乗り越えて、結婚を決めることができる
- 大胆な決断が家族の問題を解決する
- 思い切って手放すことを決めることで、家族や結婚生活での幸せを手にすることができる
逆位置
逆位置を不足として読む場合
- 過去の悪縁が結婚生活や家族に暗い影を落としてしまう
- 結婚の成立までの障害を乗り越えることができないと感じている
- 判断が遅れることが家族に不利益をもたらしてしまう
逆位置を過剰として読む場合
- 家族に対しての不当な決めつけが家族を深く傷つけてしまっている
- 自らの態度が、親族との対立を生み出してしまっている
- 早すぎた判断が家族にトラブルを呼んでしまう
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
- 自分の思い込みで家族や結婚相手を傷つけないように気をつける
- 障害に立ち向かうよりも、回避する方法を考える
- 重要な判断を下す前に、必ず家族にしっかりと相談をする
ペンタクルのキングの状況別の意味
ペンタクルのキングの仕事での意味
正位置
- これまでやってきたことの成果を手にすることができる
- 時間はかかるが堅実に収益を上げることができる仕事につける
- ゆっくりと着実に利益を積み重ねていくことができる
逆位置
逆位置を不足として読む場合
- 継続性がなく、利益を生み出すことができない
- 一時的に利益はでても、継続性がない仕事
- 雇用や仕事が長続きしない可能性がある
逆位置を過剰として読む場合
- 変わり映えのしない仕事に飽き飽きしている
- 前例踏襲が目的化しており、時代遅れになっていく
- 同じことの繰り返しである仕事にモチベーションが下がってしまっている
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
- これまでやったことがないことを取り入れて意識的に変革を図る
- 持続性のある仕事の仕方ではなく、一時的な形での仕事の形態を選ぶ
- 慣れ親しんだやり方を一度見直すタイミングがきている
ペンタクルのキングの恋愛での意味
正位置
- 長年あたためてきた関係を成就させることができる
- 長い付き合いのあった人との関係が恋愛に発展する
- じっくりと時間をかけて作っていく関係
逆位置
逆位置を不足として読む場合
- 飽きっぽく、長続きしない関係
- あちこちに手をだすものの、どれも身を結ばず虚しい思いをする
- 気持ちが一つにさだまらず、フラフラと複数の相手に気が散ってしまう
逆位置を過剰として読む場合
- 友達としての付き合いが長すぎて恋愛に発展しにくくなっている
- 固定化されたコミュニティの中で新しい出会いがみつかりにくい
- 時間をかけすぎたことで、恋愛発展への糸口が見えなくなっている
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
- 新しい人にも目を向けてみる
- これまでのやり方や自分の価値観に囚われず行動する
- これまでの関係が壊れることを恐れずに行動すべき
ペンタクルのキングの家庭・結婚での意味
正位置
- 長い付き合いを実らせて結婚を実現することができる
- 穏やかで落ち着いた家庭生活
- 強い信頼関係で結びついた家族
逆位置
逆位置を不足として読む場合
- 相手への信用のなさが結婚の成就を妨げている
- 状況が安定せず、落ち着いた生活をおくれない家庭
- コロコロと意見を変えることが家族を振り回してしまっている
逆位置を過剰として読む場合
- 付き合った期間が長すぎるためにかえって結婚の話が出しにくくなってしまっている
- 変わり映えのない毎日に飽き飽きしている家族生活
- 古い家族観や価値観が家族をうんざりさせてしまっている
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
- これまでの付き合いを意識しすぎず、思い切って結婚についての提案をしていくことが大切
- 家族や結婚に対する価値観のアップデートが必要
- 家族の環境や習慣を思い切って変える提案をしてみる
前のお話
次のお話
(現在準備中です)
1 小アルカナキングのカードの特徴
キングのカードがあらわすもの
2 各カードの一般的な意味
各スートのキングの一般的な意味
ーエクササイズ1 それぞれのカードの意味を考えてみよう
ーワンドのキング図柄の解説・一般的な意味
ーカップのキング図柄の解説・一般的な意味
ーソードのキング図柄の解説・一般的な意味
ーペンタクルのキング図柄の解説・一般的な意味
3 各カードの状況別の意味
ーエクササイズ2 それぞれのカードの状況別の意味を考えてみよう
ーワンドのキングの状況別の意味
ーカップのキングの状況別の意味
ーソードのキングの状況別の意味
ーペンタクルのキングの状況別の意味