ウェイト版タロットのペンタクルのエース(ペンタクルの1)の意味の解説です。(2023/04/09改定)
解説動画
ペンタクルの1 図柄の解説・一般的な意味
天から差し出されたペンタクル と、手入れの行き届いた庭、奥へと 続く道が描かれています。これまでの努力の成果を受け取れることを示 唆しているカードです。
ワンドでスタートした神のエネルギーはカップで受け止められて我々の元に届きます。そして、ソードの叡智によって具体的な形をとるようになり、最後に収穫として我々が受け取ることができるようになります。ワンドのエース、カップのエース、ソードのエース、ペンタクルのエースを順に追うことで、私たちの身の回りの具体的な世界が神からどのように届くのか、私たちがその賜物にどのように参加しているのかがわかります。
キーワード
収穫・成果
正位置
ペンタクルのエースがもつ、「収穫」「物質的な充足」が中庸にはたらいていると解釈します。
これまでの成果が実り、具体的な結果や成果物を得ることができそうです。
それは人間関係のことかもしれませんし、仕事の成功かもしれません。いずれにせよ、はっきりとわかる形で一つの成果がえられ、次のステップへと進んでいけそうです。
逆位置
ペンタクルのエースが示す、「収穫」や「物質的な充足」が過剰や不足に働いていると解釈します。それが具体的な物質であっても、人間関係のような目に見えないものであっても、私たちは「かけた努力」に見合った報酬が手に入ることを望みます。不足の場合には思ったような成果が得られず満足ができないことを。過剰の場合は、物欲に溺れてしまったり、成果に対する期待が大きすぎて自己中心的に物事を捉えていることや他者を蹴落としてでも手に入れようとする傲慢さが現れてしまうと解釈できます。
逆位置を不足として読む場合
思ったような成果が得られないこと、期待したものがなかなか手に入らないことを示唆します。人間関係であっても、仕事の成果や報酬などであっても、自分がかけたコストに見合ったものが返ってこなくてがっかりしてしまう状態、望んだものが手に入らず失望してしまう状態を表します。
逆位置を過剰として読む場合
過剰に働いている場合には成果や物質的な裕福さへの過度な執着をあらわします。努力をしたことに対して成果が実ることを期待するのは当然です。ですがその期待が大きすぎると、強欲になってしまったり、手段を選ばない傲慢な手段に出てしまうこともあると思います。それに対する警告を表しています。
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
良い意味で逆位置のペンタクルのエースが出てくる場合には、いい意味で成果にこだわらずに行動することができていることを表します。アドバイスの場合には利益を度外視した行動が返って成功につながると捉えることもできます。
ペンタクルの1状況別の意味
ペンタクルの1の仕事での意味
正位置
- 着実な成果を受け取ることができる
- 着手した仕事が順調に成果を重ねていける
- 堅実な成功を収めることができる
逆位置
逆位置を不足として読む場合
- 思ったほどの成果をあげることができない
- 中長期的な成果や成長を期待できない
- 努力に見合った成果を受け取ることができない
逆位置を過剰として読む場合
- 利益をあげることを優先しすぎてしまっている
- 仕事の本質よりも利益を上げることそのものが優先されてしまっている
- 成果にこだわるあまり、真面目すぎて面白さに欠ける仕事になってしまっている
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
- すぐに成果につながらないとしても、面白いと感じたことはやってみたほうがいい
- 結果にこだわらずプロセスも大切にする
- 成功・結果をあせらないほうがいい
ペンタクルの1の恋愛での意味
正位置
- 努力の積み重ねが幸せな恋愛につながる
- 勢いはないが堅実な発展をしていく恋愛
- 長年の思いを実らせることができそう
逆位置
逆位置を不足として読む場合
- 飽きっぽいことが恋愛の成就につながりにくい
- これまでの行動の成果を感じにくい恋愛
- こちらの思いや行動に対して見返りが少ない恋愛
逆位置を過剰として読む場合
- 恋愛・お付き合いの形にこだわりすぎることが目的達成を妨げる
- 努力を重ねることがかえって、恋愛のハードルを上げてしまっている
- 結果にこだわりすぎて過程を楽しむことができていない
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
- お付き合いの形にこだわるよりも、二人の時間をただ楽しむことが大切
- 自分磨きよりも気軽に相手に対して行動することが大切
- 結果に執着するよりも、今この瞬間を楽しむことが恋の成就につながる
ペンタクルの1の家庭・結婚での意味
正位置
- 堅実で幸せな家庭生活
- 結婚に向けて具体的な目標が定まる
- お互いが一つのイメージ・目標を定めて進んでいくことができる結婚生活
逆位置
逆位置を不足として読む場合
- 不安定で将来の先行きが見えない家庭生活
- 結婚に向けての先行きが見えない
- お互いが共通の結婚・家庭生活をイメージすることができない
逆位置を過剰として読む場合
- 真面目すぎて堅苦しい家庭生活
- 結婚がきまったこと、将来が決まってしまったことがかえって憂鬱になる。
- マリッジブルー
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
- さまざまな可能性、意見が存在することを許すことが大切
- お互いの価値観を無理に統一しようとしないほうがいい
- 柔軟にお互いの考えや立場を受け入れること、色々な可能性を許すことで道が開ける
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