ウェイト版タロットのカップの10の意味の解説です。(2023/10/20改定)
解説動画
カップの10 図柄の解説
4人の家族が、虹の中に現れた10のカップの前にいます。
夫婦(両親)はそのカップを眺めて喜んでいますが、子供達はお互いの遊びに夢中であるようです。しかし、全員がお互いの絆からもたらされる喜びを楽しんでいます。
アーサー・ウェイトはこのカードに対して『満足。心からの休息。完成。人間愛と友情の完全さ』と記述を加えています。ここに描かれているのは、家族・夫婦の姿ですが、このカードが表す「愛情」は家族・恋人・夫婦にとどまらない、広く人間の間に存在する「愛情」の喜びなのです。
カップ 9 では自分だけの喜びで したが、10 では分かち合う相手がいます。喜びは人と分かち合うこと で大きくなり、そしてそれは子供達に受け継がれていくのです。
キーワード
円満・多幸
一般的な意味
正位置
素晴らしい人間関係が結ばれること、良好な関係がつくられることを意味します。相手がいる場合にはその相手との関係を意味しますが、仕事などの場合には取引先との関係性であったり職場での関係性であったりします。
また、相手がいない問題に対しては「自分との関係性」という可能性もあるのではないかとおもいます。
逆位置
正位置で描かれていたものが過剰や不足ではたらきます。不足の場合は単純に愛情面での不満や寂しさ、絆を感じられない不信などが挙げられます。過剰の場合には、「愛情の乞食」になってしまっていないかの警告となります。愛情の受け手であることをこだわりすぎるあまり、自分を満たすことや周囲に愛情を注ぐことができていないのではないかと警告をしてくれています。
逆位置を不足として読む場合
精神的な充足や幸福感を感じることができない状態を表します。ビジネスであれば、成功はしているものの、人間関係が険悪になってしまう状態をあらわすでしょう。プライベートの場合は単純に人間関係に満足できない状況を表します。
逆位置を過剰として読む場合
関係性や、信頼関係・愛情関係への固執を表します。誰かと繋がっていたい、愛されていたいというのは人間の当然の欲望かもしれません。ですが、それにこだわりすぎて「愛されていなければ自分の人生に価値はない」とまでいってしまうと行き過ぎです。そういった愛されたい・愛したい願望にとらわれすぎないようにと警告されています。
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
愛情や関係性へのこだわりを手放すことがいまは必要であると告げています。また、いまここにない絆を嘆くより、すでに自分が満たされていること、愛されていることに目を向けることの大切さも告げられています。また、一人の時間を楽しむことができると海砂y区することもできます。
状況別の意味
仕事での意味
正位置
- 成功と精神的な安定、どちらも手にすることができる
- 関わる人全てを幸せにするビジネスを展開できる
- 自分の成功が自分だけではなく家族や友人も幸せにしている
逆位置
逆位置を不足として読む場合
- 成功はえられるものの、精神的な安定が得られていない
- 成功はしているものの、会社や取引先との雰囲気があまりよくない。
- 仕事を偏重しすぎており、家族や友人との関係に問題が出ている
逆位置を過剰として読む場合
- 人間関係へのこだわりが仕事を前にすすみにくくしている
- 「仲良くする」ことにこだわりすぎて、かえってギクシャクしている職場
- プライベートを優先しすぎていることが仕事にマイナスな影響を与えている
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
- 「仲良くする」「相手の顔色を伺う」ことをやりすぎていないか見直す
- 仕事の成功だけでなく、自分のプライベートや人生での価値観についてきちんと見直す必要がある
- 仕事とプライベートの線引きをきちんと行なったほうがいい
恋愛での意味
正位置
- 将来を考えられるような素敵なパートナーとの出会い
- 完全に満足のいく恋愛の成就
- 心やすらぐ関係の発展
逆位置
逆位置を不足として読む場合
- 一緒にいても心が落ち着かないと感じる相手との恋愛
- 明るい未来を想像しにくくなってしまっている
- お付き合いにまで発展せず、焦りが募る状態
逆位置を過剰として読む場合
- 恋愛への依存度が高すぎる
- 理想の恋愛への願望が強すぎて、ダメ出しを始めてしまっている
- 相手に理想的な幻想をみてしまっている
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
- 理想の恋愛を自分にも相手にも押し付けないようにする
- 恋愛とはこうあるべき、という思い込みを手放す
- 恋愛や結婚がゴールだという幻想を手放す
結婚・家庭での意味
正位置
- 最高の幸せを感じることができる結婚ができる
- 円満で幸せな家庭生活
- 理想的な家族関係を作っている
逆位置
逆位置を不足として読む場合
- 不安や不満が結婚までの道のりを妨げている
- 表面上は幸せそうだが、心からの安心のない家庭生活
- お互いへの不満を押し殺している家庭生活
逆位置を過剰として読む場合
- 結婚や家庭への理想が強すぎることが、かえってスムーズな結婚を妨げている
- 理想の家族像の押し付けが家族を疲弊させている
- 結婚や家庭に過剰な期待をしていることが、かえって状況を悪化させている
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
- 結婚や家庭への過剰な期待を手放すことが問題解決につながる
- 理想の家族をめざすよりも、今ここにある現状を肯定することがまずは大切
- 「家族とはこうあるべき」「結婚とはこうあるべき」という自分の思い込みを見直す必要がある
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