ウェイト版タロットのカップのペイジの意味の解説です。(2023/10/20改定)
解説動画
カップのペイジ 図柄の解説・一般的な意味
カップを持った楽しげな少年が描かれています。彼の持つカップからは、生きた魚が顔をのぞかせています。また、背景のうねった波は彼が心の動きの大きさを表しています。
アーサー・ウェイトはこのカードに対して、『手にしたカップの中から躍り出して彼を見つめる1匹の魚を、瞑想するように一心に眺めている。それは彼の心の中にあるものが形をとってあらわれたものである。』と解説しています。
つまりカップから出てきている魚は、彼のイマジネーションが作り上げたものなのです。
カップのペイジはカップが持つ想像力を自由に使おうとしています。彼は現実に目を向けるよりも、理想 に目を向けることを好んでいるよう です。
キーワード
想像・構想
一般的な意味
正位置
素晴らしいイマジネーションやインスピレーションを受け取ることができそうです。また、すぐに形になるものではないにしても、自分がはじめてみたいことや幸せのイメージをつかむことができ、精神的に満たされることでしょう。
逆位置
正位置でのメッセージが過剰や不足にはたらいていると解釈します。不足の場合には、精神的に不安定で、自分の心の中に浮かぶものに向き合うことができないことが示唆されます。過剰の場合は、外の現実に目を向けることができなかったり、机上の空論に夢中になってしまう状況があげられます。
逆位置を不足として読む場合
具体的な不満やよくない出来事があるというよりは、自分の気持ちが落ち着かず、前向きに考えられない状態をあらわします。また、やってみたいと思うことに対していいアイデアが浮かばない状況を示唆する場合もあります。
逆位置を過剰として読む場合
今考えていることが現実的ではないことが警告されています。想像をめぐらせたり、イマジネーションを働かせることはとても大切ですが、その一方で、現実路線からあまりに離れていると課題につながります。また、アイデアがたくさん浮かび過ぎてしまうことが問題解決を遅らせていることを示唆している場合もあります。
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
夢みがちだった状況から、現実が見えてきて具体的な行動や対策がとれるようになってきていることが示唆されています。自由に想像を働かせることはとても大切である一方で、いつまでも想像のままでは進まないのかなと思います。想像・構想の段階から実行の段階にうつっていることを表す場合もあります。
状況別の意味
仕事での意味
正位置
- 仕事に関する魅力的なアイデアやインスピレーションに恵まれる
- やってみたいこと、やりたいことを次々と思いつく
- 他の人が思いつかないような画期的なアイデアを思いつくことができる
逆位置
逆位置を不足として読む場合
- 仕事に関して、魅力的なアイデアが思いつかない
- 自分のやりたいことが何かよくわからない
- 平凡で新規制に欠ける考えしか浮かばず、仕事が停滞してしまう
逆位置を過剰として読む場合
- アイデアはたくさん思いつくものの、具体的な実行計画がつくれない
- 机上の空論になりすぎており、現実感が薄いアイデアばかりでてきてしまっている
- いいアイデアは思い浮かぶものの、実行に移す実力や状況ではない
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
- 今はアイデアを考えるよりも、スモールステップでいいので実際に実行していったほうがいい
- アイデアを上げるよりも絞り込むタイミングにきている
- 浮かんだアイデアを、実行可能な形で修正する必要がでてきている
恋愛での意味
正位置
- 相手のことを考えるだけで楽しくなれるような素敵な恋愛
- 相手とのこれからに対して明るいことを想像して楽しくなっている
- 夢みがちでロマンチックな相手との出会い
逆位置
逆位置を不足として読む場合
- 実際起こったことよりも、悲観的な自分の発想が自分を苦しめてしまっている
- 現実やこれまでのことの縛られすぎて、自分から動けなくなってしまっている
- 恋愛そのものへの幻滅や過去のトラウマが今に悪影響を及ぼしている
逆位置を過剰として読む場合
- 相手に対して様々な幻想を抱いてしまっており、現実の相手との乖離が大きい
- あれこれやりたいと思うものの、実行にうつすことができていない
- 恋愛に過剰な期待や夢を持ちすぎていることが問題解決を遅らせている
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
- あれこれと夢想するよりも、目の前にいる等身大の相手にきちんと向き合うべき
- 考えていることは妄想にとどめず、実行していくほうがいい
- 恋愛に対して過剰に幻滅することも、期待することもなく、フラットなスタンスで臨んだほうがいい
結婚・家庭での意味
正位置
- 理想の結婚生活をお互いに考えていける楽しい関係性
- お互いの夢や希望を無邪気に応援できる安心感のある家族関係
- 家族としてこれから叶えていきたい夢や希望が次々と浮かんでくる状況
逆位置
逆位置を不足として読む場合
- 問題があるわけではないが、現実的すぎて面白みに欠ける結婚への展望
- 家族の夢や希望に対して冷笑的な関係になってしまっている
- 家族のやりたいことに対して、叶えるためのアイデアが浮かんでこない
逆位置を過剰として読む場合
- 舞い上がってしまっており、現実が見えなくなってしまっている状態での結婚への警告
- 理想を追い求めるあまり、現実的な問題に対応できていない家族
- 家族のやりたいことや、叶えたいことに対して次々とアイデアは浮かんでくるものの、そのうち何を実行していいのかよくわからない
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
- マリッジハイにならず、結婚に関する具体的・現実的なことに目を向けたほうがいい
- 家族の夢や願望に対して、冷静にアドバイスをすることも時には大切
- 家族のやりたいことや叶えたいことに対して、具体的に何をすべきか絞り込むタイミングにある
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