ウェイト版タロット、大アルカナの星の逆位置の意味について解説します。
(2023/08/15改定)
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大アルカナ 審判の意味・概要
キーワード
奇跡・復活
審判 図柄の解説
新約聖書の「ヨハネ黙示録」の「第一の復活」の場面です。サタンや偽預言者たちは滅ぼされ、命の書に名前のあるものだけが、永遠の生を得て新しい天地に住まうことを許されるシーンです。
愚者のように、意図を持たなければ、誘惑されたり幻滅したりすることもないかもしれません。しかし、愚者の混沌は形あるものを何も生み出しません。人が生み出したものは必ずいつか死を迎え、理不尽な雷に打たれたり、欺瞞にさいなまされたり、誘惑を受けることもあるでしょう。それでも前に進むことを選択し続けた魂だけが、奇跡と正面から向き合い、復活の恩恵を預かることができるのです。審判は神と人が向き合い、手を取り合った奇跡を描いたカードなのです。
審判(逆位置):一般的な意味
審判が逆位置で出るとき、「奇跡が起こらないこと」ではなく、「奇跡に期待しすぎること」や、逆に「奇跡をまったく受け入れないこと」に警鐘が鳴らされています。要するに、「自分の都合のいいことしか認めない」という稚拙な態度が戒められています。ルイ・パスツールは「幸運は用意された心のみに宿る」と述べました。運命はいつ好転するかわからないからこそ、自らに対して誠実に日々を生きることがとても大切になってきます。人生に奇跡は起きますが、「ワンチャン狙い」だけで生きてはいけないのです。
逆位置を不足として読む場合
良くも悪くも思った通りのことしか起きない、復活が期待できない、劇的な展開が期待できないことを表します。
逆位置を過剰として読む場合
復活や一発逆転、奇跡への過剰な期待に対する警告です。現実的な準備が乏しくなっており、都合の良い展開や復活への依存が上がってしまっていることへの警告です。
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
劇的な展開に期待するよりも、現実的な予想に基づき、具体的な準備を進めていくことが求められています。今ここの現実を受け入れることが必要だとされています
状況別の意味
仕事に関する意味
不足として読む場合
- 良くも悪くも想定したとおりの事態になる
- 悪いことが起こるわけではないが、予想通りのいい展開は特におこらない
- (業績のV時回復などを期待している場合には)期待したほどの成果は得られない
過剰として読む場合
- 成功のペースが早すぎて、人員の確保などが追いつかず、ついていけない
- 都合のいい見立てで考えすぎており、現実的な見通しではない
- 奇跡的な状況の変化や昇進への期待が大きすぎる
前向きな意味や、アドバイスとして読む場合
- 良くも悪くも予想通りのことが起こるため、現実的な準備を進める必要がある
- 劇的な展開に期待するよりも、現実的で地道な努力が大切
- 復活を期待するよりも、新しいことや今やっていることに目を向けることが大切
恋愛に関する意味
不足として読む場合
- 復縁など関係の復活は今の所期待できない。
- 良くも悪くも現在想定しているとおりの展開になる
- 思ったとおりのことしかおきない
過剰として読む場合
- 発展がはやすぎて気持ちがおいつかない展開になりそう
- 復縁にこだわりすぎて本当の幸せな恋愛に目がむけられていない
- 「運命の人」へのこだわりが幸せを遠ざけている
前向きな意味や、アドバイスとして読む場合
- 復縁だけにこだわらず、「幸せな恋愛」を楽しむことを目標にしてみる
- 良くも悪くも「本音で思ってること」が実現されてしまうので、必要な行動はどんどんとっていく必要がある
- 奇跡や運命の人やソウルメイトといったことにこだわるよりも、今すでにある関係を大切にしていくことが今は大切
結婚・家庭に関する意味
不足として読む場合
- 関係の復活や再燃は期待しにくい
- 今考えていることに対して、よくも悪くも予想通りになる
- 奇跡的な展開は期待しにくい
過剰として読む場合
- いい知らせはくるものの、変化が大きすぎて戸惑うことになる
- 奇跡や復活に期待しすぎることが問題を長期化さえてしまう
- 自分の都合のいいように状況を想定してしまっている
前向きな意味や、アドバイスとして読む場合
- 劇的な展開に期待するより、現実的にできることを進めていく
- 良くも悪くも予想通りであるため、予想に備えた対応が必要
- 過去の思い出や復活を望むよりもこれからのことを考えていく必要がある
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