ウェイト版タロット、大アルカナの恋人たちの逆位置の意味について解説します。
(2022/09/03改定)
解説動画
大アルカナ 恋人たちの意味・概要
恋人たち 図柄の説明
一組の男女を天使が見守るような絵柄になっています。
恋人のカードは男性は女性を見ていますが、女性は天使の方を見ています。彼女の背後には、蛇の巻きついた知恵の実を実らせた木が描かれています。つまりこれは、アダムとイブの絵です。
ヴァルター・ベンヤミンは、創世記の堕罪を、「固有名詞から離れて、人が裁きの言葉を手に入れたこと」と表現しています。神の創造物に善悪の判断をするようになってしまったことが人間の犯した罪だったのです。「選択」こそが人が神に対して犯した罪だったのです。しかし、その罪が、人の多様性を生み、人が神から「自立」して歩き出す大きな一歩ともなったのでした。恋人のカードは、人間関係の恩恵と、選択をあらわすカードです。
キーワード
関係・選択
恋人たち 逆位置の一般的な意味
「関係」や「選択」というキーワードをネガティブに解釈します。
私たちが生きていく上で、人間関係と言うのは、心の中で大きなウェイトを占めます。しかし、「関係」に重きを置きすぎるあまり、「関係の中でどう評価されるか」だけに、自分の価値を見出してしまうと、「関係」から学ぶというよりは、「関係」の奴隷になってしまいます。逆位置で恋人のカードが出るとき、恋人たちは、「人間関係のことにこだわりすぎないで」と警鐘を鳴らしてくれています。「関係」があなたの全てになってしまっていないか、確認してみるといいでしょう。
逆位置を不足として読む場合
人間関係の恩恵を受け取れないこと、人間関係に対して臆病になってしまっていることなどを表します。仕事でも恋愛でも人間関係に恵まれず、思ったような成果が得られない状況を表します。
逆位置を過剰として読む場合
人間関係の興味関心が大きくなりすぎてしまう状態を表します。恋愛であれば、対象に依存しすぎてしまったり、相手のいうことが自分の全てになってしまっている状況です。仕事の場合でも、人間関係に気を使いすぎて本質を指摘できなくなっている状況などへの警告です
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
人間関係のゴタゴタから手をひくことができることや、人間関係のしがらみからいい意味で解放されることを示唆します。また、人間関係にとわられることなく率直に意見をいうが仕事では求められている可能性もあります。
仕事に関する意味
不足として読む場合
- 人間関係をうまく作れていないことが仕事に対してマイナスになっている
- 仕事に関わる人たちとの関係性がうまく作れていない
- 自分から他の人に関わっていくことが積極的にできていない
過剰として読む場合
- 業務内容よりも人間関係を優先しすぎてしまっている
- 相手の顔色をうかがいすぎて必要な指摘ができていない
- 過剰なコミュニケーションと馴れ合いが弊害になっている
前向きな意味や、アドバイスとして読む場合
- いい意味でビジネスライクに気持ちを割り切って仕事ができている
- 人間関係の問題を恐れずに忌憚ない意見が言えている
- 他の人との関わりを意識するよりも仕事の本質に向き合う必要がある
恋愛に関する意味
不足として読む場合
- 恋愛感情が薄れてしまっている
- 恋愛対象として意識しにくくなっている
- 2人の時間を持てない寂しさが募る
過剰として読む場合
- 難しい選択を迫られる恋愛
- 相手から好かれるかどうかにこだわり過ぎてしまっている
- 恋に恋している状態
前向きな意味や、アドバイスとして読む場合
- 面倒な恋愛の選択から逃れることができる
- 恋愛の問題に対して少し冷静になることができる
- 相手の顔色を伺う状況から自分の本音を取り戻すことができる
結婚・家庭に関する意味
不足として読む場合
- 心の通った交流が不足している家族
- 家族としての時間がとれずすれ違いが続く
- 問題はないが、少し物足りないところがある結婚生活
過剰として読む場合
- 面倒な選択にまきこまれる
- お互いに依存し過ぎている家族
- 相手の顔色を伺い過ぎている結婚生活
前向きな意味や、アドバイスとして読む場合
- いい意味で自分のペースを取り戻すことができる
- お互いが自立したいい距離感を保つことができる
- 面倒な選択をする必要がなくなる
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