ウェイト版タロットのソードのクイーンの意味の解説です。(2023/10/22改定)
解説動画
ソードのクイーン 図柄の解説・一般的な意味
一人の女性がまっすぐに剣をもって玉座に座っています。剣を持っていない方の手は何かを手招くようなポーズをしています。
アーサー・ウェイトはこのカードに対して『表情は厳しいが、貞淑で、悲しみ多き女性。慈悲を示すカードではないが、その剣は力のシンボルではない』という解説を加えています。3のカードのところで、ソードの本質には「悲しみ」があると述べました。ソードの道は敵に打ち勝つために厳しい選択を何度も迫られる道であり、クイーンのカードでは、キングでは描かれていなかった、選択に際しての心の痛みや悲しみも描かれています。リスクや痛みを時に引き受ける覚悟をしつつも、判断して進んでいくことが示されています。
キーワード
冷静・怜悧
一般的な意味
正位置
痛みをともなう別離、分離をあらわします。
その対象が人であれば痛みをともなう別れとなり、仕事であればそこから離れることを意味するでしょう。また、あなたが愛着をもっている考え方やこれまで馴染んだ方法を手放すことをもとめられているのかもしれません。いずれにせよ、痛みをともなうとわかりながらも、その道を選ぶ必要があることをこのカードは意味しています。
逆位置
逆位置の場合には、正位置で意味されていた「痛みをともなう分離・別離」を受け入れることができず、問題を先延ばしにしてしまっている状態や、現実を直視することができない状況が示唆されています。
先に進むことには痛みをともなうこともるかもしれません。けれども臭いモノに蓋をしたり、傷口を隠してしまうと、それは膿んでより状況が悪化します。思い切って手放す必要がでていることをこのカードの逆位置は示唆しています。
逆位置を不足として読む場合
重要な決断を下すことができない状態への警告です。痛みを伴う決断はとてもつらいものですが、問題を先送理にするだけでは何も解決をしません。自分自身がリスクや痛みを恐れて決断から逃げてしまっていないか見直す必要があることが告げられています
逆位置を過剰として読む場合
早すぎる判断が問題を引き起こす可能性があることが警告されています。決断を下すことは大切ですが、勢いで判断するのではなく、なるべく客観的に状況を判断した上でベストな選択を下すことが大切です。解決を焦るあまり、早まった行動をとってしまっていないか警告してくれています。
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
今はまだ決断をすべきタイミングではないと告げられています。判断材料が十分に集まっていない状況では、判断をしないことがベストな判断であることも多々あります。今は何か決断を下すよりも、決断を下すために必要な情報を集めるタイミングであることが告げられています。また、リスクをとらずに安全に行動する選択肢が残されていないか検討するように告げられている場合もあります。
状況別の意味
仕事での意味
正位置
- 「損切り」が必要なタイミングになっている
- 周囲からの反感を恐れずに、意見・判断を伝える必要がある
- 思い入れのある仕事でも、手放さなければいけないタイミングがきている
逆位置
逆位置を不足として読む場合
- 決断を先送りにすることが問題を大きくしている
- 周囲の反感を恐れて決断を下せないことが、かえって信頼を低下させている
- 手放すべきことを手放せていないことが問題を大きくしてしまっている
逆位置を過剰として読む場合
- 早すぎた判断が損失を大きくしている
- もうダメだと諦めてしまうことが問題を大きくしている
- 悲観的になりすぎており、自分の決断による損失を大きく捉えすぎてしまっている
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
- 焦らずに状況をよく見て判断をすることが大切
- いまは判断するよりも、損害を小さくするために必要な情報をつめるべき
- 自分だけで決めないで周囲に相談することでより良い選択ができるようになる
恋愛での意味
正位置
- 腐れ縁を断ち切る必要がある
- 幸せな恋愛のためには思いを手放すことも大切
- 痛みをともなう別れや諦めの判断が求められている
逆位置
逆位置を不足として読む場合
- ずるずると関係を引きずっていることが問題を大きくしている
- 痛みや寂しさを恐れて、決断を下せないことが幸せな恋愛を遠ざけている
- 過去の関係を清算できていないことがトラブルにつながってしまっている
逆位置を過剰として読む場合
- 別れや諦めの判断が早すぎる
- ちょっとしたトラブルで思いを手放してしまうことが幸せな恋愛の妨げになっている
- 相手を些細なことでジャッジしすぎている
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
- 別れや諦めのタイミングにはまだ早い
- 些細なことで相手をジャッジせず、冷静に相手の人となりや状況を観察する
- 恋愛に対して悲観的になりすぎないことが大切
結婚・家庭での意味
正位置
- 幸せな結婚のためには、痛みをともなう清算や別れが必要とされている
- 家族にとって辛い決断をすることが迫られている
- 痛みを伴う決断をやりきることで、家族にとっての本当の幸せに近づくことができる
逆位置
逆位置を不足として読む場合
- 嫌なことに目を向けず、問題を先送りにしていることが幸せな結婚を遠ざけている
- 都合の悪いことに目を瞑ってしまっていることが家族の問題をかえって大きくしてしまっている
- 甘やかしてしまっていることが家族の問題を大きくしている
逆位置を過剰として読む場合
- 些細なことで相手をジャッジしてしまっていることが幸せな結婚を遠ざけている
- 家族の問題に悲観的になりすぎていることが状況を悪化させている
- 家族から「突き放された」と感じられてしまっている
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
- 些細なことで相手を判断したり、断罪したりしないように気をつける
- 今はまだ家族に関する重要な決断を下すタイミングではない
- リスクのある選択をするよりも、リスクを避ける方法を考えることで今はうまくいく
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