ウェイト版タロット、大アルカナの星の逆位置の意味について解説します。
(2023/08/15改定)
解説動画
大アルカナ 愚者の意味・概要
星 図柄の解説
全裸の女性が泉に水を注いでいます。女性の頭上には8つの八芒星がかがやいています。中央の大きな星は永久普遍の象徴である北極星であり、その周りの星は北斗七星だと言われています。このカードは「幸運」「希望」を表します。しかし、その幸運や、希望は具体的なものではありません。文明社会で育った私たちは、「客観的な理由」で説明できることの重要性を幼い頃から教えられます。しかし、人が生きるのにすがる「希望」は本来理由も何もないものなのです。ただただ、手にした水を大いなる流れに委ねること、今この瞬間の幸せを考えるより、「感じる」ことでいつでもあなたは幸せになれることを奔放な彼女は教えてくれています。
キーワード
希望・天啓
星(逆位置):一般的な意味
希望や天啓をネガティブに解釈します。一言でいうなら、良くも悪くも「夢見がち」です。幸福感を感じることが幸せだったとしても、現実を全く見なくてもいいわけではありません。一見幸せそうであっても、その幸福感が現実逃避の裏返しであればそれは喜劇のような悲劇でしょう。星の逆位置は、現実をみないで夢想にふけっていないか警告してくれています。それが悲観しすぎなのか、楽観しすぎなのかはわかりません。夜空に輝く星だけをみあげて足元をすくわれることのないよう警告しています。
逆位置を不足として読む場合
悲観的になってしまっている状況への警告です。状況を実態以上に悪く捉えてしまっていること、精神的にナーバスになってしまっていることへの警告です。結局のところ、「幸せ」というものは人の「気持ち」です。状況がどれほど良くても「気持ち」が伴わなければ幸福とは言えないのではないでしょうか
逆位置を過剰として読む場合
地に足がついていない、夢見がちな状況を表します。希望を持つことはいいことですが、現実に全く目を向けず、希望的観測だけを信じることは危険です。また、想定していることが絵空事に過ぎず、現実に即していないことへの警告を表す場合もあります
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
現実に目を向けることができるようになることを表します。今まで空想の世界でしかなかったことが、現実へと動き出すことを表す場合もあります。
状況別の意味
仕事に関する意味
不足として読む場合
- 悲観的になりすぎていて状況を暗く捉え過ぎている
- いいアイデアが浮かばず、袋小路に入り込む
- ネガティブな情報にふりまわされすぎている
過剰として読む場合
- 現実に即していない楽観的すぎるアイデア
- 現場のニーズや状況からかけ離れた見通しを持っている
- 楽観的すぎて現実的な対策を怠っている
前向きな意味や、アドバイスとして読む場合
- 構想段階だったものが実施のフェーズにはいろうとしている
- いい意味で現実をみることができるようになってきている
- 机上の空論ではなく、実効性のあるアイデアが思い浮かんでいる
恋愛に関する意味
不足として読む場合
- 相手の言葉を悪く捉え過ぎてしまってナーバスになっている
- 悲観的になり過ぎてしまっていて自分で動くことができない
- 自己評価が下がり過ぎており、悪い方に悪い方に考え過ぎている
過剰として読む場合
- 相手に対して幻想を抱いている
- 夢見がち過ぎて実際の行動がとれていない
- 恋に恋してしまっている状態
前向きな意味や、アドバイスとして読む場合
- 相手に対していい意味で幻想がなくなり、等身大の相手に向き合うことができるようになっている
- 「夢」ではなく、現実的なアプローチの方法を考えることができるようになっている
- 現実を見据えて具体的な行動を取ることが必要だというアドバイス
結婚・家庭に関する意味
不足として読む場合
- 悲観的になりすぎており、今を楽しむことができていない
- 過剰にネガティブに考え過ぎてかえって状況を悪くしてしまっている
- 視野がせばまっており、問題を打開するアイデアが見えない状況になっている
過剰として読む場合
- 相手に理想を追い求め過ぎて現実が見えていない
- 「理想の家族」と「現実」のギャップが大きく、現状に目を向けることができなくなっている
- 目の前にある問題に対して具体的・直接的な解決策がとれていない
前向きな意味や、アドバイスとして読む場合
- 頭の中で考えるだけではなく、実際に実行に移す段階にきている
- 理想を追い求めるよりも、まずは目の前に起こっていることに専念する
- まだおきていない未来よりも、今ここで起きていることに集中することで具体的な解決策が見えるようになる
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