ウェイト版タロットのカップの3の意味の解説です。(2023/08/15改定)
解説動画
カップの3 図柄の解説・一般的な意味
庭園のようなところで3人の女性がお互いの腕をからめながら杯を掲げています。アーサー・ウェイトはこの絵に対して「庭園に3人の乙女がいて、カップを差し上げ、お互いに誓いをのべているような風情である。」と説明しています。
彼女らはその収穫物を傍らにお互いに喜びあっています。ワンドにとっては全ての成果は「拡大」のためにありましたが、カップにとって全ての成果は「愛」のためにあるのです。
人生の喜びは他者の分かち合いにあることを表現しています。これまでの成果が実る風景であるとともに、喜びを周りと共有すること。周囲に愛と感謝をもって接していくことで喜びがさらに大きくなっていくことが示唆されています。
キーワード
歓楽・協同
一般的な意味
正位置
正位置ではこのカードのもつ「喜び」や「分かち合い」が中庸に働いていると解釈します。これまでの成果が実ること、そしてそれを周囲に愛と感謝の形でわかちあうことでその幸せがより大きくなることを示唆しています。
逆位置
逆位置ではこのカードのもつ「喜び」や「分かち合い」が過剰や不足にはたらいていると解釈します。
過剰の場合には享楽に溺れてしまっていることを示唆します。不足の場合には、喜びや幸せの喪失、関係や友情の破綻を示唆します。
逆位置を不足として読む場合
不足で働く場合は関係性の問題を表します。人と人とのつながりに問題があったり、周囲への感謝を忘れてしまっていたり、利己的になって周囲への分かち合いを忘れてしまったりといった、周囲との関係に対しての問題を表すカードです。
逆位置を過剰として読む場合
過剰で働く場合には一時的な享楽に溺れてしまったり、人間関係の喜びに返って囚われてしまうことをあらわします。仕事でもプライベートでも人間関係や、享楽の優先順位が上がりすぎて大切なことに身が入っていない状況をあらわします
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
カップの3の逆位置がいい意味やアドバイスとして出てくる場合には、今は人間関係や娯楽の優先順位を下げた方がいいことを教えてくれています。華々しく見える成功者も地味な仕事や努力に打ち込む瞬間はあります。刹那的・享楽的になっていないか警告されています。
状況別の意味
仕事での意味
正位置
逆位置
逆位置を不足として読む場合
- 成果はでているが同僚、取引先とうまく関係性をつくれていない
- お互いへの感謝の気持ちがたりない
- 周囲の協力や信頼が不足している
逆位置を過剰として読む場合
- お互いの顔色を伺いすぎてビジネスライクになれていない
- ビジネス上の利益よりも、社内の人間関係を優先してしまっている
- 取引先に気を使いすぎて、利益を損ねてしまっている
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
- 関係性に気をつかいすぎるよりも、合理的・ビジネスライクな思考を今は優先させる
- お互いに気を使いすぎないことが大切
- 相手からどう思われるかを気にしすぎない
恋愛での意味
正位置
- 楽しい時間を過ごすことができる幸せな恋愛
- 恋愛感情だけでなく、友情や信頼関係も育んでいける
- 友人・家族ぐるみのにぎやかな関係
逆位置
逆位置を不足として読む場合
- 楽しみや喜びに欠ける関係性
- お互いのことしか見えなくなってしまっている
- 恋愛そのものを楽しむことができなくなってしまっている
逆位置を過剰として読む場合
- 友達として仲良くなりすぎて、恋愛対象として意識しにくい
- 享楽的になりすぎており、お互いの本当の気持ちがさぐれない
- 周囲や友人の目を気にしすぎて関係がすすめにくい
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
- 周囲や人の目を気にせず、自分に素直に行動する
- 恋愛的なムードを出すことを恥ずかしがらない
- 人と仲良くなっていくことそのものを無邪気に楽しむ
結婚・家庭での意味
正位置
逆位置
逆位置を不足として読む場合
- 周囲からの理解・祝福が感じにくい結婚生活
- 家族の喜びを分かち合う体験が不足している
- 幸せや喜びを感じる余裕がなくなってしまっている
逆位置を過剰として読む場合
- 周囲からの目や評価を気にしすぎて結婚に向かいにくくなっている
- 享楽的になってしまっており、堅実な家庭生活がおくれていない
- 問題を先送りにしてしまっている
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
- 今は一時の喜びよりも、問題の本質や悲しみにしっかりと向き合うべき
- 周囲からの祝福よりも自分たちの気持ちに気持ちを向き合う
- お互いに向き合うことの恐怖から問題を先送りにしない
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