ウェイト版タロット、大アルカナの女教皇の正位置の意味について解説します。
(2022/07/05改定)
解説動画
大アルカナ 女帝の意味・概要
女帝:図柄の解説
ゆったりとした衣服に身を包んだ女性が、椅子に腰掛けています。マルセイユ版で手にしていた「力」の象徴の鷲を手放し、ハート型の盾に、金星(=ヴィーナス)を表す天文記号。足元に広がる小麦畑に、背後に広がる豊かな森や水の流れなど、徹底して、「命」「美」「愛」のモチーフが描きこまれています。
彼女は「受容性」や「母性」を象徴しています。開かれた世界で、優しく微笑む彼女は、「愛」や「命」が、考えることではなく、「感じること」で享受することができるものだと教えてくれています。
『女帝』の「愛」に「論理」や「客観的理由」は無いのです。彼女は無限に受け取ることによって、無限に生み出す母性愛の象徴として、タロットの中では描かれています。
女帝:キーワード
慈愛、豊穣
女帝 逆位置の一般的な意味
女帝の「愛」は無条件かつ、無差別ですが、裏を返せば、底なし沼のように限度を知らないということでもあります。
女帝が象徴する「愛」は「理性的」なものではなく、「情動的」かつ「本能的」です。
逆位置の女帝は、奔放すぎる愛、重たすぎる愛、おせっかい、浪費、嫉妬などを意味します。女帝の「愛情」は最もパワフルで、尊く、だからこそ、「恐ろしい」のです。
逆位置を不足として読む場合
優しさや愛情・ゆとりが足りなくてギスギスしている状況を表します。また、ビジネス野場合功利性に偏ったものの見方になってしまっていることへの警告の場合もあります。
逆位置を過剰として読む場合
愛情に溺れる・奔放になる・嫉妬に狂う・独占欲が強すぎる・おせっかいをやきすぎているなど、「愛」にちなんだ行為が過剰になってしまっている状態を表します。女帝の「愛情」は「感情」であり「本能」です。それゆえ、無私の尊い行動もとれる一方で、一度暴走してしまうとそれをストップすることはとても難しいのです。
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
愛情の問題から解放されることを表します。執着・依存していた対象に対する気持ちが落ち着くなど、愛情の泥沼から解放されて理性的に物事を眺められるようになることを表します。
仕事に関する意味
不足として読む場合
- 仕事で関わる人たちに愛情や感謝の気持ちを忘れてしまっている
- コスパ・利益重視になってしまっていてユーザーの満足度や喜びからかけ離れていってしまっている
- 仕事への愛情が失われている
過剰として読む場合
- 仕事での人間関係や、相手の顔色を伺いすぎて、本来の目的を忘れてしまっている
- 個人的な愛情や感情を仕事に持ち込みすぎている
- よかれとおもってやったことがおせっかいになっている
前向きな意味や、アドバイスとして読む場合
- 人間関係や気持ちの問題を一旦置いておいて、仕事そのものに専念する
- いい意味でビジネスライクに「自分の仕事」だけに意識的に集中する
- 自分の利益もきちんと考えた価格設定や行動をとる
恋愛に関する意味
不足として読む場合
- 愛情面・精神面での満足が得られない恋愛
- 真心からの愛情や感謝の気持ちが失われている
- (あなたが女性ならば)素敵な人だとは思われているが女性としてはまだ十分意識されていない
過剰として読む場合
- 愛情が重たくなりすぎている。
- 愛情に対して奔放になりすぎている。
- この恋愛に集中しすぎて周囲が見えなくなってしまっている。
前向きな意味や、アドバイスとして読む場合
- この恋愛に集中しすぎないほうがうまくいく
- 「相手にとってこの行動はどう受け取られるか」冷静に考える
- 愛情の問題から離れることができるようになる
結婚・家庭に関する意味
不足として読む場合
- 家族のメンバーへのお互いへの思いやりや愛情が欠けていて、余裕のない状況
- 愛情面・精神面で不満が残る結婚生活になる
- (あなたが女性の場合は)女性的な魅力というより、家族としての落ち着きを感じるようになっている
過剰として読む場合
- 家族に対する独占欲やおせっかいが強くなりすぎていて、お互いの自立を妨げている
- 感情的になりすぎていて、冷静に家族の問題を見ることができない
- 家族以外のところで遊んでしまっている。愛情面でとても奔放になっている。
前向きな意味や、アドバイスとして読む場合
- 家族の問題に対して、冷静に対応できるようになる
- 愛情に関する問題から遠ざかることができる
- いい意味でそれぞれが自分の生活を優先するタイミングがきている
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