7のカードのについて
ネツァクは勝利を寓意します。そして7番のカードでは、それぞれのスートが強力にはたらいたときにおこることを寓意しています。
7という数字についてエリファス・レヴィは以下のように説明しています。
七つ組は三つ組と四つ組からつくられるが故に、あらゆる神統系譜学あらゆる象徴体系において神聖な数字である。
(中略)
七なる数は魔術的ちからが全力を発揮したかたちを表す。これは自然のあありゅる要素に助けられた精神であり、「自然」にかしづかれる霊魂
ソロモンの「鍵符」の中で語られている神聖ナル王国であり、「タロット」の中では、逆方向へひっぱりあう、そして違いに後ろを振り返って見つめっている、一方は白いくま一方は黒い二頭のスフィンクスが繋がれた一つの立方体の上に突っ立っている、銅鎧の上に三角形の印をつけ王冠を戴いた一人の男の姿によって表されている。
(中略)
魔術における七つ組の効力は絶対的である。けだし万事においてこの数字は決定的であるからだ。故にすべての宗教がその儀式の中でこれを神聖化している。ユダヤ民族の間では7年目は「安息(ヨベル)」の年であった。七日目は安息と祈祷にささげられ。七つの秘蹟があり、等々。
プリズムの七色、音楽の七音階もまた、古代人の七惑星、すなわち人間という竪琴の七弦と照応する。精神の天界はいまだかつて一度たりとも変化したためしはなく、占星術も天文学以上に不変のまま止まっている。七惑星はけだし、われわれの情感の鍵盤の象形文字的象徴以外のなにものでもないからだ。
以上、三つ組と四つ組との結合について述べたことがらを全部綜合すれば、七つ組、すなわち四と三とからつくられる完璧な偉力をそなえた魔術的統合について言い残したことがらもすべてみな会得できるはずである。
人文書院 エリファス・レヴィ「高等魔術の教理と祭儀」ー教理篇ーより
レヴィは説明の中で、
- 7という数字が魔術的に非常に強力で神聖な意味をもつこと
- 様々な神統系譜で7が特別無意味をもつこと
- 7は三つ組(=完全な言)と四つ組(=完全な言である三に統合概念をたしたもの)の組みあわせであること
などを述べています。
三つ組が均衡し、そして平衡・安定とつながる六と違い、七ではその力が強力に発露されることが示唆されています。
そのため、小アルカナの7のカードではそれぞれのスートが強くはたらいたときにおこることが寓意されています。
各スートの7のカード
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