ウェイト版タロットのカップの5の意味の解説です。(2023/08/15改定)
解説動画
カップの5 図柄の解説
黒いマントを着た男が、3つの空のカップを眺めています。カップからこぼれたワインはもう取り返しがつかない状態になっています。対立を表す5と感情を表すカップが組み合わさることで、避けられない人間同士の衝突と、それにともなう決別・別れの痛みがえがかれています。
ただ、悲しいことばかりではなく、男の後ろには、まだきれいなままの2つのカップがのこっており、男の奥には小さなお城も見えます。
失ったカップの痛みにしっかりと向き合うことで、いつかは、まだ、残っている2つのカップに目を向けることができるようになることもまた、示唆されているカードです。
キーワード
後悔・諦念
一般的な意味
正位置
このカードが意味する「損失による悲しみ」が中庸にはたらいていると解釈します。これまで頑張ってきたこと、取り組んできたことに対して満足のいく結果がえられない形になりそうです。しかし、その悲しみをじっくり感じきったあとで、「あなたが今もっているもの」に再度目を向けることができれば、また歩き出すことができることもカードは教えてくれています。
逆位置
カードが意味する「損失に対する悲しみ」が過剰や不足にはたらいていると解釈します。過剰にはたらいているときは、悲しみを大きく受け止め過ぎて冷静な判断力が失われていることが示唆されています。不足の場合には、自分の悲しみの気持ちに蓋をしてしまっている可能性が示唆されています。また、悲しみや苦しみからの脱出、今もっているものに目を向けることができるようになるといった救いを意味する場合もあります。
逆位置を不足として読む場合
悲しみや心の痛みに十分に向き合うことができていないことを示唆しています。強すぎる悲しみや辛さを私たちは時にシャットアウトしたくなります。ですが、抑圧した悲しみや痛みは向き合わないかぎり、いつかまた私たち自身に戻ってきてしまいます。また、悲しみから復帰できることを表す場合もあります。
逆位置を過剰として読む場合
悲しみや心の痛みを大袈裟に感じすぎてしまっていることを示唆しています。生きていればつらいこと、悲しいことはありますが、自分が被害者であるという意識を強く持ちすぎると、まだ無事なもの、自分の手にしているものすら見えなくなります。被害者意識や痛みや悲しみへの過剰反応を手放すことを提案されています。
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
悲しみを過大評価してしまっていないか示唆されています。起こった物事はかえられないかもしれませんが、自分自身の感じ方を変えることがでいます。受け入れること、許すことができれば失われたものではなく、まだ自分の手元にあるものを思い出すことができます。
状況別の意味
仕事での意味
正位置
- 同僚や取引先との回復のできない信頼の損失
- 感情的なぶつかり合いによって人間関係に亀裂を生み出している
- 失敗の喪失感から立ち直れない
逆位置
逆位置を不足として読む場合
- 過去の失敗や信頼関係の損失から立ち直ることができる
- 過去の失敗に向き合うことが不足している
- 喪失感にしっかりと向き合う必要がある
逆位置を過剰として読む場合
- 過剰に過去の失敗に囚われてしまっている
- リスクを取ることの恐怖から有効な施策が打てていない
- 過去の損失にとらわれすぎて新しい施策を考えることができていない
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
- 失敗を恥じるよりも、しっかり向き合ってそこから学ぶべき
- 損失・悲しみの時は終わりを迎えようとしている
- 悲しみやリスクを大きく評価しすぎない
恋愛での意味
正位置
- 失恋。向き合うこともつらくなるような心の痛み。
- 過去の痛みをずっと引きずってしまっている
- 過去の悲しみに向き合うタイミングが来ている
逆位置
逆位置を不足として読む場合
- 過去の失恋や悲しみから立ち直ることができる
- 先に進むために、過去の悲しみや痛みにしっかり向き合うことが求められている
- 悲しみや痛みを抑圧していることが関係の発展を妨げている
逆位置を過剰として読む場合
- 過去の失敗や痛みを過大評価してしまっている
- 失うことの恐れを大きく評価していることが関係発展を妨げている
- 恋愛での痛みを恐れすぎないことが大切
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
- 悲しい気持ちや過去のトラウマに今こそしっかりと向き合うタイミングがきている
- 悲しみを自分の中で大きくしすぎないことが大切
- 過去の痛みや辛い経験から抜け出すタイミングがきている
結婚・家庭での意味
正位置
- 悲しい結果を迎える結婚、家庭生活
- 過去の悲しみに囚われてしまっている
- 喪失や別れの痛みに向き合うことが今は求められている
逆位置
逆位置を不足として読む場合
- 過去の痛みや悲しみから脱することができる
- 抑圧している痛みや悲しみが問題解決を遅らせている
- 痛みや意見の不一致に目を逸らすことが問題解決を遅らせている
逆位置を過剰として読む場合
- 別れの痛みや苦しみを過大評価しすぎている
- そこまで大きな問題ではないことに対して嘆きすぎている
- 過去の痛みに囚われすぎている
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
- 過去の痛みや辛さを手放すタイミングがきている
- 感情を抑圧するのではなく、痛み、悲しみも含めてしっかりと向き合うことが大切
- 過去のことにとわられすぎないようにすることが求められている
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