ウェイト版タロットのソードの3の意味の解説です。(2023/08/15改定)
解説動画
ソードの3 図柄の解説・一般的な意味
3本の剣が心臓を貫いていて、背景には雲がたちこめ、雨がふっています。
黄金の夜明け団はこのカードに「悲しみ」とタイトルをつけています。なぜソードではこのような悲しみが表現されているのでしょうか?
叡智で勝ち取る勝利を寓意するソードは、必ず敗者を生み出します。痛みのない勝利などなく、仮に自分が勝ったとしても、それが永遠につづくわけではありません。
「戦い」を選んでしまった時点で無限の戦いの連鎖、悲しみを生み出す連鎖にまきこまれてしまうのです。そのため、ソードの3は他のどのカードよりもシンプルに悲しみ、悲痛さを表しています。
キーワード
悲嘆・失意
一般的な意味
正位置
正位置の場合は、ソードの3が寓意する悲しみや心の痛みをそのまま解釈します。
このカードが出てきた時に私たちができることはその悲しみを受け取り、自分の気持ちを感じきって昇華することだけです。このカードそのものは悲しみや心の痛みをあらわしますが、その痛みを自分の中で受け止めて、感じきることを求められているカードでもあります。
逆位置
逆位置では、ソードの3が寓意する悲しみや心の痛みが過剰や不足にはたらいていると解釈します。
ウェイトはこのカードの逆位置に対して「疎外感。失敗。損失。乱心。混乱」という共通点がつかみにくい注釈をつけています。これは、悲しみや痛みに向き合うことがなければ真の自分との対話がなされず(疎外感)、また失敗を繰り返してしまったり悲しみや痛みに向き合っていないがために根本的な原因に気づかず、ただただ心が乱れてしまうことが示唆されているのかもしれません。救いとしてこのカードがもたらされる場合には、悲しみや痛みからの脱出を示唆している場合もあります。
逆位置を不足として読む場合
不足で働く場合には、悲しみからの解放、癒しがもたらされることを表します。また、悲しみに蓋をしてしまってしっかりその悲しみに向き合えていないことを表す場合もあります。
逆位置を過剰として読む場合
過剰で働く場合には、精神的なダメージに過剰に反応しており、問題を現実以上に大きく見てしまっていることへの警告がなされています。生きていたらどうしても悲しいこと、ショッキングなことは起きます。ただ、それに対してどう受け止めて行動するかは自分で選ぶことができるのです
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
悲しみやつらさを手放すタイミングがきていることを教えてくれています。辛いこと、悲しいことが起こるのは避けられないかもしれません。ですが、生きていく間にそのつらさや悲しみを癒して手放すことはできます。あなたを意識的・無意識的に苦しめていた悲しみや葛藤から解放されるタイミングがきていることを教えてくれています
状況別の意味
仕事での意味
正位置
- ビジネスにおける大きな悲しみ・痛み
- 仕事そのものの失敗というよりも、それに伴う人間関係や信頼を失うことへの痛み
- 失敗や痛みに向き合うタイミングがきている
逆位置
逆位置を不足として読む場合
- 手痛い失敗やダメージから回復することができる
- 過去に失った信頼を回復することができる
- 過去の失敗や痛みの経験にしっかりと向き合う必要がある
逆位置を過剰として読む場合
- 小さな失敗に過剰反応しすぎている
- 失敗すること、あるいは過去の失敗に対してナーバスになりすぎている
- 痛みを恐れすぎることそのものが停滞を招いている
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
- 失敗やトラブルから学んだことをどう生かすか考える
- 過去の失敗や絶望に十分向き合うことが大切
- 失敗やトラブルに過剰反応しすぎないようにする
恋愛での意味
正位置
逆位置
逆位置を不足として読む場合
- 失恋の痛みや苦しみから解放される
- 過去の恋愛のトラウマを乗り越えることができる
- 過去の悲しみや痛みにしっかりと向き合うべき
逆位置を過剰として読む場合
- 失恋や悲しみを恐れて行動することができない
- 過去の恋愛の痛みを引きずりすぎている
- 過去の経験から自己評価や自己肯定感が下がりすぎている状況
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
- 恋愛に関する過去の痛みから癒やされ、解放される時が来ている
- 自分の痛みにしっかりと向き合い、癒すことが求められている
- 過去の経験を引きずりすぎないようにすることが大切
結婚・家庭での意味
正位置
逆位置
逆位置を不足として読む場合
- 破談の危険性を乗り越えてゴールインできる
- 過去の痛みや苦しみから家族が解放されていく
- お互いの良くない点・絶え難い痛みから目を背けずに向き合うことが問題解決につながる
逆位置を過剰として読む場合
- 小さな問題や悲しみに動揺しすぎて結婚にふみきれていない
- 過去の出来事や痛みを過大評価しすぎない
- 憎むこと、悲しむことで過去にとらわれてしまっている
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
- 家族・結婚の進行を妨げていた悲しみ・痛みから解放される
- 悲しみ・痛みに恐れずに向き合うことで家族の絆が深まる
- 過去におこったこと、痛み・悲しみに囚われすぎないことが大切
コメントを残す