タロット占いのやり方：死神の意味（意味、解釈、読み方）

タロットの大アルカナの死神のカードの意味をまとめました。正位置・逆位置のほか、恋愛、仕事などそれぞれのシュチュエーション別の意味を学ぶこともできます。
（2022/10/09更新）

１死神の概要・キーワード
 ２死神の正位置・逆位置の意味
 エクササイズ１：自分の言葉で考えてみよう　
 死神の正位置・逆位置の意味
 ３死神の恋愛、仕事など状況別の意味
 エクササイズ２：恋愛、仕事、家庭など状況別に考えよう
 3-1 死神の仕事での意味
 3-2 死神の恋愛での意味
 3-3 死神の家庭・結婚での意味

解説動画

１死神の概要・キーワード

今度は死神かぁ…。名前も見た目もなんか怖いカードだよねえ

そうだねえ。「タロットってちょっと怖い」っていう人も案外多いんだけど、「怖い」って一番よく感じられるカードの１枚かもしれないね。

マルセイユ版の死神は単なるガイコツって感じだけど、ウェイト版の死神っていろんなものが書かれてるね。これって何を描いたものなの？

新約聖書のヨハネ黙示録に登場する「第四の騎士」が描かれてるっていわれてるよ。

なにそれ？

ヨハネ黙示録の中では、救済までにさまざまな災厄がもたらされるんだけど、その災厄の一つに「四人の騎士」によってもたらされる災厄があるんだ。
・第一の騎士は「支配」を
・第二の騎士は「戦争」を
・第三の騎士は「飢饉」を
・第四の騎士は「疫病や獣による死」をもたらすっていわれてる。
死神のカードに描かれてるのは第四の「疫病や獣による死」をもたらす騎士だね。

ヴィクトル・ヴァスネツォフ – http://lj.rossia.org/users/john_petrov/166993.html, パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=2649874による

一番最後にくる人が描かれてるんだね。でもなんで、他の３人じゃなくてこの最後のひとだけ描かれてるのかな

それは多分、この「第四の騎士」からは誰も逃げられないからだと思うよ。
飢饉も、戦争も、支配も、「権力側」に回れば逃れられるかもしれない。でも病気による死だけは、権力や財力があっても逃げられないんだ。

あ、そういえば、死神の足元で王様みたいな人が倒れてるもんね。

死神のカードは決して怖い意味があるわけじゃなくて、「物事の終わり」を表すカードなんだ。だからこそ、誰にも平等にもたらされる「終わり」「死」を届ける存在が描かれてるんだと思うよ。

死神図柄の解説

ヨハネ黙示録に描かれている「第四の騎士」が描かれています。どれほどの権力者でも死からは逃れることができず、（横たわる皇帝）愛も死を超克するものではなく、生産したものは必ず死を迎えます。（死神の前で気を失う女帝）。宗教は自分に絶対に訪れる「死」を受け入れ、正面から向き合うこと行為であり（死の前で手を合わせて膝まづく法王）、
今という瞬間を無邪気に愛するものだけが、「死」すらも祝福することができます（死神に花を捧げる「愚者」と同じような服を着た子供）。
一見不吉なこのカードですが、シンプルに「終わり」を意味するカードです。旗を掲げる気高く、穏やかな「死神」は、絶対に訪れる終焉にたいして、あなたがどういった態度をとるのか、問いかけているのではないでしょうか。

キーワード

終焉・再生（逆位置の場合）

２死神の正位置・逆位置の意味

パッと見怖いカードだけど、不幸な意味があるわけじゃなくて、「終わり」を表すカードなんだね。

「恋の終わり」は悲しいことが多いし、悲しみと結びついてることもあるだろうけど、僕は「死神」そのものにはあまり余計な感情はくっついてないって思う方が読みやすいんじゃないかなと思うよ。

でも、「終わり」って意味だったら逆位置の「過剰」や「不足」は設定しにくそうだね。

そうだね。だからこのカードはちょっと例外的で、逆位置は過剰や不足じゃなくて「終了からの再生」っていう意味合いになるんだ。

エクササイズ１：正位置の意味・逆位置の意味を考えてみましょう

正位置・逆位置の一般的な意味について、カードの絵をみて考えてみましょう。
いったん、自分の言葉でまとめてみてから次に読み進むことをお勧めします。

考えてみよう

このカードの正位置はどんな意味だと思いますか？カードの絵やここまでの説明を参考に自分の言葉で考えてみましょう。

このカードの逆位置はどんな意味だと思いますか？カードの絵やここまでの説明を参考に自分の言葉で考えてみましょう。

逆位置のカードが必ず悪い意味というわけではありません。逆位置のこのカードがいい意味や、アドバイスで出てきた場合どのように読めばいいでしょうか？考えてみましょう

死神の正位置・逆位置の意味

正位置

すべてのものに必ず「終わり」は訪れます。あなたも、これまでたくさんの「終わり」を通過してきたはずです。「終わり」を受け入れた時、人は「今」という瞬間が退屈な直線の一点ではなく、二度と戻ることのないかけがえのない一点だと知ることができます。死神のカードは、「終わり」・「終了」を暗示します。しかし、同時に終了することで次がはじまることもまた暗示しています。

逆位置

逆位置の死神は「終焉」の後の「再生」によりアクセントが置かれた解釈をされます。この「再生」はあくまで「終焉」の後の「再生」です。「再生」するために、積極的に「終焉」を迎えることを逆位置の死神は求めています。まずはきちんと「終わらせること」。ダラダラと「延命」しないことを、逆向きの死神は求めています。