ソードのクイーン
基本的な解釈
まっすぐと剣をもった女性が前をみつめています。
歓迎する手をかかげながらも、その剣は進入を拒むように突き立てられています。
このカードはどう解釈すればいいのでしょうか?
ウェイトはこのようにこのカードを説明しています。
女王は柄を王座にあてた剣を垂直に構え、左手は歓迎するような仕草で前にのばしている。表情は厳しいが、貞淑で、悲しみ多き女性。慈悲を示すカードではないが、その剣は力のシンボルではない。
魔女の家BOOKS アーサー・ウェイト 「タロット公式テキストブック」
各スートのクイーンのカードはそのスートが深く理解されたときにもたらされることを描いています。ソードの場合には、ソードのクイーンはソードがもたらす結果「剣(誰かを倒して目的を達成する)という手段をとるものは必ず傷つくもの、喪うものをもたらす」を深く理解していることになります。
そのためこのカードは痛みをともなう分離や別離をあらわします。
別離や分離の対象をヒト・モノ・概念などに拡張していくことで、このカードは様々な場面でリーディングができるのではないかと思います。
正位置
痛みをともなう別離、分離をあらわします。
その対象が人であれば痛みをともなう別れとなり、仕事であればそこから離れることを意味するでしょう。また、あなたが愛着をもっている考え方やこれまで馴染んだ方法を手放すことをもとめられているのかもしれません。いずれにせよ、痛みをともなうとわかりながらも、その道を選ぶ必要があることをこのカードは意味しています。
逆位置
逆位置の場合には、正位置で意味されていた「痛みをともなう分離・別離」を受け入れることができず、問題を先延ばしにしてしまっている状態や、現実を直視することができない状況が示唆されています。
先に進むことには痛みをともなうこともるかもしれません。けれども臭いモノに蓋をしたり、傷口を隠してしまうと、それは膿んでより状況が悪化します。思い切って手放す必要がでていることをこのカードの逆位置は示唆しています。
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