カップの7
基本的な解釈
雲の中に現れた7つの聖杯を一人の人物が眺めています。
それぞれの杯の中には非現実的なものがはいっており、彼がみているものが幻想であることがわかります。
ウェイトはこのカードに対してこのような説明を加えました。
幻想の奇妙な聖杯。その上に盛られた様々なイメージは特に夢見がちな人がみる幻想をあらわしている。
人文書院 エリファス・レヴィ「高等魔術の教理と祭儀」ー教理篇ーより
ウェイトも彼がみているものがはっきりと「幻想」であると告げています。
各スートの7のカードはそのスートが強く働いたときにもたらされるものを寓意します。
愛情、意識など精神的なものと受動性を寓意するカップが強く働くとわきあがってくるこのようなインスピレーションとなります。
良くも悪くもイマジネーションが喚起されている状況なので、インスピレーションを受け取れるといった前向きな場合もあれば、現実感がなく夢見がちになっていることを寓意している場合もあります。
正位置
正位置の場合にはこのカードのもつ、「イマジネーション」「想像」というキーワードをもとに考えます。
良いビジョン、インスピレーションが得られる、問題に明るい先行きが感じられるなど精神面ではプラスになることが多い一方で、まだ具体的な実現や実行には至っていないことを示すカードでもあります。このカードの正位置が出てきた時には、精神面での充足はえられますが、まだそれが実現はできていないこともまた表されています。
逆位置
逆位置の場合には、良くも悪くもイマジネーションや想像の世界から脱出することが寓意されます。
それは理想に対して幻滅を感じていることを示す場合もあれば、想像やイマジネーションだったものを具体的に実行にうつしはじめられていることを表す場合もあるでしょう。
このカードに限らず各スートの7のカードはそのスートの持つ性格が強く働くことが物事にどのように働くかによって幅広い意味を持つものが多いです。
相談者の状況によってポジティブに解釈するか、ネガティブに解釈するかを慎重に判断しましょう。
インデックスページに戻る