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タロットの意味:小アルカナの4について

30-1 4のカードの概要

小アルカナの4のカードはセフィロトの樹ではケセドを寓意しています
セフィロトの樹
各スートの4はそれぞれのスートが安定したときにおこることをあらわします。
4のケセドに対してエリファス・レヴィは以下のように説明しています。

「自然」の中には一つの均衡を産み出す二つの力がある、そしてこれら三つのものは単一の法則にほかならない。これこそは統合の中に要約される三つ組であり、そして三つ組の概念に統合のそれを加えると、四つ組に、最初の完全な平方数、数字のあらゆる組み合わせの出発点、あらゆる形態の原理へ到達する。
人文書院 エリファス・レヴィ「高等魔術の教理と祭儀」ー教理篇ーより

3についての説明のところで、レヴィは

「完璧な言は、三つ組で成り立っている。聡明な原理、語りかける原理、そして語られる原理、この三つがそろってはじめて完璧な言葉となるからだ」とのべています。ここでのここでの三つ組は3のところで語られた

  • 聡明な原理(=原理の発現)
  • 語りかける原理(=原理の認識)
  • 語られる原理(=原理の名付け)
  • といえるでしょう。それに対してもう一つが加わることであらゆる形態の原理へ到達する、とはどういうことでしょうか?
    レヴィは上記にさらに以下のように続けています。

    「神」のうちには、公認の教理に従えば、「三つの人格」があり、そしてこれら三つの人格は単一の「神」でしかない。三と一とは四の概念を産み出す、なぜならこの三つを説明するには統合が必要であるからだ。
    人文書院 エリファス・レヴィ「高等魔術の教理と祭儀」ー教理篇ーより

    先ほどの聡明な原理、語りかける原理、語られる原理は、三位一体にも喩えられていました。
    三位一体とはキリスト教での信仰対象についての説明のことで、キリスト教は一神教であるにもかかわらず、聖書の中に「聖霊」「父(=子であるキリストがアッバ(=父)と呼びかける存在」、「子(=キリスト)」という三つの崇拝すべき超越者が出てくることを「三位一体(=三つの超越者は三つセットで1つ)」という説明をつけました。
    レヴィのあげた三つ組についても、

  • 聡明な原理(=原理の発現)=聖霊(=概念の創出)
  • 語りかける原理(=原理の認識)=父(=子に語りかける存在)
  • 語られる原理(=原理の名付け)=子(=父の御技に名付ける存在)
  • という三位一体に当てはめることができます。

    そして、この三位一体の三つの存在は「神」という一つの言葉で集約できるのです。
    完璧な言は三つ組で作用し、その三つ組の作用に統一した名前をつけることで固定されます。
    このことから、各スートの4ではそのスートが安定・安全な状態となるためにおこることが示唆されています。

    各スートの4のカードの意味

    ワンドの4
    カップの4
    ソードの4
    ペンタクルの4

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