ウェイト版タロットのカップの6の意味の解説です。(2023/10/20改定)
解説動画
カップの6 図柄の解説・一般的な意味
古い庭園のようなところで、男の子が女の子にカップをわたしています。彼らが手に持っているカップだけでなく、画面上に描かれた全てのカップには花が満ちています。
アーサー・ウェイトは、このカードに対して『過去と記憶を表すカード。過去(子供時代など)を振り返る。幸福。楽しみ』という前向きな解釈を加える一方で、『すでに存在しないもの』という意味深な解釈も加えています。
カップの6 は、人間の絆・愛情 が最も美しい形の表現、一番純粋 だったころの愛情や絆が描かています。それは私利私欲には知らない子供のような純粋な愛情表現をあらわすとともに、もう、2度と戻ってこない心の支えとなるような思い出、 美しい記憶もあらわしています。
キーワード
憧憬・記憶
一般的な意味
正位置
カップの6の正位置は「過去」と「記憶」を寓意します。過去の記憶があなたを支えてくれていることを表します。ただ、状況によっては過去を懐かしむあまり、現在の姿が見えなくなっていることを表す場合もあります。
逆位置
逆位置の場合は「過去」「記憶」という正位置でのキーワードが過剰や不足にはたらいていると考えます。過剰の場合には、過去の記憶への執着が強すぎて、次のステップにいけなくなってしまっていることが示唆されます。不足の場合には、「過去」「記憶」から脱却して、現実にむけての行動がとれはじめていることを示唆します。
逆位置を不足として読む場合
過去の思いが薄れてしまっている、というネガティブな解釈と、過去の思いを手放して今この瞬間とそのあとに集中できるようになっているというポジティブな解釈どちらも可能です。いずれにせよ、過去への思いが減じている状況をあらわします。
逆位置を過剰として読む場合
過去へのこだわり、思い出の美化が強くなりすぎており、現実を見ることができないことへの警告がなされています。思い出は思い出すたびに美化される傾向になります。過去のことではなく、今この瞬間に集中する必要があることが告げられています。
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
過去の思い出への執着、憧憬を手放す必要があることを教えてくれています。時間を遡ることは不可能です。過去の良かったこと、過去の成功へのこだわりを手放すことが今は必要であることを教えてくれています。あるいは、過去への執着をいい意味で手放せる状況になっていることを伝えている場合もあります。
状況別の意味
仕事での意味
正位置
- 裏表のないまっすぐな気持ちで同僚や取引先に向き合うことができる
- 過去の成功や体験が大きな支えになっている
- 初心を忘れずに仕事に向き合うことができている
逆位置
逆位置を不足として読む場合
- あれこれと深く考えすぎてしまっていることが問題を難しくしている
- 会社や仕事に対しての初心を忘れてしまっており、目的から離れてしまっている
- 同僚や取引先と素直にコミュニケーションが取れる関係性が作られていない
逆位置を過剰として読む場合
- 大人としての配慮が欠けており、感情的で子供っぽい振る舞いが評価を下げている
- 利益を度外視した過剰な理想主義が問題となっている
- 過去の経験や良かった記憶にとらわれすぎていることが問題解決を妨げている
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
- 分別のある、大人としての振る舞いが求められている
- 過去の成功や理想の囚われず、現実にきちんと向き合うことが大切
- 仕事を始めた時のコンセプトよりも、今現在考えていることを大切にする
恋愛での意味
正位置
- 子供のような素直でまっすぐな気持ちで向き合うことができる関係性
- 昔からよく知っている相手のような錯覚を覚えるぐらいの関係性
- 過去の思い出や過去の相手への思いが強くなっている
逆位置
逆位置を不足として読む場合
- 等身大の自分でどうしても向き合うことができない
- 素直になれず、もどかしい恋愛
- 過去の経験から、どうしても恋愛に前向きになれないでいる
逆位置を過剰として読む場合
- お互いに純粋な気持ちを持ちすぎていることが、恋愛関係発展の障害になってしまっている
- 過去の思い出や、過去の相手と今の相手をどうしても比べてしまっている
- 幼いころに植え付けられた先入観や思い込みが今の恋愛の発展を妨げている
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
- 過去の思い出や恋愛と今の恋愛を比較しないようにする
- 過去の相手へのこだわりや執着を手放すタイミングがきている
- 過去の自分の価値観から距離をおくことで今の幸せを掴むことができる
結婚・家庭での意味
正位置
- おとぎ話のようなロマンチックな結婚を迎えることができる
- お互いが純粋でまっすぐな愛情を抱いている素敵な家族関係
- 家族の過去の思い出がいつまでも幸せを与えてくれる
逆位置
逆位置を不足として読む場合
- 問題はないものの、ロマンチックさに欠ける結婚
- 打算的な感覚でお互いに向き合ってしまっている
- 過去の悲しい記憶が、家族の心に不和をひきおこしている
逆位置を過剰として読む場合
- 結婚式や結婚生活に過度な夢を抱きすぎていることへの警告
- 過去の良かった時の思い出に囚われて前に進むことができない家族
- 子供時代の幸せへの囚われが今の現実に目を背けることにつながってしまっている
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
- 結婚や家庭に夢見すぎな幻想をいだくよりも、現実的な問題に対応する必要がある
- 過去の思い出や記憶にすがりつきすぎない
- 昔のきれいな思い出にひたるよりも、今目の前にある生活を優先させるべき
いつもこちらのサイトにお世話になっているものです。とてもわかりやすく良いヒントをいただけて助かっています。
今回リンク先が違ったページに飛ぶ部分を見つけたのでこちらにてご報告いたします。
小アルカナの意味の記事から【各スートの6】カップの6の「詳しい解説はこちら」をクリックするとこちらの記事でなく『ワンドの6』に飛んでしまいます。もし可能であれば修正くださると嬉しいです。
なお、こちらのコメントは確認次第消していただいて構いません。
すでに知っていることでしたらすみません。失礼致します。
ありがとうございます!修正させていただきました^^
ご指定助かりました