タロットの大アルカナの星のカードの意味をまとめました。正位置・逆位置のほか、恋愛、仕事などそれぞれのシュチュエーション別の意味を学ぶこともできます。
(2022/10/10更新)
解説動画
1 星の概要・キーワード
今回は星のカードだね。ここまで、死神とか悪魔とか塔とか、ちょっとしんどいカードが続いてきたから、このカードはなんか明るくて安心するね
そうだね。このカードには希望やインスピレーションっていう前向きな意味があるし、色味も明るくて絵柄もきれいだから、出てくると喜ぶ人も多いんじゃないかな。
でも星って言ってる割には、星よりも女神みたいな女の人のほうがよっぽど目立ってるよね。この絵って何してるところなの?
このカードは節制と比べてみるとわかりやすいかもしれないね。
どういうこと?なんで節制と比べるの?
この2枚は実はよく似てるカードで、
・水のそばに人が立っていて
・ツボから水を移動させてる
っていう絵なんだよ
うーん…そういわれてみれば、確かに書いてあるモチーフ二は共通点はあるけど、星の人は服もきてなくて自由そうだけど、節制の人は真っ直ぐたってて、水もこぼさないようにしてるし、なんかきちんとした印象を受けるよ
その違いが、星と節制の両方の特性を掴むためのポイントになるんじゃないかなって僕は思うよ。節制はバランスを保つこと、動的平衡を保つことが目的だったわけだけど、星っていうのは逆で、意識を解放してインスピレーションや幸運が降りてくる余地を作ってるカードだと思うんだよね。
あ、確かに。星単体でみたらそこまで感じないけど節制とくらべると星は自由で奔放なカードに見えるね
星は確かにいい意味のあるカードではあるんだけど、それは具体的な喜びっていうより、幸福感や先行きの明るい見通しみたいな、根拠のない明るい気持ちを表すと僕は思うんだ。節制と比べることで、その星がもっている特性がよりわかりやすく見えるような気がするんだよ。
星 図柄の解説
全裸の女性が泉に水を注いでいます。女性の頭上には8つの八芒星がかがやいています。中央の大きな星は永久普遍の象徴である北極星であり、その周りの星は北斗七星だと言われています。このカードは「幸運」「希望」を表します。しかし、その幸運や、希望は具体的なものではありません。文明社会で育った私たちは、「客観的な理由」で説明できることの重要性を幼い頃から教えられます。しかし、人が生きるのにすがる「希望」は本来理由も何もないものなのです。ただただ、手にした水を大いなる流れに委ねること、今この瞬間の幸せを考えるより、「感じる」ことでいつでもあなたは幸せになれることを奔放な彼女は教えてくれています。
キーワード
希望・天啓
2 星の正位置・逆位置の意味
なるほどね。星は理由なんてなく心の中に湧き上がる希望だったり、天から降ってきたようなインスピレーションを表すんだね。
そうだね。具体的な出来事よりも先に明るい見通しや気持ちが湧き上がってくる感じだね。
でもそれってさ、逆位置の特に過剰は読みにくいんじゃないかな?明るい未来を想定することや、希望をもつことはとてもいいことだと思うんだけど。
うん。希望や明るい見通しをもつことはとても素敵なことだと僕もおもうよ。でもそれが生き過ぎてしまって、現実を全く直視しなくなってしまったら、それは問題じゃないかなって思うんだよね。
なるほどねえ…夢をみたり希望をもつのはいいことだけど、頭の中がお花畑になっちゃって具体的なことを何もしないのもよくないってことなんだね。
エクササイズ1:正位置の意味・逆位置の意味を考えてみましょう
正位置・逆位置の一般的な意味について、カードの絵をみて考えてみましょう。
いったん、自分の言葉でまとめてみてから次に読み進むことをお勧めします。
- このカードの正位置はどんな意味だと思いますか?カードの絵やここまでの説明を参考に自分の言葉で考えてみましょう。
- このカードの逆位置はどんな意味だと思いますか?カードの絵やここまでの説明を参考に自分の言葉で考えてみましょう。
逆位置については、過剰・不足それぞれ考えましょう。 - 逆位置のカードが必ず悪い意味というわけではありません。逆位置のこのカードがいい意味や、アドバイスで出てきた場合どのように読めばいいでしょうか?考えてみましょう
星の正位置・逆位置の意味
正位置
希望・天啓をポジティブに解釈します。「星」が意味する「希望」「幸運」は具体的な形はありません。どんな状況であっても、人は「幸せ」にも「不幸」にもなるのです。「星」が表しているのは、事柄に付随する「希望」「幸福」ではなく、内から湧き上がる理由のない「幸福感」です。このカードがでてくるとき、あなたは自分の「幸福感」「直感的な幸せ」「感覚的に大切にしたいこと」を重視することをすすめられています。幸せに形はありません。あなたが幸せを感じる時、どんな状況であってもそこには希望の星がかがやいているのです。
逆位置
希望や天啓をネガティブに解釈します。一言でいうなら、良くも悪くも「夢見がち」です。幸福感を感じることが幸せだったとしても、現実を全く見なくてもいいわけではありません。一見幸せそうであっても、その幸福感が現実逃避の裏返しであればそれは喜劇のような悲劇でしょう。星の逆位置は、現実をみないで夢想にふけっていないか警告してくれています。それが悲観しすぎなのか、楽観しすぎなのかはわかりません。夜空に輝く星だけをみあげて足元をすくわれることのないよう警告しています。
逆位置を不足として読む場合
悲観的になってしまっている状況への警告です。状況を実態以上に悪く捉えてしまっていること、精神的にナーバスになってしまっていることへの警告です。結局のところ、「幸せ」というものは人の「気持ち」です。状況がどれほど良くても「気持ち」が伴わなければ幸福とは言えないのではないでしょうか
逆位置を過剰として読む場合
地に足がついていない、夢見がちな状況を表します。希望を持つことはいいことですが、現実に全く目を向けず、希望的観測だけを信じることは危険です。また、想定していることが絵空事に過ぎず、現実に即していないことへの警告を表す場合もあります
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
現実に目を向けることができるようになることを表します。今まで空想の世界でしかなかったことが、現実へと動き出すことを表す場合もあります。
3 星の恋愛、仕事など状況別の意味
「希望」とか「ハッピーな感じ」っていうだけだと、いろんな状況に合わせて読むの難しそうだなと思ったんだけど、「特に理由がなくても幸せに感じる気持ち」や、「一生懸命考えても思いつかなかったいいアイデアが降りてくる」ってところまでイメージを広げるといろんな状況で読むことができそうだね。
そうだね。
僕はやっぱり、特定のカードを手放しで「ラッキー」だっていうことも、逆に特定のカードを「不幸」だって嘆くことも程々にしておいた方がいいと思うけど、星に関しては「理由はないけど湧き上がる幸福感」や「天からもたらされたようなインスピレーション」みたいなふわふわした幸福感はやっぱり大切にした方がいいと思うんだよね。
どんな素敵に感じることでも、「程々のバランス」がかならずあるって、他のカードでも共通していえることなのかなっておもうけど、特に星のカードはどんな概念でも「ほどほどのバランス」が大切だって教えてくれてる気がするね。
エクササイズ2:恋愛・仕事などそれぞれの状況ごとの意味をまとめてみよう
カードの仕事・恋愛・家庭生活など状況ごとの意味をカードの絵をみながら考えてみましょう。
いったん、自分の言葉でまとめてみてから次に読み進むことをお勧めします。
- このカードが仕事に関する相談で出てきた場合は、どんな意味だと思いますか?正位置・逆位置それぞれ考えてみましょう。逆位置については過剰・不足・アドバイスでそれぞれ考えてみましょう
- このカードが恋愛に関する相談で出てきた場合は、どんな意味だと思いますか?正位置・逆位置それぞれ考えてみましょう。逆位置については過剰・不足・アドバイスでそれぞれ考えてみましょう
- このカードが結婚生活・家庭に関する相談で出てきた場合は、どんな意味だと思いますか?正位置・逆位置それぞれ考えてみましょう。逆位置については過剰・不足・アドバイスでそれぞれ考えてみましょう
3-1 星の仕事での意味
正位置
- 素晴らしいアイデアを思いつく
- いい意味で楽観的に考えられるようになる
- 希望のもてる展開が期待できる
逆位置
不足として読む場合
- 悲観的になりすぎていて状況を暗く捉え過ぎている
- いいアイデアが浮かばず、袋小路に入り込む
- ネガティブな情報にふりまわされすぎている
過剰として読む場合
- 現実に即していない楽観的すぎるアイデア
- 現場のニーズや状況からかけ離れた見通しを持っている
- 楽観的すぎて現実的な対策を怠っている
前向きな意味や、アドバイスとして読む場合
- 構想段階だったものが実施のフェーズにはいろうとしている
- いい意味で現実をみることができるようになってきている
- 机上の空論ではなく、実効性のあるアイデアが思い浮かんでいる
3-2 星の恋愛での意味
正位置
- 二人の関係について明るい希望をもつことができている
- 自分の理想の相手に出会うことができる
- 二人の関係を進めていくための素晴らしいアイデアが浮かぶ
逆位置
不足として読む場合
- 相手の言葉を悪く捉え過ぎてしまってナーバスになっている
- 悲観的になり過ぎてしまっていて自分で動くことができない
- 自己評価が下がり過ぎており、悪い方に悪い方に考え過ぎている
過剰として読む場合
- 相手に対して幻想を抱いている
- 夢見がち過ぎて実際の行動がとれていない
- 恋に恋してしまっている状態
前向きな意味や、アドバイスとして読む場合
- 相手に対していい意味で幻想がなくなり、等身大の相手に向き合うことができるようになっている
- 「夢」ではなく、現実的なアプローチの方法を考えることができるようになっている
- 現実を見据えて具体的な行動を取ることが必要だというアドバイス
3-3 星の家庭・結婚での意味
正位置
- 理想の結婚相手・家庭の姿をイメージすることができている
- パートナーとして、家族として理想的な状態
- 幸せにむけての素晴らしいインスピレーションが降りてきている
逆位置
不足として読む場合
- 悲観的になりすぎており、今を楽しむことができていない
- 過剰にネガティブに考え過ぎてかえって状況を悪くしてしまっている
- 視野がせばまっており、問題を打開するアイデアが見えない状況になっている
過剰として読む場合
- 相手に理想を追い求め過ぎて現実が見えていない
- 「理想の家族」と「現実」のギャップが大きく、現状に目を向けることができなくなっている
- 目の前にある問題に対して具体的・直接的な解決策がとれていない
前向きな意味や、アドバイスとして読む場合
- 頭の中で考えるだけではなく、実際に実行に移す段階にきている
- 理想を追い求めるよりも、まずは目の前に起こっていることに専念する
- まだおきていない未来よりも、今ここで起きていることに集中することで具体的な解決策が見えるようになる
次のお話
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1 星の概要・キーワード
2 星の正位置・逆位置の意味
エクササイズ1:自分の言葉で考えてみよう
星の正位置・逆位置の意味
3 星の恋愛、仕事など状況別の意味
エクササイズ2:恋愛、仕事、家庭など状況別に考えよう
3-1 星の仕事での意味
3-2 星の恋愛での意味
3-3 星の家庭・結婚での意味