タロット意味:18 月(正位置)


カード概要

キーワード

幻惑、欺瞞

カードの説明

空に大きな「月」が上がっており、水辺には、その月を見上げるのように3匹の動物(左から犬、ザリガニ、狼)が集まってきています。ウェイト版とマルセイユ版でほとんど絵柄に変化は有りませんが、マルセイユ版では月は表面を向いており、左右の獣はどちらも同じような姿で描かれており、左右の建物は異なる色で描かれているのに対し、ウェイト版では月は横顔で苦しそうな表情をしており、左右の獣は、犬と狼で描き分けられており、左右の建物は同じような形や色で描かれています。このように、ほとんど同じ絵柄でありながら、ウェイト版ではマルセイユ版で対称性が保たれていたものは、非対称に(月の横顔化、獣の描き分け)、非対称であったものは対称性を保った形で(背景の建物)描かれています。しかし、一番目を引く大きな変化はウェイト版では月に向かって道が描かれていることです。これはどういう意味があるのでしょう。

「この道がどこに続くか?それに対する私の答えを『君』は信じられるのかい?」

このカードは、タロットカードで唯一「甲殻類」がでてくるカードです。しかも、マルセイユ版でもウェイト版でもどちらも描かれており、ウェイト版では、ザリガニから伸びた道が月につながっています。神話の中で甲殻類が出てくるとき、それはしばしば「痛み」を伴います。12星座の「蟹座」は、ヘラクレスの足を挟んだ「蟹」です。彼らはヘビのように回復不可能な毒をもたらすことはありませんが、自らを犠牲にしてでも勇者の足を一時的に止める生き物です。また、犬は愚者のカードで、崖っぷちの愚者を引きとめようとしていました。このように、このカードに描かれている動物たちは「足を止める」動物たちなのです。その動物たちが、月に誘われるようにぞろぞろと丘にあがってきています。

「顔を変える『私』を君は嘘つきだという。君の足に痛みが走るたびに、君は騙された、と私を呪う。しかし、そもそも、その道を選んだのは君ではなかったか?」

月はコロコロと顔を変えます。満月の時は明るく道をてらしてくれるでしょうが、新月になると道は闇の中に沈みます。あなたの足を刺すザリガニや、食らいつく犬や狼たちも呼び寄せて月の光に呼び寄せられてくるかもしれません。
このように、あなたの選んだ道には妨害や、運命のいたずら、機運の変化が避けられずに訪れることもあるでしょう。欺瞞や裏切り、幻滅に寄って失望したあなたは、道を歩むことをやめたくなることもあるかもしれません。

しかし、なぜ、ウェイトはこのカードの中央に長い長い道を書き加えたのでしょうか?

「『私』の顔は確かに変わる。時に闇になることもある。私の光は妨害者たちも呼び寄せる。楽しい道行きはとても約束できない。ただ、君が歩むのをやめない限り、決して道は無くならないし、『私』が君の道行きを照らす日は来るのだ」

ザリガニも、犬も狼も、あなたの足を一時的に止めることはあっても、決定的な致命傷を与えることや、決定的な変化をもたらすことはできません。月は確かにコロコロと顔を変えますが、月そのものが無くなることはありません。

繰り返しますが、このカードは欺瞞や幻滅や裏切りの痛みを表します。しかし、それであっても、あなたが前に進む意志を持ち続ければ、いつかは真実に到達することを表しているのではないでしょうか。

正位置の月「性善説?それが君の『免罪符』の名前かい?」

正位置の月は、私たちが「被害者である事」を免罪符にしないよう警告してくれています。私たちは、何かトラブルが起こった時に、しばしば「犯人探し」を始めます。「あの人がああいう事をするから」「あの人が信じてくれないから」あなたが見つけた理由は、大変もっともらしく、実際、他人を裏切ったり、害を成したりする人もいることでしょう。人間を一番傷つけることができるのは人間です。私たちは信頼していた人から裏切られると、途方もない痛みを感じます。

「裏切り、欺瞞、そういったものは確かにあるさ。ただ、勝手に『信じた』のは紛れもない君自身だろう?」

私たちが「裏切られた」「嘘を付かれた」「被害にあった」と感じる時には必ず、相手に対する期待があります。労働者が雇用主に対して不満を訴えるのは、「雇用主なら、労働者の権利を守るのが当たり前」という『期待』があり、配偶者の不倫に憤るのは、「パートナーなら、相手を絶対に裏切らない」という『期待』があるからです。

「この『道』には『痛み』がある。しかし、『痛み』からだって、君は学ぶこと、前を進むことを選ぶことはできるんだ。」

環境に『期待』し続ける限り、私たちは永遠に『被害者』を演じ続けることができます。痛む心を止めることも、世界から嘘や裏切りをなくすこともできないかもしれません。でも、あなたがその『痛み』を本当に感じ、『被害者』ではなく、前に進むことを選ぶ『選択者』になることができれば、どんな苦難の道でも歩むことができます。そしてその道は必ずどこかに続いているのです。

「私は『約束』も『保証』もしない。でも、君が歩き続ける限り、君の前に道は有るんだ。」

苦悩の表情を浮かべる月は、一方で、その苦悩を自らが引き受けること、耐えることを選んだ姿を晒しています。あなたが痛みや幻惑に足を取られずに前を進むことができるか、月は静かにあなたに問いかけています。

このカードからのアドバイス

一般的なアドバイス

苦痛や裏切りを、あなたの足を止める『言い訳』にしないでください。
あなたがやろうとしていること、考えようとしていることは、ひょっとしたら苦痛を伴う恐れがあるかもしれません。また、一緒に歩む仲間がいなくてあなたは不安かもしれません。しかし、一番の敵はあなたの足を永遠に止める不安そのものです。
苦痛や裏切りは、あなたを根本的に破壊することはできません。
あなたの心の不安は簡単にはなくならず、あなたはあなたの敵をコントロールすることはできないかもしれません。それでも、あなたが前に進み続けることを選べれば、道は必ず開けます。苦痛や裏切りをあなたが足を止める理由にはしないでください。

恋愛向けのアドバイス

妙なプライドで、あなたに、相手に嘘をつくのをやめましょう。
恋愛に於いては、純粋な愛情だけではなく、「見栄」や「プライド」といったものが絡むことはままあります。浮気を繰り返す人は、「相手に不自由しない自分」というプライドで自分を保ち、駆け引きを頻繁に仕掛ける人は、相手を操っているようで「主導権を握り続ける自分」という見栄に操られているのです。
恋愛に於いて、そもそも「勝ち負け」のテーブルに乗ってしまうことそのものが一番の敗北です。
自分を大切にすることは重要ですが、あなたの価値は、あなたが誰と付き合っているか、どれぐらいモテるかといった、外部的なものでは本質的には決まらないのです。

妙なプライドや見栄で嘘を重ねるのをやめましょう。

お仕事・転機に向けてのアドバイス

『政治』にとらわれないようにしましょう。
人が集まるところには、必ず『権力』をめぐる争いが生じます。一見公平に見える職場であっても、(名目上公平だからこそなおのこと)「自分を蔑ろにされたくない」という『感情の権力』の争いが生じます。もちろん、人間関係を円滑にするとはとても大切です。しかし、井の中の蛙のように、小さい場の中のパワーバランスに意識を割きすぎて、本当にあなたのやりたいことや、やり遂げたいことから意識がそれることのないようにしましょう。
一日のうち、長い時間を過ごす「職場」はあなたにとって大きな問題かもしれません。しかし、あなたにとって本当に大切な物や、大切な人を犠牲にしてまで、奉仕をする場所でもありません。社内政治にとらわれすぎないようにしましょう。

参考画像・文献

ウェイト版の図柄


By パメラ・コールマン・スミス Holly Voleyによる1909年版のスキャン画像。ファイルは http://www.sacred-texts.com/tarot/ より

マルセイユ版の図柄


By Jean Dodal (http://www.tarot-history.com/Jean-Dodal/) [Public domain], via Wikimedia Commons

参考文献

ケント・M・キース「それでもなお、人を愛しなさい」


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ABOUTこの記事をかいた人

小学校の時にタロットに出会って以来、かれこれ20年以上タロットを取り扱っている。多くの人を占うだけではなく、自作のタロットを作るに至る。大学では分子生物学を専攻。趣味はイラストとゲーム作り。本業の傍ら、タロットを自由に楽しむ人が増えればいいなという思いからサイトを作る。