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タロットの意味:ペンタクルの10

ウェイト版タロットのペンタクルの10の意味の解説です。(2023/10/20改定)

解説動画

ペンタクルの10 図柄の解説・一般的な意味

セフィロト状にならんだコインなど、多様なモチーフと家族が描かれ、 人生の全てのステップや収穫が描かれたカードです。アーサー・ウェイトはこのカードに対して『利益。財産。家族に関すること。公文書。血統。家族の住居』などといった解釈を加えています。
ここまでのペンタクルはどちらかというと、「成果を手に入れること」「成果を手に入れるために努力すること」が描かれていましたが、ここではその手に入れた成果が次の代へと受け継がれていく様子が描かれています。
ペンタクルが表す具体物やスキルは次の代に伝えていくことでより大きくすることができ、それが人類全体の豊かさや進歩を支えているのです。

キーワード

繁華・大成

一般的な意味

正位置

財産、利益というこのカードのもつ意味が中庸に働くと考えます。公的なことでも私的なことでも大きな利益がもたらされます。その利益は一時的なものではなく、継続性があるものになりそうです。また、家族からもたらされる財産的な豊かさをあらわすこともあります。
カップが人間関係の豊かさに比重を置いていたのに対して、このカードは人間関係も表しますが、どちらかというと物質的な豊かさを寓意しています。

逆位置

逆位置の場合には、正位置でもたらされた意味が過剰や不足にはたらきます。不足の場合には、継続した利益がみこめないこと、経済的に不安定な状況になる可能性があること、家族の安定が保てないことなどを意味します。過剰の場合には、財産や資産にこだわり過ぎてしまい、新しい挑戦にふみこめなかったり、意地汚い強欲さを発揮してしまうことを意味します。

逆位置を不足として読む場合

利益が長続きしないこと、利益を次に繋げていけないことなどを表します。利益があげられないというよりも、継続性や継承性がないことを表すことになるのかなと思います。人間関係の場合でも長期間にわたって信頼を築いていくことができないことなどを表します。

逆位置を過剰として読む場合

自分が手にした利益への固執、いまあるポジションへの固執が発展を妨げていることを示唆しています。仕事の場合は変化を拒んでいることが発展を阻んでいると解釈できるでしょう。人間関係の場合は、いまの関係を手放すことの恐怖が関係の発展や問題解決を遅らせていると解釈することができます。

逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合

いまは次に繋げることや、未来のことを考えるよりも、「いまこの瞬間」に集中するべきだとアドバイスされています。また、現在の成功は「長続きはしない」「状況は変わっていくもの」と受け止めることで現実的な対応ができることを教えてくれている場合もあります。

状況別の意味

仕事での意味

正位置

  • これまでの努力が実って完全な成果を得ることができる
  • 得た成果を投資してさらにビジネスを大きくしていくことができる
  • 他社員も含めたスキルや知識の継承が他にはない大きな価値を生み出している

逆位置

逆位置を不足として読む場合
  • 成果はえられるものの一過性であり、受け継いでいくことができない
  • 知識やノウハウの継承がうまくいかない
  • 継続的な成果を上げることが難しい
逆位置を過剰として読む場合
  • これまでの取り組みにこだわりすぎており、新しいことについていけなくなっている
  • 価値観の転換ができず、昔の方法にこだわりすぎている
  • これまで受け継がれた財産や成果へのこだわりが、新規事業への挑戦の足枷になっている
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
  • 成果をあげることではなく、継続していくにはどうすればいいかを考える
  • これまでの成功例にこだわりすぎない
  • 既存の概念を手放して新しいチャレンジに向かうことも大切

恋愛での意味

正位置

  • これまでの苦労が身を結んで幸せな恋愛を楽しむことができる
  • 家族ぐるみで仲良くなることができる
  • 家族と一緒にいるような安心感を味わうことができる

逆位置

逆位置を不足として読む場合
  • 安心感を持つことができない関係性
  • 家族から反対される交際
  • 自分や相手の気まぐれから、信頼関係を築いていくことが難しい
逆位置を過剰として読む場合
  • 自分から行動することができず前に進みにくい恋愛
  • これまでの自分の価値観が前に進むことを妨げている
  • 過去に相手との間であったことが関係の発展の障害になっている
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
  • これまでのことよりも、これからどうしたいのかに目をむける
  • 今までの自分のセルフイメージにとらわれすぎずに行動をすることが大切
  • 相手を待つのではなく、自分から行動をしていくことが求められている

結婚・家庭での意味

正位置

  • 家族からも祝福される幸せで豊かな結婚を叶えられる
  • 祖父母など、親戚などからの支援も手厚い家族
  • 受け継いだ財産で豊かに生活していくことができる

逆位置

逆位置を不足として読む場合
  • 家族からの理解や祝福が得にくい結婚
  • 親戚のトラブルに悩まされる
  • 家族からの負の遺産が現在の家族を苦しめている
逆位置を過剰として読む場合
  • お互いの家からのしきたりや常識、財産などが結婚への障害になっている
  • 親戚からの過剰な期待や援助がかえってプレッシャーになっている
  • 莫大な財産を相続したことが抑圧につながっている
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
  • 家族がどう思うかよりも、自分たちがどうするのかを考える
  • 家族や家庭の在り方を見直す必要がある
  • 受け継いだ財産や、遺産に頼るよりも自分たちの力で解決することを考える


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