第33話:小アルカナを学ぼう その8 7のカード

むぎのタロット講座

第33話:小アルカナを学ぼう その8 7のカード

このお話で学べること

各カードの6のカードの意味を理解しよう

33 7のカードを学ぼう

ホップ
今回は7のカードだね。
どのスートも平和そうだった6にくらべて、なんかどれも手放しで喜べなさそうなカードだね
むぎのタロットの小アルカナ、ワンドの7です
むぎのタロット小アルカナカップの7です
むぎのタロット小アルカナ、ソードの7です
むぎのタロット小アルカナ、ペンタクルの7です
むぎ
そうだねぇ。ちょっと不満そうだったり、何か罠がありそうなそんなカードたちだねぇ。
ホップ
第7セフィラのネツァクは勝利をあらわすんだっけ?
むぎ
そうだね。ネツァクは惑星では金星に対応していて、勝利を寓意するセフィラだね
セフィロトの樹
ホップ
うーん…強いていうなら、ワンドとソードは勝利に見えなくはないけど、それこそワンドは6のほうがもっと勝利!!って感じだったよねぇ。いつものエリなんとかさんは7に対してなんて説明してるの?
むぎ
エリファス・レヴィは7に対してこんな説明をしてるよ

七つ組は三つ組と四つ組からつくられるが故に、あらゆる神統系譜学あらゆる象徴体系において神聖な数字である。
人文書院 エリファス・レヴィ「高等魔術の教理と祭儀」ー教理篇ーより

ホップ
この人ほぼ全部の数字、なんか神聖とか特別っていってない??
むぎ
まぁおおざっぱにみたらそうなるね。
ただ、ことさら7についてはその「強力さ」が強調されてるんだ

七なる数は魔術的ちからが全力を発揮したかたちを表す。これは自然のあありゅる要素に助けられた精神であり、「自然」にかしづかれる霊魂
ソロモンの「鍵符」の中で語られている神聖ナル王国であり、「タロット」の中では、逆方向へひっぱりあう、そして違いに後ろを振り返って見つめっている、一方は白いくま一方は黒い二頭のスフィンクスが繋がれた一つの立方体の上に突っ立っている、銅鎧の上に三角形の印をつけ王冠を戴いた一人の男の姿によって表されている。
人文書院 エリファス・レヴィ「高等魔術の教理と祭儀」ー教理篇ーより

ホップ
あ、そういえば大アルカナの7は戦車だね。ここでの話は戦車でいいんだよね?
むぎ
どうだろうね?レヴィが書いた頃にはウェイト版は作られてなくてマルセイユ版について言及してるはずだから、ウェイト版の戦車に対応してるっていうよりは、ウェイト版の戦車の解釈がこれに合わせたってたんじゃないかなっておもうけどね。
ともかく、2箇所の引用で気になるのは、レヴィが7を3+4として解釈してることと、「全力を発揮した」「強力」な姿であると考えてることだ。
ホップ
3と4かぁ…
えーっと3がビナーが理解で、4のケセドが慈愛だっけ?
三つ組で完全な言になって、4でその三つ組にまとめて名前がつけられて一つの統合概念になるんだっけ?
それが合わさってるってどういうこと?
むぎ
正直、僕にもまだちゃんと理解できてないんだ。
レヴィも全ての説明の一番最後にこんなふうにいってるけど、僕はまだ今一つ、その「統合」が何かを飲み込みきれてないんだよね。

以上、三つ組と四つ組との結合について述べたことがらを全部綜合すれば、七つ組、すなわち四と三とからつくられる完璧な偉力をそなえた魔術的統合について言い残したことがらもすべてみな会得できるはずである。
人文書院 エリファス・レヴィ「高等魔術の教理と祭儀」ー教理篇ー

ホップ
ううん…むつかしいなぁ。なんとなく、完全な言である三つ組と、それの統合概念である四つ組を足したら強そうってぐらいはなんとなくわかるんだけどね
むぎ
そうなんだよねえ。ただ、旧約聖書や占星術において、七が特別な数字だったことは彼の説明の中から具体例を読み取ることができるよ。

魔術における七つ組の効力は絶対的である。けだし万事においてこの数字は決定的であるからだ。故にすべての宗教がその儀式の中でこれを神聖化している。ユダヤ民族の間では7年目は「安息(ヨベル)」の年であった。七日目は安息と祈祷にささげられ。七つの秘蹟があり、等々。
プリズムの七色、音楽の七音階もまた、古代人の七惑星、すなわち人間という竪琴の七弦と照応する。精神の天界はいまだかつて一度たりとも変化したためしはなく、占星術も天文学以上に不変のまま止まっている。七惑星はけだし、われわれの情感の鍵盤の象形文字的象徴以外のなにものでもないからだ。
人文書院 エリファス・レヴィ「高等魔術の教理と祭儀」ー教理篇ーより

ホップ
七惑星ってなに?
むぎ
肉眼で見える太陽系の星のことだね。
望遠鏡が発明されるまでは、土星より外にある星はみえなかったんだよ。だから、占星術で本来とりあつかう太陽系の星は火星・水星・木星・金星・土星・太陽・月の7つなんだよね。
ついでにいうと、16世期以前の学問っていうのはミシェル・フーコーによると「類似」によってマクロ、ミクロとわず関連をつけていって考えていく学問体系なんだ。だから、7惑星の運行は人体や人間の運命とも相関するって考えてる。
レヴィの本は19世紀にかかれたものだけど、なるべく16世紀以前の思考方法にしたがって、物事を解釈しようとしてるんだ。だから、レヴィも七っていう数字から惑星と音階を対応させて、さらに人体や虹野色とも対応させてる。
ホップ
あ、なるほど。そんな連想ゲームみたいなかんじでぴょんぴょん全部つなげるんだね
むぎ
しかもその連想ゲームを永遠に遊びすぎちゃってるから、コードがわかりにくくなってるんだ。惑星といえば7、7といえば音階、ついでに7といえば虹の色、みたいなかんじ。
7っていう符号のもと、惑星も竪琴も虹もつながれちゃうのが、「相似」でつながる中世以前の思考回路なんだよ
ホップ
なるほどねぇ…
むぎ
正直ぼくは、レヴィが述べている7についての解説について理解しきれていないところがたくさんある。でも一ついえることは、七っていう数字は魔術にとって強力なものであり、力の発揮を意味するっていいたいみたいなんだよね。
安定・均衡の6とちがい、7では力の発揮・執行が寓意される。
だからどのスートも各スートのもつ力が発揮されたときにおこることが寓意されてるんだ。

33-1 7のカードの概要

各スートの7のカードは、第七セフィラのネツァクに対応します。
セフィロトの樹
ネツァクは勝利を寓意します。そして7番のカードでは、それぞれのスートが強力にはたらいたときにおこることを寓意しています。
7という数字についてエリファス・レヴィは以下のように説明しています。

七つ組は三つ組と四つ組からつくられるが故に、あらゆる神統系譜学あらゆる象徴体系において神聖な数字である。
(中略)
七なる数は魔術的ちからが全力を発揮したかたちを表す。これは自然のあありゅる要素に助けられた精神であり、「自然」にかしづかれる霊魂
ソロモンの「鍵符」の中で語られている神聖ナル王国であり、「タロット」の中では、逆方向へひっぱりあう、そして違いに後ろを振り返って見つめっている、一方は白いくま一方は黒い二頭のスフィンクスが繋がれた一つの立方体の上に突っ立っている、銅鎧の上に三角形の印をつけ王冠を戴いた一人の男の姿によって表されている。
(中略)
魔術における七つ組の効力は絶対的である。けだし万事においてこの数字は決定的であるからだ。故にすべての宗教がその儀式の中でこれを神聖化している。ユダヤ民族の間では7年目は「安息(ヨベル)」の年であった。七日目は安息と祈祷にささげられ。七つの秘蹟があり、等々。
プリズムの七色、音楽の七音階もまた、古代人の七惑星、すなわち人間という竪琴の七弦と照応する。精神の天界はいまだかつて一度たりとも変化したためしはなく、占星術も天文学以上に不変のまま止まっている。七惑星はけだし、われわれの情感の鍵盤の象形文字的象徴以外のなにものでもないからだ。
以上、三つ組と四つ組との結合について述べたことがらを全部綜合すれば、七つ組、すなわち四と三とからつくられる完璧な偉力をそなえた魔術的統合について言い残したことがらもすべてみな会得できるはずである。
人文書院 エリファス・レヴィ「高等魔術の教理と祭儀」ー教理篇ーより

レヴィは説明の中で、

  • 7という数字が魔術的に非常に強力で神聖な意味をもつこと
  • 様々な神統系譜で7が特別無意味をもつこと
  • 7は三つ組(=完全な言)と四つ組(=完全な言である三に統合概念をたしたもの)の組みあわせであること

などを述べています。
三つ組が均衡し、そして平衡・安定とつながる六と違い、七ではその力が強力に発露されることが示唆されています。
そのため、小アルカナの7のカードではそれぞれのスートが強くはたらいたときにおこることが寓意されています。

33-2 ワンドの7

スート×番号のもつ意味
  • ワンドの意味:活動、アクション、動き、冒険、挑戦
  • 7(ネツァク:勝利):各スートが強力にはたらいたときにおこること
  • ホップ
    6でせっかくいい感じになってたのに、7でまた対抗してるように見えるね
    むぎのタロットの小アルカナ、ワンドの7です
    むぎ
    そうだねえ。ウェイトはこのカードに対して、「表面的には6人を相手に有利な位置で戦いをすすめるカードである」って説明してるね
    ホップ
    あれ?相手を出し抜いたりするのって、ちょっとソードっぽくない?
    むぎ
    もしも、相手を貶めてでも勝とう!ってなったらちょっとソードっぽいかもしれないね。
    じゃあちょっとソードの7と比べてみようか
    むぎのタロット小アルカナ、ソードの7です
    ホップ
    本当、安定してるソードの卑怯ムーブ
    むぎ
    そう。ワンドの7も「相手より有意に立とう」とするところまでは同じなんだけど、「相手を蹴落とす」とか「相手から奪う」んじゃなくて、「自分を有意に立たせる」ことでそれを実現するんだよね。
    ホップ
    あー…なんか違いが分かった気がする…
    お仕事だったら他者の気づいてないニーズを開拓して、そこで勝負をしかけるのがワンドっぽい振る舞いだったら、相手を害したり、相手が不利になるような情報ながしてでも勝とうとするのがワンドってかんじなのかな?
    むぎ
    そんなかんじだね。
    このカードそのものは、自分を相手に対して有意におくことで物事をうまく処理できるとか、有利な状況で物事をすすめられるとかそういう意味があるんだよ

    基本的な解釈

    高い崖の上から、若者が6本の棒をいなしています。数の上では圧倒的に不利ですが、若者に慌てた様子はありません。
    ウェイトはこのカードに対して以下のような説明を加えています。

    6人の相手に有利な位置を占めて戦う勇気のカードである。
    魔女の家BOOKS アーサー・ウェイト「タロット公式テキストブック」

    各スートの7のカードはそのスートが強く働いたときに何がおこるかを示唆しています。
    エネルギーの拡大、活動を意味するワンドでは、その働きが強くなった時、より勢力が拡大することをめざして有利に立ち回り、積極的に活動することが描かれています。
    「相手より優位にたつ」という目的を達成するためにソードの場合は相手を出し抜いたり、アンフェアな状況を作り出してでも「勝とう」としますが、ワンドの場合は、興味の中心があくまで「自己の拡大」にあるため、相手を出し抜くよりも自分を有利な場所において、より勢力を拡大することに力点をおきます。
    ワンドの勝負はいつでも公平な「競争」なのです

    正位置

    このカードがもつ、「優位な状況で物事をすすめる」ということが中庸にはたらいていると考えます。
    ビジネスでも、人間関係でもこのカードがでてきているときには有利な条件でうまく物事をすすめることができることを示唆します。このカードが出てきている時点で何か障害や困難があることもまた予想されますが、あなたはその障害や困難や競合相手に対して優位な立場にたってうまく物事をすすめることができそうです。
    勇気をもって行動すれば必ず勝利がえられることを教えてくれているカードです。

    逆位置

    逆位置では、このカードの「優位な状況で物事をすすめる」ということが過剰や不足に働いていると考えます。
    過剰の場合には「相手に優位にたちたい」と考えすぎるあまり、その裏返しで「誰かにだしぬかれてしまうのではないか」「今日この瞬間にもライバルに差をつけられてしまっているのではないか」と不要な焦りにとらわれていることを警告してくれています。
    不足の場合には、問題に対する実力や情報が不足しており、物事をすすめていくためには情報収集や具体的な努力がまだ必要であることを示唆しています。

    33-3 カップの7

    スート×番号のもつ意味
  • カップの意味:精神、閃きの受容、愛情、喜び、空想、受動性
  • 7(ネツァク:勝利):各スートが強力にはたらいたときにおこること
  • ホップ
    なんかソスマホゲーで10連ガチャひいたあとの結果の画面みたいだよね。
    むぎのタロット小アルカナカップの7です
    むぎ
    わりと、最悪なカップの7の絵柄の説明オブザイヤーだと思うよ
    でもこれ、ガチャの画面だとすると、多分、本当の意味でのアタリはいないんだろうね。
    ホップ
    そうだねぇ。あきらかに怪しいカップばっかりだし、月桂樹かかれてるカップにはこっそりドクロかかれてたりするから、全部何か罠がありそうだよね。
    正直、4枚のカードの中で一番意味がわからないんだけど、これってどう解釈したらいいの?
    むぎ
    アーサー・ウェイトはカードに対してこんな説明を加えているね

    幻想の奇妙な聖杯。その上に盛られた様々なイメージは特に夢見がちな人がみる幻想をあらわしている。
    人文書院 エリファス・レヴィ「高等魔術の教理と祭儀」ー教理篇ーより

    ホップ
    あ、やっぱりこれ現実じゃなくて幻の世界なんだね
    むぎ
    繰り返しになるけど各スートの7はそのスートが強く働いたときに何がおこるかを寓意してる。
    カップが象徴する愛情とか受動性っていうのは基本的に「実態がない」んだよ。
    具体的な「収穫」をさすペンタクルと違って、カップの満足感や幸福感には具体物がない。だから、それが強く働くと感情面だけが満たされるような状態になるんだよね
    ホップ
    なるほどねえ。
    これ、カード的にはどういう意味なの?
    むぎ
    良くも悪くも強いイマジネーションに関連したものが意味になるね。
    インスピレーションがもたらされるとか、理想が見つかるとかそういうふうにもとれれば、現実感がないとも取れる。
    このカードにかぎらず、7のカードは状況によって読み方の幅が広いカードが多いなと思うよ

    基本的な解釈

    雲の中に現れた7つの聖杯を一人の人物が眺めています。
    それぞれの杯の中には非現実的なものがはいっており、彼がみているものが幻想であることがわかります。
    ウェイトはこのカードに対してこのような説明を加えました。

    幻想の奇妙な聖杯。その上に盛られた様々なイメージは特に夢見がちな人がみる幻想をあらわしている。
    人文書院 エリファス・レヴィ「高等魔術の教理と祭儀」ー教理篇ーより

    ウェイトも彼がみているものがはっきりと「幻想」であると告げています。
    各スートの7のカードはそのスートが強く働いたときにもたらされるものを寓意します。
    愛情、意識など精神的なものと受動性を寓意するカップが強く働くとわきあがってくるこのようなインスピレーションとなります。
    良くも悪くもイマジネーションが喚起されている状況なので、インスピレーションを受け取れるといった前向きな場合もあれば、現実感がなく夢見がちになっていることを寓意している場合もあります。

    正位置

    正位置の場合にはこのカードのもつ、「イマジネーション」「想像」というキーワードをもとに考えます。
    良いビジョン、インスピレーションが得られる、問題に明るい先行きが感じられるなど精神面ではプラスになることが多い一方で、まだ具体的な実現や実行には至っていないことを示すカードでもあります。このカードの正位置が出てきた時には、精神面での充足はえられますが、まだそれが実現はできていないこともまた表されています。

    逆位置

    逆位置の場合には、良くも悪くもイマジネーションや想像の世界から脱出することが寓意されます。
    それは理想に対して幻滅を感じていることを示す場合もあれば、想像やイマジネーションだったものを具体的に実行にうつしはじめられていることを表す場合もあるでしょう。
    このカードに限らず各スートの7のカードはそのスートの持つ性格が強く働くことが物事にどのように働くかによって幅広い意味を持つものが多いです。
    相談者の状況によってポジティブに解釈するか、ネガティブに解釈するかを慎重に判断しましょう。

    33-4 ソードの7

    スート×番号のもつ意味
  • ソードの意味:知性、闘争、対立、怒り、感情の乱れ、知性の使用
  • 7(ネツァク:勝利):各スートが強力にはたらいたときにおこること
  • ホップ
    まぁーたソードのカードは悪い顔してるねぇ。
    これはシンプルに泥棒してるとこなの?
    むぎのタロット小アルカナ、ソードの7です
    むぎ
    まぁそうだろうねぇ。
    ただ、「このカード中途半端なんだよね
    ホップ
    どういうこと?
    むぎ
    7本の剣のうち、5本は奪っていってるけど、2本は置いて行っちゃってるんだ。
    もし、ホップが泥棒だったら全部もっていかない?
    ホップ
    あ、本当だねぇ。重くなって2本置いて行っちゃったのかな?
    だとしたらちょっと危なくない?証拠を残していっちゃってるようなもんでしょ?
    むぎ
    そうなんだよねぇ。
    ウェイトもこのカードに対して「企み、達成、争い、または失敗する計画など、幅広い意味をもつので曖昧な図柄にしてる」なんてこと書いちゃってるんだよね
    ホップ
    ん?どういうこと?
    「企み・達成」と「失敗する計画」って幅広い意味どころか真逆じゃない?
    むぎ
    そうなんだよね。
    ただ、どの意味も「相手を出し抜こうとしてる」行動ではあるんだよ。
    そうだねぇ。例えば僕がホップを騙して冬眠用の餌を全部とっちゃったらどうする?
    ホップ
    え…?!ひどい…
    そんなことされたら僕仕返ししちゃうかも
    むぎ
    そうなんだよ。
    相手を出し抜こうとする企画は賢いようで、結局はそのあと禍根をのこす。失敗しない一番の方法は「企画しない」ことで、「企画した」時点で失敗するリスクが伴うんだよね。
    ホップ
    なるほどねぇ…6のソードが戦いをさけるために知性をつかってたけど、結局誰かを出し抜くために使った知性はそれを裏返されちゃうリスクを常にもってるってことか
    むぎ
    そういうことだね。
    内部政治がさかんになってしまった国や組織はやがて弱体化する。
    それは、「相手を出し抜こう」と思ってしまうことそのものがすでに最善の方法ではないことの証左でもあるとおもうんだよね

    基本的な解釈

    男が軍の駐屯地のようなところから5本の剣を奪って行こうとしています。男はしてやったり、というような顔をしていますが、陣地には2本の剣が残されたままです。
    ウェイトはこのカードの正位置に対して以下のような説明をくわえています。

    企画。達成。希望。自信。または争い。失敗する計画。不快。このように幅広い意味をもつので、このカードは曖昧な図柄になっている。
    魔女の家BOOKS アーサー・ウェイト「タロット公式テキストブック」より

    「企画。達成」から真逆の意味である「失敗する計画」まで1枚のカードがフォローしているのはどういう理由でしょうか?
    それは「そもそもが人を出しぬく計画することそのものが、うまくいってもいかなくても最善の手ではありえない」ということを示唆しています。
    ソードは基本的に誰かが勝った分誰かが負ける「ゼロサムゲーム」の世界を生きています。そのため、必ず禍根や悲しみを生み出します。ソードの7の企みはこの場では仮にうまくいったとしても、必ずどこかで禍根となり彼にかえってきてしまうことでしょう。このカードは機転をきかせて優位にたつ瞬間のいい判断と、「そもそも政治的な振る舞いそのものが長期的には、自分の首をしめることになる」ということをどちらも寓意しているカードだといえるでしょう。

    正位置

    正位置ではこのカードがもつ「企み」「計画」「一瞬の判断」が中庸にはたらいていると解釈します。
    先に断っておくと、このカードは「一時的な勝利」「今はうまく行っている状況」を表しますが、このままのやり方ではいずれ破綻をきたすことや、周囲の状況は決して信用できるものではないことを示唆しています。
    このカードがでてきたときには「うまくいかない」ことが問題なのではなく、「自分にとって有利になること」にとらわれて行動してしまっていることそのものへの警告がなされています。時には政治的なふるまいをしたり、相手を出し抜くようなことも「やむおえず」することになるでしょうし、それによって一時的に有利になることはあるでしょうが、それは問題を根本的に解決しないこともまた示唆しています。
    このカードは「今聞いている問題については解決するだろうが、本質の解決はかえってとおざかってしまう必要があり、どこかで方法をのものを見直す必要がある」ことを示唆しています。

    逆位置

    逆位置では、正位置でとらわれていた一時凌ぎの短絡さから、抜け出せることが示唆されます。
    「正しい方法」は時に面倒で、時間がかかり、なおかつ、あなたが一時的に不利になることかもしれません。
    でも、あなたがあなた自身に嘘をつくとき、(状況そのものは有利になったとしても)あなたの魂の本質はあなた自身によって傷つけられています。
    逆位置のソードの7は、あなたが自分に正直に、問題の本質に向き合う状況がととのったこと、時間がかかるとしてもあなたが根本からの解決にとりくめる準備ができたことを示唆しています。

    33-5 ペンタクルの7

    スート×番号のもつ意味
  • ペンタクルの意味:収穫、完成品。財産。自然が生み出すもの。家族。
  • 7(ネツァク:勝利):各スートが強力にはたらいたときにおこること
  • ホップ
    なんかついに、ペンタクルがペンタクルじゃないはたらきはじめちゃってるねえ。
    これ、せっかく収穫できてるっぽいのになんか不満そうだね。
    ちょっとカップの4に似てるきがするなあ
    むぎのタロット小アルカナ、ペンタクルの7です
    むぎ
    得られた物に対して、なんだか不満そうっていう意味だったらそうかもね。
    でも実はこれ、ウェイトはそういう意図では描いてないっぽいんだよね。

    杖によりかかった男が農作物に実ったペンタクルを注視している。これは彼の宝である。
    魔女の家BOOKS アーサー・ウェイト「タロット公式テキストブック」より

    ホップ
    あ、これ、じーっとみてるだけで別に嫌な顔はしてないんだ。
    むぎ
    不満っていうよりは、成果の確認とか、さらなる改善を考えてる感じじゃないかなって思うよ
    ホップ
    まあ一流の職人さんの仕事に終わりはなさそうだもんね。
    むぎ
    各スートの7のカードはそのスートが強く働くときにおこることだからね。
    収穫をあらわすペンタクルの場合には、得た収穫をさらに改善していこうっていうそういう気持ちの働きになるんじゃないかなと思うよ

    基本的な解釈

    一人の男が作物にみのったペンタクルをながめています。一見不満そうにみえますが、ウェイトはこの図に以下のような説明を加えています。

    杖によりかかった男が農作物に実ったペンタクルを注視している。これは彼の宝である。
    魔女の家BOOKS アーサー・ウェイト「タロット公式テキストブック」より

    このことから、彼は不満をもってこの作物をながめているというよりは、作物をじっくりとみつめ、それに満足しつつも、さらなる高みをめざしているとかんがえられます。
    各スートの7のカードはそのスートが強く働いたときに何がおこるかを寓意します。収穫をあらわすペンタクルの場合には、努力が実って成果がえられることを示す一方で、より大きな成果のためにさらなる研鑽を続けていくことが示唆されています。

    正位置

    正位置の場合は努力が実って成果が一定の成果がみられること、そしてそれをさらに客観的に眺めてさらに改善点をみつけられること、そして自信をもつことができることが示されます。
    これまでの努力が実って一定の成果がえられそうです。それについては他のカードでも似たような意味のものはありますが、さらに、自分の成果を客観的に眺めているこのカードではそこで「自分の成果を自信にしつつ、さらに次のステップへとすすんでいく」姿もまた寓意されます。もちろん収穫が得られるのはすばらしいことですが、それ以上に「成果が得られた自分」に「自信がもてる」ことが大きな収穫であるようです。
    これまでの収穫があなたの自信につながっていることもまた示唆されています。

    逆位置

    逆位置の場合は、正位置での意味が過剰や不足ではたらいていると考えます。
    過剰の場合には、成果に対する驕りへの警告です。あなたがこれまでの成果にあぐらをかいて鍛錬を怠っていないか警告してくれています。
    不足の場合には、成果の過小評価や成果がでないことへの焦りがでていないか警告をしています。
    自分に厳しい人ほど、自分の成果を過小評価しがちです。批判的・客観的に評価することも大事ですが、どんな小さな成果でもまずは自分が認めることでより大きな成果につながるのではないでしょうか。得られていない物を嘆くのではなく、得ているもの、できたことを認めることで焦りや悲嘆から抜け出せることを教えてくれています

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    yuki
    小学校の時にタロットに出会って以来、かれこれ20年以上タロットを取り扱っている。多くの人を占うだけではなく、自作のタロットを作るに至る。大学では分子生物学を専攻。趣味はイラストとゲーム作り。本業の傍ら、タロットを自由に楽しむ人が増えればいいなという思いからサイトを作る。