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むぎのタロット講座 第30話:小アルカナを学ぼう その5 4のカード(ワンドの4・カップの4・ソードの4・ペンタクルの4)

むぎのタロット講座

タロットの小アルカナのワンドの4・カップの4・ソードの4・ペンタクルの4の意味をまとめました。正位置・逆位置のほか、恋愛、仕事などそれぞれのシュチュエーション別の意味を学ぶこともできます。
(2023/07/07更新)

解説動画

1.各スートの4のカードの特徴

ホップ

今度は4のカードだね。いつもはちょっと悲しいカードも多いソードがすごくきれいで、逆にいつもはいい意味が多そうなカップがなんだか不満そうだね

むぎのタロットのワンドの4です
むぎのタロットのソードの4です
むぎのタロットのペンタクル4です

むぎ

4のカードはそのスートが安定を求めた時に何がおこるかが描かれてるとおもうとわかりやすいんじゃないかな
タロットでは中庸をすぎると、どんな概念でもあまりよくないって考えてることが多くて、元々安定してるカップやペンタクルとはちょっと相性が悪いんだ

ホップ

あ、だからちょっと落ち着きがないワンドやソードはうまくバランスが取れてて見た目いい感じなんだね。
でもワンドの4もソードの4もきれいだけど何が書かれてるのかは分かりにくいな

むぎ

そうだね。どちらもぱっとみたときにモチーフがわかりにくいよね。
そんなときはスートの意味とセットで考えてみたらいいんだ。
例えば、ソードは叡智でもって戦いに打ち勝っていくスートだ。
そのスートが安定を求めたら何がおこるの?

ホップ

え…?戦いでもって安定…なんて無理だから戦わないしかないんじゃないの?

むぎ

そう。だからここに描かれてるのは墓に横たわるいのりを捧げた騎士の像なんだよ。戦いの中で安らぎや安定を得ようとおもったら「戦わない」しかない。
人間の歴史の中で「平和」って呼ばれてるのって究極的には戦争と戦争の間の穏やかな期間のことだからね。

ホップ

なるほどねえ。絵だけでわからないことは、スートの意味と番号の意味も考慮するといいよっていうのはそういうことなんだね

「4」のカードがあらわすもの

小アルカナの各カードはセフィロトの木の各セフィラに対応しています。
4のカードは第4のセフィラである「ケセド」に対応しています。
ケセドは「慈悲」を表し、4のカードは、それぞれのスートが安心・安定を求めて働いたら何が起こるかを描いています。

セフィロトの樹とコートカード

4のケセドに対してエリファス・レヴィは以下のように説明しています。

「自然」の中には一つの均衡を産み出す二つの力がある、そしてこれら三つのものは単一の法則にほかならない。これこそは統合の中に要約される三つ組であり、そして三つ組の概念に統合のそれを加えると、四つ組に、最初の完全な平方数、数字のあらゆる組み合わせの出発点、あらゆる形態の原理へ到達する。
人文書院 エリファス・レヴィ「高等魔術の教理と祭儀」ー教理篇ーより

3についての説明のところで、レヴィは

「完璧な言は、三つ組で成り立っている。聡明な原理、語りかける原理、そして語られる原理、この三つがそろってはじめて完璧な言葉となるからだ」とのべています。ここでのここでの三つ組は3のところで語られた

  • 聡明な原理(=原理の発現)
  • 語りかける原理(=原理の認識)
  • 語られる原理(=原理の名付け)

といえるでしょう。それに対してもう一つが加わることであらゆる形態の原理へ到達する、とはどういうことでしょうか?
レヴィは上記にさらに以下のように続けています。

「神」のうちには、公認の教理に従えば、「三つの人格」があり、そしてこれら三つの人格は単一の「神」でしかない。三と一とは四の概念を産み出す、なぜならこの三つを説明するには統合が必要であるからだ。
人文書院 エリファス・レヴィ「高等魔術の教理と祭儀」ー教理篇ーより

先ほどの聡明な原理、語りかける原理、語られる原理は、三位一体にも喩えられていました。
三位一体とはキリスト教での信仰対象についての説明のことで、キリスト教は一神教であるにもかかわらず、聖書の中に「聖霊」「父(=子であるキリストがアッバ(=父)と呼びかける存在」、「子(=キリスト)」という三つの崇拝すべき超越者が出てくることを「三位一体(=三つの超越者は三つセットで1つ)」という説明をつけました。
レヴィのあげた三つ組についても、

  • 聡明な原理(=原理の発現)=聖霊(=概念の創出)
  • 語りかける原理(=原理の認識)=父(=子に語りかける存在)
  • 語られる原理(=原理の名付け)=子(=父の御技に名付ける存在)

という三位一体に当てはめることができます。

そして、この三位一体の三つの存在は「神」という一つの言葉で集約できるのです。
完璧な言は三つ組で作用し、その三つ組の作用に統一した名前をつけることで固定されます。
このことから、各スートの4ではそのスートが安定・安全な状態となるためにおこることが示唆されています。

2.各カードの一般的な意味

むぎのタロットのワンドの4です
むぎのタロットのソードの4です
むぎのタロットのペンタクル4です

ホップ

ソードについてはさっき説明してくれたけど、ワンドもカップもちょっと分かりにくい気がするな。拡大を求めるワンドって安心・安全はワンドの2みたいに退屈になっちゃうんじゃないの?

むぎ

ワンドの2は「調和」だったから、「予定調和」を迎えちゃっててワンドにとってはちょっと退屈そうだったけど、今度の「安定」は必ずしもワンドの邪魔にはならないんだよ。ワンドを人格的に捉えるなら、アレクサンダー大王みたいな自分の領地を無限に拡大していきたい王様のイメージになると思うんだけど、そういう領地の拡大を目指す王様にとって必要な安心ってなんだと思う?

ホップ

ええ…なんか難しいなあ。王様のことはよくわかんないけど、僕はおうちにいるときが一番安心するよ。

むぎ

そう。ここに描かれてるのは「ホーム」なんだよ。アレクサンダー大王にとってマケドニアがあるように、自分の領地を広げていけるのは、いつでも帰ってこれて安心できるホームがあるからなんだ。

ホップ

王様って戦地でなくなるより、謀反とか、ホームが崩れた時にやられちゃうイメージあるしね。なるほどね。調和は窮屈だけど、安定はむしろ、安心して自分を拡大していくために必要になるんだね。
じゃあカップの4はどうなるの?カップって愛情とかをあらわすから安心や安全と相性がよさそうなのに、なんか退屈そうだね。

むぎ

まさにここに描かれてるのは退屈だねえ。
タロットは中庸を外れたものはあまりよくない、って認識もってるから、もともと受け身でおだやかなカップがさらに安心・安定をもとめちゃうと良くない面がでてきちゃってるんだよね。

ホップ

ふーん。でも安心なんていくらあってもいいと思うんだけどなあ。

むぎ

頭で考えるとそうなるよね。でも、人間って案外ないものねだりが上手で、安定した状態がずっと続くと、その当たり前さに気が付かなくなっちゃうんだよ。海の中にいると水がわからなくなるようなかんじでね。

ホップ

ああ。なるほどねえ。受け取りすぎちゃうとそれぞれの価値がわかんなくなっちゃうんだね。ペンタクルは逆に、自分のもってるものにめちゃくちゃ執着してる感じだね。これは自分の成果に安定をもとめすぎちゃってケチになってるってこと?

むぎ

まさにその通りだね。ペンタクルが表す成果物は、本来は「完成」はなくて、ずっと改善し続けていったり、そこで得たことをもとにさらに挑戦していかなきゃいけないんだけど、今あるものを安定して守ることにこだわりすぎちゃってそこから動けなくなっちゃってる様子がえがかれてるね

各スートの4の一般的な意味

各スートの4は各スートが安心・安定・安全を求めた時に起こることが示唆されています。

むぎのタロットのワンドの4です
むぎのタロットのソードの4です
むぎのタロットのペンタクル4です

ここで一つのポイントとなってくるのは、タロットでは「中庸(=物事にはちょうどいいバランスがある)」を徳であるとする傾向があり、一般的には良いとされるものでも過剰に働くとネガティブな側面が出てくると解釈しています。
そのため、元々安定的な側面のあるカップとペンタクルではネガティブな側面が全面にでてきています。
カップの4では目の前に十分なカップが置かれていて、さらに新しいカップが提案されているにもかかわらず、受け取りに麻痺をして喜べなくなった若者が描かれています。
ペンタクルの4では、自分が得たものを安定的にずっと持ち続けることに固執した結果、頑なに自分の所有物に執着する姿が描かれています。
逆に、ワンドの4ではその安心・安定は、ワンドの持っている拡大への動きが、安心して進められるように帰って来れる場所、ホームがあることが描かれていて、叡智を使って争いを続けるソードでは、その安らぎとは「一時的な休戦」によってしか得られないことが描かれています。

このように、それぞれのスートが安心・安全を求めた時に何が起こるのか、ということと、絵柄をセットで考えると4のカードは理解がしやすいですが、その際に「中庸」を尊ぶことを意識しながら読むと、より理解がしやすいのかなと思います。

エクササイズ1

正位置・逆位置の一般的な意味について、カードの絵をみて考えてみましょう。
いったん、自分の言葉でまとめてみてから次に読み進むことをお勧めします。

考えてみよう

それぞれのカードの意味を類推してみよう!

  • それぞれのスートのカードの正位置はどんな意味だと思いますか?カードの絵やここまでの説明を参考に自分の言葉で考えてみましょう。
  • それぞれのスートのカードの逆位置はどんな意味だと思いますか?カードの絵やここまでの説明を参考に自分の言葉で考えてみましょう。
    逆位置については、過剰・不足それぞれ考えましょう。
  • 逆位置が必ず悪い意味というわけではありません。逆位置のこのカードがいい意味や、アドバイスで出てきた場合どのように読めばいいでしょうか?考えてみましょう

ワンドの4 図柄の解説

4本のワンドでできたゲートの奥に歓待している人が見えます。アーサー・ウェイトはこのカードに対して『田園生活。避難所。くつろげる庭園』と解説を加えています。
無限の拡大を意図するホームが安心して活動を続けられるのは精神的なよりどころであるホームがあるからです。
安心感は、ワンドの拡大を妨げるものではなく、むしろ後押しをするものなのです。
2のような「囲い」は窮屈にワンドをとじこめてしまい、「退屈」を生みますが、開け放れたゲートである4は、自由にで入りができます。
ワンドの4は心理的安心感や次への活力の源となる安定した環境を示唆しています。

キーワード

基盤・安楽

正位置

正位置では、ワンドの4の安心感があること、心理的なよりどころがあることが中庸にはたらいていると解釈します。仕事の内容や人間関係のかけひきのテクニックよりも、まずはあなた自身が安心した環境に身を置く必要があることや、心理的安心感がえられる環境の恩恵をうけられることを示唆します。矛盾するようですが、成長や変化のためには背後の「安心・安定」が大切になってきます。ワンドの4は当たり前のようになっている今まわりにある環境こそがあなたを支えてくれていることを教えてくれています。

逆位置

アーサー・ウェイトはこのカードに対して「逆位置でも基本的な意味はかわらない」とのべています。それほど心理的安心感というのは様々なものの基盤になっているのではないかとおもわれます。塔のカードと同じように、逆位置の場合には正位置の意味が弱まると考えるのがいいでしょう。安心感は得られますが、部分的に不満が残る分野があったり、安定を保つ力が少し弱い可能性が指摘されます。

逆位置を不足として読む場合

心理的安心感が不足していること、不安な状況が続くこと、心の拠り所が得られないことなどを表します。ナーバスになっているというより、自分の進む道に安心感をもつことができないイメージです

逆位置を過剰として読む場合

今いる場所から動けなくなってしまっていること、変化を恐れること、前に進む勇気がないことなどを表します。強すぎる安定思考は変化を拒むことを表すカードです。

逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合

状況に変化がもたらされ、新しい場所に進んでいけることを表します。それはひょっとしたら望まない変化かもしれませんが、硬直状態を打破する鍵になりそうです。また、変革のためには時には安定を手放す必要があることを示唆する場合もあります。

カップの4 図柄の解説・一般的な意味

若者の目の前に3つのカップが並んでおり、さらに新しいカップがさらに差し出されています。しかし、若者の表情は不満そうです。アーサー・ウェイトはこの絵柄に対して、「環境に対する不満があらわれている」と表現しています。
環境がいかにめぐまれていても、自分の心の中にそれを喜ぶ、受け取る用意がなければ怠惰・退屈になってしまうことを表しています。
元々精神的・受容的な性質が強いカップが、さらに安定を求めることで安定が飽和状態になってしまい、今すでにもっているものにも、追加で与えられたものにも満足ができない状態になっていることを表しているカードです。

キーワード

怠惰・退屈

正位置

正位置ではこのカードがもつ、倦怠や不快感をそのまま解釈します。今置かれている状況に理由を特定することが難しい、「ぼんやりとした不快」や「ぼんやりとした不満」を感じています。不満の理由となるものが明らかだと感じていたとしても、根本的な原因は受け取る側の心にある問題であるようです。

逆位置

逆位置では、このカードがもつ倦怠や不快感から解放されると考えます。倦怠から解放され、新しいことに挑戦する意欲や熱意、チャンスにめぐまれることを暗示しています。

逆位置を不足として読む場合

退屈な状況から解放され、再び生き生きとした喜びを感じられるようになることを表します。また、新しい関係性やインスピレーションの受け取りを表す場合もあります。

逆位置を過剰として読む場合

このカードは、そもそもが「満足」が過剰に働いていると考えるため、過剰よりも不足を中心にリーディングを行います。

逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合

退屈な状況から解放されること、新鮮な気持ちで前に進んでいけることを表します。また、ありのままの毎日を退屈にさせているのは、喜びや楽しみを探すことを忘れてしまった自分の意識であることを警告してくれている場合もあります。

ソードの4 図柄の解説・一般的な意味

『祈りの姿勢をした騎士の像が、墓の上に据えられている。』とアーサー・ウェイトは表現しています。後ろには治癒の癒しをあたえるキリストのタペストリーが与えられています。ここに描かれているのは、一時休戦をして回復を待っている状態です。
叡智をもって相手に打ち勝つことを考えるソードにとって安定・休息を求めた時にいきつくのは戦いそのものをやらない、ということになります。ただし、武器は横においたままです。 戦いの終わりではなく、あくまで一 時的な休息・中断を示すカードです。
カードとしての意味は、一時的に状況を止める、ストップさせるという意味になります。

キーワード

休息・中断

正位置

正位置では、このカードが示す休戦、撤退が中庸にはたらいていると考えます。
平たく言うなら「一回休み」と言う感じです。今は問題にそのまま立ち向かっていくよりも、少しおやすみをして距離を置く必要があることが示唆されています。
大アルカナの死神が「終了」を意味するのに対して、このカードはあくまで「一時休止」です。自分以外のことを占った場合には、状況がしばらくの間停滞することも示唆しています。

逆位置

ソードの4で描かれているのは完全な「安寧」ではなく、あくまでも一時的な休止です。そのため逆位置のソードの4では、休止から解放される状況(不足)や、逆に不要なレベルの足止めを喰らっている(過剰)状況を表します。

逆位置を不足として読む場合

硬直していた状況が動き出すことが示唆されています。また、自力で現在の状況を打破して変えていけることも示唆されています。ストップしていた問題がいい意味で状況が動き出すことを表します。

逆位置を過剰として読む場合

意味のない停止、意味のない様子見、変化をおそれて何も動けなくなってしまっていることへの警告となります。ソードの4は一時停止による休息を表すカードではありますが、それは無目的な延期とは違います。長すぎる中断・休止が状況の解決を妨げていることを表します。

逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合

止まっていた問題、状況が動き出すことを表します。また、逆にストップしていた問題、考えるのが辛かった物事に対して、今こそ改めて取り組むべきであるというタイミングを教えてくれている場合もあります。

ペンタクルの4 図柄の解説・一般的な意味

両手両足でしっかりとペンタクルを守っており、背後には彼の所有物であろう街が広がっています。1枚のペンタクルは心臓の前にあり、自分自身を防衛する気持ちも強いようです。
アーサー・ウェイトは、このカードに対して『彼は自ら所有するものを放そうとしない』と解説しています。ペンタクルが象徴する収穫が「安心」「安全」を求めると、「自分の富を絶対に他にひとには渡さない」という姿勢になります。財産への執着や過度な防衛姿勢を暗示します。
ペンタクルのカードは具体的・物質的なものを表す側面が強いですが、この守る対象が「自分の気持ち」である場合もあります。その場合は、過剰な防衛本能によって意固地になってしまっていることをあらわします。

キーワード

執着・吝嗇

正位置

正位置では所有、執着というこのカードのもつ意味が中庸にはたらくことを示唆します。自ら所有するもの、今あるものを頑なにまもり、手放そうとしないことを表します。カードそのものは険しいですが、必ずしも悪い状況を示唆するわけではありません。状況によって、今もっているものが保証されるという好意的解釈にもなれば、今のものに執着しすぎて新たなものに手を伸ばすことができないという警告的な解釈にもなり得るカードです。

逆位置

現在持っているものへのこだわり、防衛、過度の執着を表すペンタクルの4ですが、もともと過剰気味の意味であるため、逆位置では「不足」つまり、執着を手放すことができることと解釈する場合が多いです。ただ、アーサー・ウェイトはこのカードに対して「相続」「贈り物」といった「今恩恵を持っていること」を表す解釈もしています。そのため、正位置よりもさら強い執着のニュアンスが出ていると取れる場合もあります。

逆位置を不足として読む場合

こだわりがあったものへの執着が薄れ、次へと進んでいくことができるようになることが示唆されます。また、これまでの価値観が自分と合わなくなり、新たな価値観に目覚めることを表す場合もあります。

逆位置を過剰として読む場合

このカードは元々が過剰気味であるため、不足が中心の解釈となります。ただ、正位置が必ずしも過剰な読みとも言い切れないため、執着がより強い意味として現れると解釈することもできます

逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合

こだわりや所有しているものへの執着がいい意味から解放されることを表します。アドバイスとして読む場合には、今すでに持っているものや今の考えへのこだわりを手放すことが問題解決につながることを示唆します。

3.各カードの状況別の意味

ホップ

4のカードは結構具体的でわかりやすいけど状況によっては意味が掴みにくそうなやつがあるなあ。ペンタクルの4はめちゃくちゃコインもっちゃってるから恋愛とかに読み替えるのなんか難しそう…

むぎ

いつもの話になっちゃうけど、モチーフや、良し悪しにとらわれずに何をやっているのか、にシンプルにフォーカスするのが大切だよ。確かにペンタクルの4は握りしめてるのはペンタクルっていう具体物だけど、恋愛だって「絶対にかわってほしくない」「手放したくない」っていう執着はあるんじゃないかな

ホップ

執着って考えたらわかりやすいね。そっか。あくまでカードはイメージや概念であって、実際にそこからどう読み取っていくのかは自由にやっていくことができるんだね。

エクササイズ2:恋愛・仕事などそれぞれの状況ごとの意味をまとめてみよう

カードの仕事・恋愛・家庭生活など状況ごとの意味をそれぞれのカードの絵をみながら考えてみましょう。
いったん、自分の言葉でまとめてみてから次に読み進むことをお勧めします。

考えてみよう
  • それぞれのカードが仕事に関する相談で出てきた場合は、どんな意味だと思いますか?正位置・逆位置それぞれ考えてみましょう。逆位置については過剰・不足・アドバイスでそれぞれ考えてみましょう
  • それぞれのカードが恋愛に関する相談で出てきた場合は、どんな意味だと思いますか?正位置・逆位置それぞれ考えてみましょう。逆位置については過剰・不足・アドバイスでそれぞれ考えてみましょう
  • それぞれのカードが結婚生活・家庭に関する相談で出てきた場合は、どんな意味だと思いますか?正位置・逆位置それぞれ考えてみましょう。逆位置については過剰・不足・アドバイスでそれぞれ考えてみましょう

ワンドの4の状況別の意味

ワンドの4の仕事での意味

正位置

  • 職場の人間関係や信頼関係が構築されていて、働きやすい
  • 慣れ親しんだ分野で活躍することができる
  • 周囲のサポートを受けて、安心感を持って仕事を進められる

逆位置

逆位置を不足として読む場合
  • 表立った問題にはなっていないが、心理的安心感の少ない職場
  • 今取り組んでいることが気がかりで、新しいところに進むことができない
  • サポートが期待できず、進みにくさを感じる職場
逆位置を過剰として読む場合
  • 安定しすぎていて、新しいチャレンジに向かっていくことができていない
  • メンバーが固定化されており、流動性がなく、新しい人が入りにくい状況
  • 現在の成功スタイルを変えることができなくなっている
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
  • リスクを冒してでも変革に挑戦するタイミング
  • 安心・安全にこだわるよりもチャレンジを優先させるとき
  • 自分にとって違和感のある方法にも挑戦してみる

ワンドの4の恋愛での意味

正位置

  • お互いがありのままでいられる等身大の関係
  • 穏やかな関係を育んでいくことができる
  • 昔からお互いを知っているような安心感のある関係性

逆位置

逆位置を不足として読む場合
  • 等身大の自分でいることができない、背伸びをした関係性
  • お互いを心から信じることができていない不安が残る関係性
  • 違いの本音がみえず、安心ができない
逆位置を過剰として読む場合
  • 長すぎた友情。かえって恋愛に発展しにくいほど仲がいい
  • 今の関係を崩すのが怖くて一歩を踏み出せない
  • いい関係なのになかなか前に進むことができない
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
  • 安定を手放す思い切った勇気が状況を動かす
  • 変わり映えしないように見える状況でも目に見えない変化は進んでいる
  • 思い切って本音をぶつけることが大切

ワンドの4の家庭・結婚での意味

正位置

  • 安らぎと、安心感に満ちた結婚・家庭生活
  • お互いのことを信頼している温かい家庭
  • お互いが等身大の自分で向き合うことができる結婚・家族の形

逆位置

逆位置を不足として読む場合
  • お互いの本音が見えず、不安が常につきまとう結婚・家庭生活
  • 表立った問題はないものの本音の上での不安や不信が募る
  • 具体的な不満があるわけではないが、どこか心が休まらない家庭
逆位置を過剰として読む場合
  • 安定しすぎていることがかえって結婚を遠ざけてしまっている
  • 安心できる家族だからこそ、お互いの成長や変化を恐れてしまっている
  • 自分たち家族だけで固まってしまっていて、新しい関係性が作りにくい
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
  • 関係の悪化を恐れずに本音を言うことが求められている
  • 家族の成長・変化にあわせて家庭の形を変えていく必要がある
  • 家族以外の人たちにも心を開いていく必要がある

カップの4の状況別の意味

カップの4の仕事での意味

正位置

  • 状況は悪くないが、そこから前向きな見通しをえることができていない
  • 恵まれた環境にいるにもかかわらず、不満ばかりがでてくる
  • 新たなチャンスに気づくことができない

逆位置

逆位置を不足として読む場合
  • 周囲への感謝や自分の恵まれている状況に気づき、仕事の楽しみを思い出すことができる
  • 仕事の新たな可能性やチャレンジを楽しむことができるようになる
  • 気が付かなかった周囲の支援に気づくことができるようになる
逆位置を過剰として読む場合
  • このカードでは元々の意味が過剰気味であるため、逆位置では不足の意味を中心にとりあつかいます
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
  • 置かれた状況の不満にばかり目を向けず、いい面に目を向けるようにすることで仕事の楽しみを思い出すことができる
  • 前向きに状況を眺めようとすることで問題解決の糸口が見つかる
  • 職場の恵まれている点にフォーカスすることで、新たな支援者を見つけることができる

カップの4の恋愛での意味

正位置

  • 状況は決して悪くないが、満足を感じることができなくなっている
  • 新鮮味・面白さに欠ける関係性
  • 関係は悪くないにもかかえわらず、望む状態にならず退屈を感じている

逆位置

逆位置を不足として読む場合
  • 硬直した状態から抜け出すことができる
  • 自分や相手のいいところを改めて見つめ直すことができる
  • 新しいアプローチの方法や有効な接し方がわかるようになる
逆位置を過剰として読む場合
  • このカードでは元々の意味が過剰気味であるため、逆位置では不足の意味を中心にとりあつかいます
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
  • 現在の関係性や相手からの気持ちに不満を持つよりも、すでに恵まれていることに目をむけるべき
  • ないものねだりをするよりも、今の状況に感謝をすることで状況がひらける
  • 相手や状況ではなく自分のマインドを変えることが大切

カップの4の家庭・結婚での意味

正位置

  • 客観的にみれば恵まれているにもかかわらず不満を感じる結婚や家庭生活
  • マリッジブルー。この相手でよかったのかと言う不安が押し寄せる。
  • やってもらっていること、感謝すべきことへのありがたみがなくなってしまっている

逆位置

逆位置を不足として読む場合
  • 相手のいいところに目を向けられるようになり、好意が再燃する
  • お互いへの感謝や労いの気持ちを思い出すことで家庭生活の喜びを取り戻せる
  • 感謝の少ない状況から脱出することができる
逆位置を過剰として読む場合
  • このカードでは元々の意味が過剰気味であるため、逆位置では不足の意味を中心にとりあつかいます
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
  • 相手への不満ではなく感謝やいいところに目を向けることで状況が好転する
  • 自分も相手も粗探しをするよりも、いいところに目を向けていくことが大切
  • 当たり前のことのありがたさを思い出すべき

ソードの4の状況別の意味

ソードの4の仕事での意味

正位置

  • 一時的なプロジェクトの中断。休止。
  • いったん、仕事の流れをとめる必要性がある
  • 今は新しいことを始めるタイミングではない。

逆位置

逆位置を不足として読む場合
  • 中断していたプロジェクトの再開
  • 過去に挫折した問題に再度チャレンジするとき
  • 停滞していた状況を再開することができる
逆位置を過剰として読む場合
  • 無意味な様子見・中断が問題解決を遅らせている
  • 中途半端な状態で終わってしまっている物事を再開することができていない
  • 重要な仕事がストップしてしまっている
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
  • 過去に中断したプロジェクトを再開するタイミングがきている
  • 過去に成果が出なかったプロジェクトも今なら開始することができる
  • 長らく解決ができなかった問題に解決策が見えるようになる

ソードの4の恋愛での意味

正位置

  • 関係の一時的な断絶
  • 一時的に距離をおくことになる
  • 関係が一時的に進まなくなる

逆位置

逆位置を不足として読む場合
  • 復縁、再開など、過去に中断していた関係性が動き出す
  • 長らく進展がなかった恋愛が再スタートする
  • 恋愛をしたいという気持ちが再度動き出す
逆位置を過剰として読む場合
  • 相手の反応が怖くて様子をみていることが、関係の進展をおくらせている
  • 状況がストップしたままなかなか動かなくなってしまっている
  • 傷つかないことを優先しすぎて関係がすすめなくなっている
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
  • 以前に終わった関係を再開するチャンスがきている
  • 長らく停滞していた恋愛が動き出すタイミング
  • 過去に囚われず、今に目を向けて行動することが大切

ソードの4の家庭・結婚での意味

正位置

  • 結婚に向けての話が一時的にストップする
  • 今すぐの問題解決は難しい
  • 問題から少し距離を置くことが今は何よりも大切

逆位置

逆位置を不足として読む場合
  • 長らく進まなかった結婚の話が具体的に進み出す
  • ストップしていた家族の問題が具体的な解決に向けて動き出す
  • 過去に解決できなかった問題も、今なら解決することができる
逆位置を過剰として読む場合
  • 停滞しすぎて前に進めない結婚
  • 家族の問題についていつまでも解決策を見出すことができない
  • 家族の問題になかなか向き合うことができない
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
  • 過去に解決できなかったことも、今再挑戦のチャンスがきている
  • 具体的に進まなかった結婚についての話も今こそ再度話を進めるタイミング
  • 長らく解決しなかった問題に向き合うタイミングがきている

ペンタクルの4の状況別の意味

ペンタクルの4の仕事での意味

正位置

  • 現在の仕事のスタイルや進め方にこだわりすぎることが成功の妨げになっている
  • 自分の利益や立場を守ることに固執している
  • 既存顧客の囲い込みはしっかりできている

逆位置

逆位置を不足として読む場合
  • 現在の利益やスタイルへのこだわりを良い意味で手放すことができる
  • 自分の利益へのこだわりをなくすことが組織全体の利益につながっている
  • 既存の利益への対策がすこしおざなりになっている
逆位置を過剰として読む場合
  • 利益や立場への執着が強すぎてコミュニケーションができない状態になっている
  • 既得権益への強いこだわりが新たな利益を生み出しにくい状況になっている
  • 自分のポジションや今すでに得ている利益へのこだわりが強すぎて疑心暗鬼になりすぎている
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
  • 今現在持っているものや、ポジションへの執着を減らすことが問題解決につながる
  • 自分の利益だけに注目するのではなく、会社全体・取引先全体・社会全体の利益を見渡すことで良い解決策がみつかる
  • これまでのやり方・これまでの顧客の声だけに拘らないことが大切

ペンタクルの4の恋愛での意味

正位置

  • 独占欲が強くなりすぎてしまっている。
  • 相手との関係を維持することに意固地になっている
  • 傷つくことを恐れるがゆえに、前に進めなくなっている

逆位置

逆位置を不足として読む場合
  • 良い意味で相手への執着が薄れて自由に行動できるようになってきている
  • 今の関係性を手放す勇気をもつことで思い切った行動がとれている
  • 傷つくことを恐れない行動が状況の打破につながる
逆位置を過剰として読む場合
  • 独占欲が強すぎて、コミュニケーションが取れない状態になっている
  • 相手の注意を自分だけに向けたい気持ちが強すぎて自分を苦しめている
  • 自分が傷つくリスクを絶対に受け入れない姿勢が状況の膠着を招いている
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
  • 相手への執着や独占欲を手放すことが関係の発展につながる
  • セルフイメージや恋愛そのものへのイメージを手放すことで解決策がみつかる
  • 自分を守ろうとしすぎないことが思い切った解決策につながる

ペンタクルの4の家庭・結婚での意味

正位置

  • 一方の独占欲が強すぎて前に進みにくい結婚の話
  • 束縛的・独善的な家族の関係
  • しっかりと結束している家族

逆位置

逆位置を不足として読む場合
  • 家族、結婚相手の自由意志を認められるようになる
  • お互いへの執着をいい意味で手放すことができるようになる
  • 今の相手、状況へのこだわりをいい意味で手放すことができる
逆位置を過剰として読む場合
  • 独占欲が強すぎて、相手の意思を完全に無視してしまっている
  • 愛情や心配が強すぎるあまり、家族の自由を完全に奪ってしまっている
  • 自分たちの家庭を守りたい意思が強すぎてすべてに疑心暗鬼になっている
逆位置を前向きな意味やアドバイスとして読む場合
  • お互いの自由意志を尊重することで健康的でより良い関係性が築ける
  • 家族であっても、お互いの自由を許すことが大切
  • 失敗すること、利益を損ねることを恐れすぎないことが大切

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むぎのタロット講座


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