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第27話 小アルカナを学ぼう その2 エース

むぎのタロット講座

第26話:小アルカナを学ぼう その2 エース

このお話で学べること

  • 各カードのエースのカードの意味を理解しよう

27 エースのカードを学ぼう

ホップ
ということでエースのカードだね
エースのカードはどれも手にそれぞれのソートのモチーフを持ってるんだね
むぎ
そうだね
ただ、細かいモチーフには各スーツの個性が現れてる気がするね
ワンド1
ソード1
カップ1
ペンタクル1
むぎ
エースのカードは、各スートの基本的な性質を表してるから、それぞれのスートの特徴を理解するのにもすごくいい題材になるとおもうよ

27-1 エースのカードの概要

ホップ
各カードのエースはセフィロトの樹でいうと、1番の「ケテル」に対応してるんだよね。
セフィロトの樹
むぎ
そうだねえ。そしてケテルは全知全能である創造主、王冠の象徴なんだ
ホップ
うーん、なんでもできる全知全能の象徴っていわれてもいまいちよくわかんないや。なんでもできちゃうってことは全部ってことじゃん
むぎ
まあそうだねえ。ちょっとわかりにくいよね。
僕はこのケテルについては「原理」とか「論理」だとおもってるよ。
ホップ
どういうこと?
むぎ
僕たちの世界って結局言葉で認識するしかないんだよね。僕たちの世界って結局言葉でできてるから、世界をつくるっていうのは言葉とかロジックをつくるってことだとおもうんだ
ホップ
えー?でも言葉にできないような感情ってあるじゃん?
むぎ
…っていう言葉にしちゃってるよね
ホップ
あ…
むぎ
うまく対応する日本語がないからちょっと違和感があるんだけど、すべての始まり、根源っていうのは「言語化可能なもの」としてあらわれることだと思うんだ。
だから、エースのカードたちは、それぞれのスートの概念がこの世界にあらわれるときに具体的にどのような形をとるのか、っていうのを表してるカードになるんだよ
小アルカナの各スートのエースはセフィロトの樹でいうところの第一セフィラ、ケテルに対応します。ケテルは全知全能の創造主をあらわしており、
ケテルの性質についてエリファス・レヴィは以下のように語っています。

初めてとはなにか?言葉の基礎であり、言語の存在理由である。言語の本質は原理の中にある。すなわち原理とは存在するところのものでり、知能とは言葉となって現れる原理である。
知能の発する光とは何か?言葉である。啓示とはなにか?言葉である。存在が原理で、言葉が手段、そして存在の充実、或いは発展・達成、それが目標である。すなわち話すことは、創り出すことである。(中略)
啓示とは「言」である。けだし、言、すなわち言葉は、存在の衣であり、生命の特徴的しるしである。すべての形態は「言」の覆いである。なぜなら「言」という母観念が諸々の形態を産み出す唯一の存在動機であるからだ。すべての形姿は一つの性格であり、すべての性格は一つの「言」に属し、「言」に帰する。

人文書院 エリファス・レヴィ「高等魔術の教理と祭儀」より

新約聖書のヨハネ福音書が日本ではじめて翻訳されたときに「ハジメニ カシコイ モノ ゴザル」というなかなか衝撃的な訳だったのは有名ですが、元のヨハネの福音書はギリシャ語でかかれています。
そして冒頭の一文はこのようになっています。

Ἐν ἀρχῇ ἦν ὁ Λόγος, καὶ ὁ Λόγος ἦν πρὸς τὸν Θεόν, καὶ Θεὸς ἦν ὁ Λόγος.

(引用しといて私も読めないんですが)、ここでの「ハジメ」とは「ἀρχῇ」=アルケーを。
「カシコイモノ」とは「Λόγος,」=ロゴスをさします。

現在この聖書の一文は「はじめに言葉があった。言葉は神であった」と訳されることが多いです。
ただ、もとの文章を考えるとロゴスとは言葉そのものというより、「言語で表現できる論理」というもうちょっと広い概念かな?とおもいます。また、はじめに、というのもアルケーに対応するのだと考えると、世界のはじまりが、という意味よりも、「世界の根源をなすものは」と考えたほうがよさそうです。

このように、コクマーは全知全能の創造主を表すセフィラですが、彼らにとって物事の根源は何かというと、「言葉であらわすことができる原理」であると考えるのがよさそうです。

この世にあるものは、「言葉」で固定することで形をもち、意味をもちます。
つまり創造するということは言語で表現できる概念を創出することだと言い換えることもできるのではないかとおもいます。
エリファス・レヴィはケテルについて以下のようにも説明しています。

「神」の王冠は四つの花形装飾をそなえている
人文書院 エリファス・レヴィ「高等魔術の教理と祭儀」より

まとめると、ケテル=全知全能の創造主であるのであれば、諸々の概念を言語としてこの世界に現前させることができる存在となるので、各スートのエースは、各スートのもつ概念がこの世界にあらわれるときにどのような基本的な性質・現れをするようになるのかを示しています。

27-2 ワンドのエース

スート×番号のもつ意味
  • ワンドの意味:活動、アクション、動き、冒険、挑戦
  • 1(ケテル:王冠)の意味:各スートの基本的性質
  • ワンド1
    ホップ
    まずはワンドのエースだね。ワンドって火に象徴されるような活動力とか、エネルギーとかそういうのの寓意なんだっけ?
    むぎ
    そうだよ。だからここで描かれている棒は死んだ樹の枝じゃなくて、まだ葉っぱを作る能力のある生命力に満ち溢れた姿だよね。
    あと、はらはら散ってる葉がヨッドの形を表してるっていわれてる
    ホップ
    よっど?なにそれ?
    むぎ
    旧約聖書にでてくる神様の名前の一文字だね。
    旧約聖書では神様をיהוה‎っていう4文字の子音で表してる。アルファベットにおきかえるとYHVHになるんだけど、子音だけで発音できないからちょっと母音を補ってYahaweh(ヤハウェ)って読んだりするね。
    んで、この神様を構成している4文字の子音のことを神聖4文字(テトラグラマトン)っていって、それぞれがアルケーである地火風水に対応してるって考えてるんだ。
    ホップ
    地火風水の4つの根源(アルケー)が小アルカナのそれぞれのスートに対応してるんだったね。
    むぎ
    そうだね。そして、火に対応してるのは最後のי(ヨッド)なんだ。
    ちなみに塔のまわりでちらついてる光みたいなやつとか、月からもれてる葉っぱみたいなやつも全部ヨッドで神の炎をあらわしてるよ。
    このカードはエネルギーや力のあらわれをあらわしてる絵なんだ

    基本的な解釈

    雲から伸びた腕が瑞々しく、たくましい枝をつかんでいます。
    枝から落ちる葉は神からの炎をあらわすヨッド(ヘブライ文字のי。神の名前であり、物事の根源である地火風水に対応する神聖四文字:יהוהの1つで火に対応している)の形をしています。

    物事が動き出すこと、エネルギーや活力をあらわすワンドの基本的な性質をあらわすワンドのエースは、物事のスタート、エネルギーが大きくなっていくこと、勢いづくことなどを表しています。

    正位置

    正位置ではエネルギーの高まり、物事のスタートが中庸にはたらいていると解釈します。
    いいスタートがきれること、モチベーションがあがっていくこと、エネルギーが満ちていくことをさします。

    逆位置

    逆位置では、ワンドのエースのもつエネルギーの高まりや始まりのエネルギーが過剰や不足に働いていると考えます。
    過剰の場合は、空回りする自らのエネルギーや、意欲だけからまわりして置き場がなくなっている状況や、多すぎるエネルギーが自己破壊につながってしまっていることなどをさします。
    不足の場合には、エネルギーの減退、モチベーションの低下、出鼻をくじかれることなどをさします。
    ただし、逆位置が必ずしも悪いわけではありません。救いとしてこのカードがもたらされる場合には、肩の力がぬけていい意味でリラックスして仕事をすすめられるようになることをあらわしたりもします。

    27-3 カップのエース

    スート×番号のもつ意味
  • カップの意味:精神、閃きの受容、愛情、喜び、空想、受動性
  • 1(ケテル:王冠)の意味:各スートの基本的性質
  • カップ1
    ホップ
    カップのエースは雲の中からの腕だけじゃなくて、鳥さんもいるんだね。ペンタクルとは違うコインをカップにいれようとしてるね。
    むぎ
    カップは受容や受け取りも意味するからね。
    炎のワンドが能動的にガンガン進んでいくんだとしたら、水のカップはエネルギーの受け皿だったり、受けたエネルギーを育んだりする器だったりするんだ。
    ホップ
    火は器にいれられないけど、水は器にいれられるもんね。他のカップの絵のカードとちがって、ここのカップは逆向きのMがかいてあったりかざりがいっぱいついたりしてるね
    むぎ
    鳩がくわえてるのがホスティアだってウェイトが名言してるところから察するに、この盃は聖杯なんだろうねえ
    ホップ
    またむぎがわからない言葉連発してる。
    むぎ
    ホスティアっていうのはキリスト教のミサのときにもらえる丸い薄いパンみたいなやつだよ。キリストの最後の晩餐に由来するんだ
    ホップ
    最後の晩餐?

    むぎ
    イエス・キリストは処刑場につれていかれる前の晩に弟子たちをあつめて食事をするんだけど、それを最後の晩餐っていうんだ。んで、そのときに、パンをちぎって「私の体である」って弟子たちに与えて、「私の血である」って盃にワインをいれて飲ませるんだ。んで、「これを今後は私の記念として行いなさい」って指示したから今でもミサではホスティアを信徒は受け取るんだ。
    このとき使われた杯が聖杯で、ミサでつかわれる盃も聖杯っていわれてるよ。
    ホップ
    ほえー。じゃあこれは神様の一部をうけとってるようなもんなんだね。
    むぎ
    まあそういうことにもなるね。
    カップのエースは自分から始めるというよりは受け取る喜びや、愛の喜びをあらわしてるんだよ

    基本的な解釈

    雲から伸びている手が水があふれる盃をもっています。
    水のしずくはヨッドの形をしており、鳩は十字架の書かれたホスティア(聖餅)を盃にいれようとしていることから、これが神の祝福を受けた聖杯であることがわかります。
    タロットにおいて水は感情や愛情をあらわしており、ホスティアは神からの霊的なはたらきかけを寓意しています。この絵は、神からの霊的な働きを受け取ることによって感情的・愛情面で満たされる様子があらわされています。
    聖杯といえばアーサー王に代表されるような聖杯伝説がありますが、聖杯伝説は必ず聖杯に到達できずに終わります。それは、聖杯は「追い求めて」「制服」するものではなく、愛や喜びと同じように、感じて受け取るものだからなのではないでしょうか。

    正位置

    正位置ではカップのエースのもつ、受容・愛の喜びなどが中庸にはたらいていると解釈します。
    世界には自分で勝ち取る喜びもありますが、誰かからの好意を受け取り、そしてそれを喜ぶことができることもとても大きな幸せです。このカードは愛や幸福を受け取ることができることを寓意しています。
    また、カップは深い内面の精神もまた寓意します。そのため、受け取ることができるものがインスピレーションを示す場合もあります。愛とは奪うものではなく、感じるもの、受け取るものであることを教えてくれています。

    逆位置

    逆位置ではカップのエースのもつ、受容・愛の喜びなどが過剰や不足にはたらいていると解釈します。
    過剰の場合には受け取りの期待が大きすぎて、今目の前にあるものがみえなくなってしまうことを寓意します。何の期待もなく、ただもたらされるものを受け取るのだといいのですが、過剰に期待をしすぎてしまうと、「なぜこんなものしか受け取れないのか」「私は不幸だ」と勝手な被害妄想に陥ってしまいます。過剰の場合には受け取りに対する期待がつよすぎることが警告されており、自らが行動することがもとめられています。
    不足の場合には期待されている喜びやインスピレーションがもたらされないこと、精神面での不満や不足をあらわします
    逆位置のこのカードが救いとしてもたらされるときには、愛情の問題でふりまわされていた状況から割り切れて前に進めることを示唆する場合もあります。

    27-4 ソードのエース

    スート×番号のもつ意味
  • ソードの意味:知性、闘争、対立、怒り、感情の乱れ、知性の使用
  • 1(ケテル:王冠)の意味:各スートの基本的性質
  • ソード1
    ホップ
    ソードのエースはなんかかっこいいね!このまま何かのエンブレムにできそう!
    むぎ
    そうだね。「力による征服・勝利」がシンプルにあらわされてるいい絵だとおもうよ。
    ホップ
    なんかさ、パワー全開!のワンドと受け取りや優しさを象徴するカップの違いはわかりやすいんだけど、ソードもなんか強そうでワンドとキャラがかぶってない?
    むぎ
    パワフルとかスピード感っていう意味ではそうかな?
    ただ、ワンドとソードはちょっと目的が違うんだよね。
    ホップ
    目的?どういうこと?
    むぎ
    そうだねえ。たとえば僕がホップのこと思いっきり棒で殴ったらどうする?
    ホップ
    ええ?!いきなり何…?
    ええ…叩かれるの痛いしやだなあ。怒って仕返ししちゃうかも
    むぎ
    だよねえ。
    じゃあもし僕が思いっきり剣でさしたらどうする?
    ホップ
    どうするも何ももれなく死ぬから何もできないよね?
    むぎ
    そういうことなんだよ。
    剣の目的って「相手を倒す」ことなんだ。
    ワンドもソードも自分の力で何かを成し遂げようとしてるけど、あくまで自分のエネルギーの拡大にだけ興味があるワンドに対して、ソードはその力で「相手に勝とう」としてるんだよ。
    いってみたら、ソードはいつでも何かの資源を争うゼロサムゲームをしてるって感じだね
    ホップ
    ほええ…だから、ソードのカードってちょっと怖いやつもちょいちょい混じってるんだね。
    むぎ
    そうだね、「勝利」っていう時点で誰か打ち勝ってる相手がいるんだ。
    だからソードは力だけじゃなくて、「相手より勝る」ための知略とか叡智も司ってるんだよ

    基本的な解釈

    雲からのびた腕が王冠をつらぬく剣をもっています。
    ソードは「戦いによる勝利」を寓意しており、それをシンプルに表しているカードです。戦いに対してネガテイブな印象を持つ人もいるでしょうが、私たち人類の進歩や発展は「困難」や「敵」に打ち勝つ努力から生まれてきています。あまりいい例えではないですが、科学が大きく進歩するのは大きな戦争があったときです。相手に打ち勝つために人は知略をめぐらし、様々なものを生み出すのです。
    単純なパワーの発露であるワンドとちがって、ソードの力には方向性・ターゲットがいます。
    このソードのカードは目標を定め、それに対して最適な手段を選び、そして勝利の栄光を勝ち取る姿勢がえがかれています。

    正位置

    ソードのエースの持つ、叡智や勝利が中庸にはたらいていると解釈します。
    このカードはあなたが直面している困難や問題に対して、あなたが情熱と知恵をもって乗り越えていけることを示唆しています。あなたの今直面している状況にあなたは勝利を収めることができます。ですが、その勝利はカップのように受け取るものではなく、勝ち取っていくものなのです。困難な状況であっても切り開いて解決していける強さがあることを表しています。

    逆位置

    ソードのエースの叡智や勝利が過剰や不足にはたらいていると解釈します。
    過剰の場合には怒りの感情が激しすぎて冷静になれない状況であったり、自らの頑なな振る舞いが困難をより大きくしてしまっていることを示唆しています。
    不足の場合には状況に対して行動する具体的な策や行動がうまくとれない、立ち向かう勇気がもてないことを示唆します。
    救いとしてこのカードがもたらされる場合には困難や戦いそのものから距離を置くことで問題が解決にむかうことを示唆しています。

    27-5 ペンタクルのエース

    スート×番号のもつ意味
  • ペンタクルの意味:収穫、完成品。財産。自然が生み出すもの。家族。
  • 1(ケテル:王冠)の意味:各スートの基本的性質
  • ペンタクル1
    ホップ
    なんか、ペンタクルのエースだけ他のカードとちょっと雰囲気が違う気がするんだけどなんでだろう?
    むぎ
    ヨッドがないからじゃない?
    他のカードは葉っぱだったり水だったりヨッドの形にちらついてるものがあったけど、ペンタクルにはないんだよね。
    ホップ
    あ、ほんとだね!
    あとなんていうのかなあ。空にでてきてる腕とコインは不思議なかんじなんだけど、他はお庭だったり山だったりすごく現実的なきがするんだよねえ
    むぎ
    そうだね。4つのスートの中では、成果物や財産をあらわすペンタクルは一番地に足がついてる気がするね
    ホップ
    さっきのソードは、エネルギーいっぱいっていう点でワンドとキャラ被りしてた気がするんだけど、ペンタクルは受け取りとか収穫っていう意味でカップとキャラ被りしてる気がするなあ
    むぎ
    そうだね。受け取るっていう意味ではカップと似てるところがあるかもしれない。
    それもモチーフみたらわかるんだけど、カップの中には水がはいってるとおもうんだけど、ホップ、お水って持てる?
    ホップ
    もてないよぉ。器とか何かにいれとかないとお水はこぼれちゃうよね
    むぎ
    そうだよね。でも、ペンタクル、つまりコインは持てるでしょ?
    ペンタクルが受け取る収穫って「財産」だったり「家族」だったり基本的に形があるものなんだよ。
    ホップ
    あ、なるほどね。カップが寓意してる愛情やインスピレーションって形がないもんね。器にはいったお水と同じで確かにあるけど形はさだまらなくて掴めないものだね。
    むぎ
    そういうこと。これは今思いついたことなんだけど、4つのスートはこんなかんじで整理できるかもしれないね

    ホップ
    なるほどね。僕がなんとなく感じたキャラ被りは能動性と受動性の違いだったんだね。なんか、各スートのエースの意味ってスートそのもののことを理解するのにわかりやすいね
    むぎ
    そうなんだよね。絵柄にもそれぞれのキャラクターがよく出てきてるから、各スートのことを学ぶためにはエースのカードのモチーフをよくみてもらうとイメージがつかみやすいと思うんだ

    基本的な解釈

    雲からでてきた腕がペンタクルをつかんでいます。
    ヨッドが描かれていたほかのスートのエースとちがって、ペンタクルのエースにはヨッドは描かれていません。
    これは、ペンタクルがこれまでの努力の成果であったり、収穫であったり「地に足のついた」もので、神から(直接的には)もたらされるものではないことを示唆しています。
    また、足元の庭園は自然のままではなく人間の手がはいったものです。
    カップの幸福は具体的なものというよりも「幸福感」のような感情でしたが、ペンタクルの幸せは「財産」であったり「家族」であったり具体的な形をもっています。裕福で満ち足りた人生を寓意しています。

    正位置

    ペンタクルのエースがもつ、「収穫」「物質的な充足」が中庸にはたらいていると解釈します。
    これまでの成果が実り、具体的な結果や成果物を得ることができそうです。
    それは人間関係のことかもしれませんし、仕事の成功かもしれません。いずれにせよ、はっきりとわかる形で一つの成果がえられ、次のステップへと進んでいけそうです。

    逆位置

    ペンタクルのエースの「収穫」や「物質的な充足」が過剰や不足に働いていると解釈します。
    過剰に働いている場合には成果や物質的な裕福さへの過度な執着をあらわします。また、形式にこだわってしまっている可能性があります。「私のことを愛しているならこれぐらいしてくれてあたりまえ」「私の仕事に対してはもっと成果がもらえて当たり前」と、収穫を過剰にもとめてしまっていませんか?また、「彼氏がいないなんてみじめだから絶対別れない」とか「正社員じゃないと寂しいから無理」のような形で形のあるポジションや地位にこだわりすぎて本質を見失っているかもしれません。
    不足の場合には、思ったような成果が得られないこと、期待したものがなかなか手に入らないことを示唆します。
    救いとしてこのカードがもたらされるときには結果へのこだわりから解放されて精神的なあんていがえられることを示唆することもあります

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