第26話:小アルカナを学ぼう その1小アルカナのしくみ

むぎのタロット講座

第26話:小アルカナを学ぼう その1 小アルカナのしくみ

このお話で学べること

  • そもそも小アルカナはどういうコンセプトのカードか知ろう
  • 各カードの概要を知ろう
ホップ
これまで大アルカナだけでやってきたんだけど、
小アルカナもやってみたいなぁ。
むぎ
え?やってみたらいいじゃん。
僕も手伝うよ!
ホップ
ありがとう!
でも、22枚でも大変だったのに、そこに56枚も増えちゃうのすごく心配で…
むぎ
あ、小アルカナは仕組みが結構かっちり決まってるから仕組みさえわかれば1枚1枚の意味を理解するのはそこまで大変じゃないよ。
ホップ
仕組み?どういうこと?
むぎ
カードのグループの意味とカードの番号のもつ意味を掛け算したらいいんだよ
ホップ
意味のかけざん・・・?
むぎ
56枚を全部覚えなくても、それぞれのグループの意味と番号の意味を理解して、カードをよくみたら小アルカナは理解することができるんだ。まず小アルカナのしくみについてくわしくせつめいするね

26-1小アルカナってどんなしくみ?

26-1-1 小アルカナの概要

小アルカナといえば以下のようなすべてに絵がついたカードを思い浮かべるのではないでしょうか。

RWS Tarot Wands02.jpg
パメラ・コールマン・スミス (-1951) – Holly Voleyによる1909年版のスキャン画像。ファイルは http://www.sacred-texts.com/tarot/ より(下部 NOTE 節を参照)。en:File:Wands02.jpgより移入。, パブリック・ドメイン, リンクによる

ですが、小アルカナにこのような絵がついたのは、1909年に出版されたウェイト版からで、それまでの小アルカナには絵柄がありませんでした。
ウェイト版以前にも図柄があった大アルカナと違い、小アルカナはウェイト版の絵をかいたパメラ・スミス女史が作り出した図柄です。
それまで意味を覚える必要があった小アルカナに、図柄の説明をつけたことがウェイト版の一つの画期的な革命ともいえます。
(ただ、この点に関して、意味が固定されてしまってイマジネーションが働かせにくいというご意見もあるかとおもいます)
それでは、アーサー・ウェイト、パメラ・スミスはどうしてこのような絵柄を小アルカナにつけたのでしょうか。
それにはヘルメス・カバラ、生命の樹が関わっています。

生命の樹とタロット

そもそもウェイト版のタロットは、生命の樹を解釈するために作られたものです。
生命の樹とは、カバラにおける世界解釈の模式図です
セフィロトの樹
セフィロトの樹は、月、太陽、木星などの星や黄道12星座などがあてはまった10個のセフィラ(丸)と、それをつなぐ22本のパス(線)からなっています。

ウェイト版のタロットは、このセフィロトの樹のそれぞれのパスやセフィラにカードをあてはめ、解釈するために作られたものです。

セフィロトの樹と大アルカナ

大アルカナの22枚はセフィロトの樹の頂点であるケテル(神・全知全能で不可知、表象不能なもの)から、マルクト(神の創造物である我々もふくむ全ての宇宙)にいたるまでのそれぞれのパスがどのような意味をもつのかをあてはめて図解したものです。

セフィロトの樹と小アルカナ

小アルカナは、1ケテルから10マルクトまでのそれぞれのセフィラに各スートの1から10までのカードを。さらに、キングは2のコクマー、クイーンは3のビナー、ナイトは6のティファレト、ペイジは10のマルクトを配置して、それぞれのセフィラの理解を深めるのに使われています。

ウェイト版は実はタロット占いとしての使い方は二次的なもので、本来はセフィロトの樹を、(彼らの世界観での)この宇宙の真理を理解するためのものです。
ですので、タロット占いだけをするためにセフィロトの樹について詳しく学ぶ必要はないのかなと思うのですが、

「なんでそもそもこのカードってこういうふうになってるの?」
と 気になった時にはセフィロトの樹に一度立ち返ってみるのもいいのではないかとおもいます。

26-1−2 各スートの意味

ホップ
なるほどねぇ。小アルカナは、4つのグループと番号か役割をもってるんだね。
なんで4つのグループにわかれてるの?
むぎ
なんで、っていう理由はわからないんだけど、4つのスートはそれぞれ4元素をあらわしていて、世界の根源をあらわしてるんだ。
ホップ
元素?僕が知ってる元素って水素とか酸素とかストロンチウムとかそういうやつだけど随分違うんだね
むぎ
なんか微妙にマニアックなのはいったね…
そうだね。今元素といえば、周期表であらわされるようないわゆる「化学元素」をさすんだけど、そもそも、「世界は最小単位のあつまりである」っていう発想そのものは古代ギリシャに遡るんだよ
もちろんぼくたちも何らかの原子や分子のあつまりとして表現されるわけだけど、そもそも、僕たちがそういう粒子のあつまりだって、何も知識がなければ考えないよね?
ホップ
そういわれてみればそうだねえ。
むぎ
古代ギリシャの人たちは「世界は何でできてるのか。世界の根源は何か」ということも一つの命題としていたんだ。
世界は水からできてるっていう人もいたら、数でできてるっていう人もいた。
ちなみにその根源となるものや原理はアルケーとよばれ、アルケミー(錬金術)の語源となってる。
そもそも錬金術っていうのは世界の根源である物質を変化させていくことで卑金属から貴金属を作り出すことを目的としてるからね。
そしてアルケミーはいうまでもなくケミストリー(化学)の語源だ。つまり、僕たちが今むきあってる化学元素も、ギリシャから続くアルケー探求の系譜にあるってことだね
ホップ
久しぶりに出てきたね。むぎのマシンガントーク。
まあ要するに、世界の根源が何か、ってのを昔の人はずーっと考えてて、それが今の自然科学にもつながってるってことなんだね。
でもさ、僕の質問にはまだ答えてくれてないよ。なんでそれがカップとワンドとソードとペンタクルになるの?
むぎ
アルケーが何か、っていう説は本当にいろんな人がいろんなことをいってる。
たとえばタレスは水だっていったし、ピタゴラスは「数」だって言った。デモクリストスがとなえた根源は1つのものであるという「アトム」っていう考え方は今の原子説にもつながるね。
ちなみにタロットの原理のバックボーンの1つであるカバラは「数」こそがアルケーであるっていうピタゴラス学派の影響をうけてるものだ。
そんな、数あるアルケー論の中で後生にもっとも影響を与えたのが四元素説なんだ
ホップ
やっと結論でてきたねえ。
つまり、古代から世界は火と空気と水と土が構成元素だって考えられてて、それがタロットにも反映されてるってことなんだね
むぎ
まあそういうことだね。
そしてその4つの元素とセフィロトの樹の各セフィラを対応させることによって世界を描写しようとした試みだともいえるんじゃないかなあとおもうよ。
小アルカナはソード、ワンド、ペンタクル、カップの4つのスートから成り、それぞれが空気、火、地、水に対応しています。
4つのスート
  • ワンド(棒):(Y:ヨッド):活動(計画のスタート、動く、アクション、挑戦)
  • カップ(杯):(H:へー):精神(内省、愛、友情、受動性)
  • ソード(剣):空気(V:ヴァウ):知性・闘争(対立、怒り、叡智、具体化、知性の使用)
  • ペンタクル(コイン):(H:へー):収穫(自然、金銭、安定した関係、商業活動)
「世界は何からできているのか?」これは哲学が生まれた古代ギリシャから延々と続く疑問の1つです。古代ギリシャの哲学者たちは、「アルケー」(万物の始源)は何かについての議論を重ねていました。

「どんな事物も「数えられる」という性質では共通である。だから「数」こそがアルケーである」と考えたピタゴラス学派は数秘術を生み出したカバラにも大きな影響を与えています。

レウキッポスやデモクリストスが生み出した「原子と空虚の作用から生じるもの以外何も存在しない」という考え方は自然科学での原子論の元となっています。
錬金術も、「万物はアルケーが変遷してあるものなので、卑金属にも作用をさせれば貴金属になるはず」という発想がスタートです。アルケーは、アルケミー(錬金術)の語源にもなっています。

そんな中、紀元前450年ごろ、エンペドクレス「万物は水・空気・火・土の四元素からできている」という四元素説を唱えました。

エンペドクレスは神々すら、この4つの元素でできていると考えました。現在の完成からすると「魔法みたい!!」と感じるかもしれませんが、「基本粒子が結びつくことで世界は形作られている」という発想そのものは現在の原子論とかわりません。

その後、四元素説はプラトン、アリストテレスなどによってさらに考えが深められ、ルネサンス以降、ヨーロッパでも四元素説は広く支持されるようになります。
アリストテレスは、天上に存在する第五の元素としてエーテルも設定しました。

小アルカナの各スートには、地上の四元素が、大アルカナは第五の元素エーテルが対応しているという考え方もあります。

また、各スートには、ヘブライ語で神の名前を表す4文字のテトラグラマトン(YHVH)も対応されています。

では次に、4つのスートについてそれぞれ説明します。

ワンド(棒):火

ワンドのキーワード
活動
計画のスタート、創造的なひらめき、アクション、動き、楽観、冒険、挑戦
一番パワフルなスートです。
火はすべてのはじまりのエネルギーをあらわし、活動・エネルギーを表します。
全知全能の神から放出されるエネルギーそのもの、力そのものを表しています。
活動的なワンドはすべてのスタートとなりますが、働きすぎると、目的なく動きまくる「過労」にもつながってしまいます。
エネルギー・活力・活動を表すスートだとイメージしておくと読みやすいのかなと思います。

カップ(杯):水

カップのキーワード
精神
閃きの受容、内省、愛情、友情、喜び、空想、受動性
精神的な活動をあらわすスートです。
大アルカナにもしばしば水のモチーフがでてきますが、タロットで水が描かれるときには潜在意識や、精神の働きがあらわされています。
活動的なワンドに対して、カップは受動的、内省的です。また、自然とわきあがってくる愛情や精神的なつながりなど、深い精神を表すこともあります。

穏やかで優しい感情を表す一方で、深く潜ってしまうとヒステリーやナーバスさにもつながります。
また、そのたくましい想像力は地に足がつかない妄想を生み出すこともあります。

ソード(剣):空気

ソードのキーワード
知性・闘争
具体的な計画の進行、頭をつかって行動すること、対立、怒り、感情の乱れ、叡智、知性の使用
怖い絵も多くて、でてきたらぎょっとする人も多いスートなのではないでしょうか?
ソードのイメージは、「知性を使って行動して実行に移すこと」です。
ワンドの溢れるエネルギーも、カップの深い精神性も、実際に実行に移すときには頭で考えた計画が必要となります。
ソードは知性を使って物事をなしとげようとするスートです。
ですが、それはしばしば抗争や、相手をだしぬくことにもつながります。
ノーベル賞受賞者もたくさん参加していたマンハッタンプロジェクトが原子爆弾を開発してしまったように、
知性は素晴らしいものである一方で、「それが(倫理的に)正しいかどうか」を判断する仕組みは知性の中にはないのです。
そのため、ソードはしばしば悲しみや対立も生み出すスートになっています。

ペンタクル(コイン):土

ペンタクルのキーワード
収穫
完成品。土地、金銭などの財産。自然が生み出すもの。日常の活動。安定した家族関係。金銭のやりとりが生じるビジネス
火が生み出し、水がはぐくみ、空気が実行したプランは、土で完成します。
ペンタクルは、「収穫」をあらわすスートです。
ペンタクルが象徴するのは広い意味での「財産」です。
それは具体的な金銭や土地などの財産のこともあれば、「家族の絆」や「商業的な成功」など、目にはみえないもののこともあります。
いずれにせよ、ペンタクルはなんらかの「収穫」や「財産」をあらわしています。

小アルカナでは、それぞれのスートと、番号の意味を掛け合わせることでカードの意味を理解していきます。

次に各番号について説明していきます

26-1−3 各番号の意味

ホップ
なるほどねえ。各スートそれぞれ個性があるんだね。
むぎ
小アルカナに絵がついたのはウェイト版以降の話だから、ウェイト版によってそのキャラクターが強化された感じはあるけどね。
ホップ
じゃあ次は番号だね。番号に意味があるのはなんでなの?
むぎ
小アルカナはセフィロトの樹の各セフィラに対応してる。だからそのセフィラがもつ意味がその番号には反映されるんだ
ホップ
なるほどねえ。
各番号についてそれぞれまとめると以下のようになります。
各番号のキーワード
  • 1(ケテル:王冠):各スートの基本的性質
  • 2(コクマー:叡智):各スートが調和的にはたらくことでおこること
  • 3(ビナー:理解):各スートがふかく理解されたときにもたらされること
  • 4(ケセド:慈悲):各スートが安心・安全を求めたときにおこること
  • 5(ゲブラ:厳格):各スートによってもたらされる対立や喪失
  • 6(ティフェレト:美):各スートがもっとも美しく表現されたときにおこるもの
  • 7(ネツァク:勝利):各スートが他者に勝利したときにおこること
  • 8(ホド:栄光):各スートが次のステージにいくためにおこること
  • 9(イェソド:基礎):各スートの完成までにおこる葛藤、問題
  • 10(マルクト:王国):各スートの完成。最終結果。
  • ペイジ(マルクト:王国):各スートを求め始めたときにおこること
  • ナイト(ティフェレト:美):各スートを進めて行く過程でおこること
  • クイーン(ビナー:理解):各スートの深い理解がもたらすもの。
  • キング(コクマー:叡智):各スートにおいての完成、成功がもたらすもの

セフィロトの樹

各スートの意味と、各カードの意味をそれぞれ組み合わせることで、小アルカナのそれぞれのカードの意味を理解していくことができます。

26-2 各カードの概要

26-2–1スート×番号で考える

ホップ
それぞれのカードにスートと番号があって、スートと番号それぞれの意味があるっていうのはよくわかったよ。でもそれを組み合わせて考えるってどういうこと?
むぎ
そうだなあ。僕自身は「ソート」が主語で「番号」が述語」的に働くって考えたらわかりやすいかなあって思ってるよ。
ホップ
どういうこと?
むぎ
ワンドの1を例に考えてみようか
ワンドの1
ワンド1

  • ワンドの意味:活動、アクション、動き、冒険、挑戦
  • 1(ケテル:王冠)の意味:各スートの基本的性質
  • むぎ
    ワンドの1は、ワンドのもつ活動・アクション・動きと、1のもつ基本的な性質を表す。
    これを無理やりスートを主語に、番号を述語に文をつくるとどうなる?
    ホップ
    えーと、
    「活動・アクションの基本的な性質」
    ってかんじ?本当そのままだけど。
    むぎ
    そう。まさにそんなかんじ。
    ただそのままだとちょっと抽象的でよくわからないから、「活動・アクションの基本的な性質ってなんだろう?」っていうのをもうちょっと考えてみたらいいんだよ。
    ホップ
    なるほどねえ。活動…の基本的性質って、まあとにかく行動することだよね?そうすると、まあとにかく行動する、とか動き出す、とかそういう意味になるってこと?
    むぎ
    そうだね!ざっくりだけどイメージとしてはいいんじゃないかな?
    んで、逆位置はこの記事でも話したけど、その正位置でいった内容が過剰か不足かではたらくって呼んだらいい。
    ホップ
    あ、ちょっとわかってきた。小アルカナは意味を覚えるっていうより、「そのソートと番号を組み合わせるとどんな意味になるのかな?って考えていったらいいってことなんだね
    むぎ
    そういうこと!
    しかもウェイト版はすべての小アルカナに絵がついてるから絵もヒントになる。ソートの意味と番号の意味をかけあわせつつ、絵柄をヒントに意味をかんがえていくと小アルカナはスムーズに理解できるとおもうよ。

    1枚1枚が比較的独立していた大アルカナとちがい、小アルカナはスート、番号ごとに意味をかけあわせて理解していくとスムーズです。
    次のコーナーではスートと各番号を組み合わせたカードの概要を紹介します。
    各カードの詳細な解釈は次回以降の記事で掲載します。

    26-2−2 各カードの概要

    1(ワンド・カップ・ソード・ペンタクル)

    各スートの1はケテル、もっとも高い次元での霊的な成長をあらわすセフィラが対応します。そのスートがもたらすもっとも尊いものがここにはあらわれます。
    そのため、各スートの1には各スートの基本的な性質があらわれます。

    ワンド1

    ワンド1
    ワンドの1はワンドがもつ、生命力・活動・エネルギーを表します。
    緑の葉がついた天にむかうようなまっすぐな枝はワンドのもつエネルギーを象徴しています
    そのため、幸先のいいスタートが切れる、物事をはじめる活力がみなぎる、行動力にみちあふれた状態になる、などを暗示します。

    正位置
    • 良いスタートで物事をはじめられる
    • やる気がみなぎってくる
    • エネルギーに満ち溢れている
    逆位置
    • エネルギーが空回りしている
    • 上手く物事がスタートできない
    • 現状に魅力が感じられない

    カップ1

    カップ1
    カップの1は、愛・喜び・精神的な充足・インスピレーションをあらわします。
    ハトと聖餅がえがかれているこの杯は「聖杯」を表しています。
    積極的に手に入れる喜びというよりは、カップの受動性に裏打ちらされた、「喜びを受け取る」姿勢が強いです。

    正位置
    • 新しい愛のはじまり
    • もたらされる喜び
    • インスピレーションが湧き上がる
    逆位置
    • 悲観的になり、喜びをうけとれていない
    • 愛情面・精神面での満たされない状態
    • 感性に身を委ねることができていない

    ソード1

    ソード1
    ソードの1は知性によって勝ち取る勝利。叡智がもたらす恩恵をあらわしています。
    真の知性は、物質世界の王冠を貫いており、知性こそが勝利をもたらすものであることをソードの1は暗示しています。
    ワンドがはじまりのエネルギーを。カップがそれに具体的な形をもたらすインスピレーションを示すのに対して、
    ソードはそのプロジェクトを物質世界で実行していく具体的な手順や様子を示しています。

    正位置
    • 真実を見通すことができる
    • 困難に打ち勝つ具体的な方法がわかる
    • 自分の力で状況を切り開いていける
    逆位置
    • 考えすぎて神経質になっている
    • 自分で自分の中の敵を大きくしてしまっている
    • 自分の力を信じることができていない

    ペンタクル1

    ペンタクル1
    ペンタクルは現実的な収穫・これまでの努力の成果をうけとれることを示唆しています。
    ペンタクルの1以外のカードには、天から降ってくる神の炎(ヨッド)が描かれていますが、ペンタクルにはそれがありません。
    また、奥に広がる荒地に対して、手前の自らが整えた庭園が描かれており、
    このカードは、自分がこれまでやってきたことに対する収穫を手に入れることが示唆されています。

    正位置
    • 努力が実って成果がうけとれる
    • 望んだ結果を得ることができる
    • 豊かさを受け取ることができる
    逆位置
    • 豊かさに固執して本質を見失う
    • 望んだほどの成果が得られない
    • 過去にしがみつこうとしてしまう

    2(ワンド・カップ・ソード・ペンタクル)

    各スートの2は、コクマー。「叡智」を司るセフィラが対応します。
    2のカードではそれぞれのスートの概念が調和的に生かされたらどのような結果がもたらされるかを示しています。
    「バランス」「均衡」がキーワードとなります。

    ワンド2


    ワンドの2は、ワンドがもたらす活力を調和的に生かすことで何がもたらされるかを示しています。
    描かれている男性は商業的に成功しており、見渡す限りの大地を手に入れているようです。
    ただ、「調和」や「バランス」は無限の拡大・広がりを求めるワンドにとっては特に窮屈さをもたらします。
    そのため、彼は「調和」という塀の中から、世界をながめるようになっています。
    このように、各番号のもたらすキーワードとスートのもつキーワードが矛盾する場合にはその矛盾がカードの中に描かれることもあります。

    正位置
    • 安定した成功がもたらされる
    • 成長の完成
    • 現状はめぐまれているものの、少し物足りなさを感じている
    逆位置
    • 予想外のトラブルにみまわれる
    • 計画したことがうまくいかない
    • 思っていたほどの成果があがらない

    カップ2


    カップの2は、愛情・精神的なつながりがもたらす調和をあらわしています。
    調和・中庸というキーワードとカップはとても相性がよいため、それがうまく生かされたカードとなっています。

    正位置
    • 愛や友情のはじまり
    • 新たな関係がスタートする
    • 信じられる絆、愛情
    逆位置
    • 関係の破綻
    • 精神的に満たされない繋がり
    • 関係に固執しすぎて心身のバランスを崩す

    ソード2


    ソードの2は、知性や物事の勝利に対する情熱を調和的に働かせることを示唆しています。
    不安定な「人間」という生き物が自らの心身のバランスをとる手っ取り早い方法は、感情を遠くにおいやってしまうことです。
    勝負の瞬間、人は雑念を払い、その物事に集中します。
    ソードの2の女性が目隠しをしていること、そしてその背後にはしずまった水が描かれていること。彼女が心臓をガードしていること。それらは、何かをやろうとする瞬間には物事に集中をして雑念を抑える必要があることを示唆しています。

    正位置
    • 物事を成し遂げるための冷静な判断力
    • すぐれたバランス感覚
    • 自分の成すことに雑念をはらって集中する
    逆位置
    • 自分の心身のバランスをとることができない
    • 冷静に物事を判断できなくなってしまっている
    • ストイックになりすぎている

    ペンタクル2


    ペンタクルの2は、「収穫」をあらわすペンタクルにとって「中庸」や「均衡」がどのようなものであるかを端的にあらわしています。
    「とどまるためには永遠に走り続けなければならない」というのは、鏡の国の赤の女王のセリフですが、
    持っている財産の量がかわらない、というのは、お金を全く使わないことではなく、使った量と手に入れた量がつりあっている状態を意味します。
    つまり、財産や収穫の安定とは、変化しないことではなく、変化のバランスをとっている状態なのです。
    ペンタクルの2はいわゆる「動的平衡」をあらわしています。

    正位置
    • ワークライフバランスがとれている
    • バランスのとれた感覚で人生を楽しむ
    • 許容された範囲の楽しみを満喫する
    逆位置
    • 刹那的な喜びに溺れる
    • 後先考えない楽しみに走る
    • リスクを恐れて楽しみを選べていない

    3(ワンド・カップ・ソード・ペンタクル)

    各スートの3はビナー。「理解」を司るセフィラが対応します。そのため、各スートの3はそのスートの完全な表現・理解をあらわします。
    言い換えるなら、そのスートのもつ特性をもっとも理解したときに何がおこるかかを示しています。

    ワンド3


    ワンドの3は、ワンドのもつエネルギーや活力が深く理解されて活用されたときに何が起こるのかを示されています。
    ワンドのエネルギーの本質は「新しいフィールドの開拓」です。
    そのため、ワンドの3は新たな領域を開拓して、新天地にすすんでいこうという姿が描かれています。

    正位置
    • 新しい領域へとふみこんでいく
    • 新しい目標にむかって行動を開始する
    • 仲間と協力して新しいことをはじめる
    逆位置
    • はじめた事業が難航する
    • 先の見通しがたたない
    • 新しいことをはじめるよりも内省の時をもつ

    カップ3


    カップの3は、カップがもつ精神性・愛情を深く理解したときに何がおこるかを示しています。
    精神性・愛情は人生に豊かさをもたらします。人生の喜びとは、結局のところ、物質や何かに勝つことではなく、「自らが満たされること」そしてその満たされた感情を人と分かち合うことです。
    自分の人生に喜びを感じ、そしてそれを人々と分かち合う姿がカップには描かれています。

    正位置
    • 精神的な充足、喜び
    • 協同で得られる喜び
    • 人間関係から喜びを得ることができる
    逆位置
    • 人生への喜びが感じられない
    • (恋愛などの)享楽に溺れて刹那的になる
    • 人間関係からもたらされる悲しみ

    ソード3


    ソードの3は、ソードがもつ叡智や叡智を使った勝利について深く理解したときに何がおこるかを示しています。
    黄金の夜明け団はこのカードに「悲しみ」というタイトルをつけました。
    なぜ、叡智を深く理解すれば「悲しみ」に行き着くのでしょうか?
    ソードは叡智を示す一方で、「知恵をつかって他の人に打ち勝つこと」もまた示唆しています。
    そして深い叡智がもたらす一つの結論は「叡智の剣をもって勝利を求め続けることは必ず誰かを傷つけ、そして最後は自らも剣に倒れる」ということです。
    10のカードをみればわかりますが、ソードは、悲劇的な結末を迎えます。
    その悲劇を知りながらも叡智の道を歩み続けるには、自らの感情や心を殺す必要があります。
    そのため、他の3のカードに比べてとても悲しい絵柄になっています。

    正位置
    • 心の痛み、避けられない苦しみ
    • 深い悲しみ
    • 痛みの受容
    逆位置
    • 心の痛みから立ち直っていく
    • 自らの痛みから目を背けてしまっている
    • 傷つくことへの過剰な怯え

    ペンタクル3


    ペンタクルの3は、ペンタクルがもつ「収穫」の本質を理解したときになされることが描かれています。
    地面に植えた種は勝手に芽を出して、実を結ぶように見えるかもしれませんが、農耕をはじめたばかりの人類にとって、狩猟よりもはるかに効率の悪い食料の確保方法であったことからわかるとおり、「収穫」を得るためには研鑽が不可欠です。
    つまり、ペンタクルの「収穫」の裏には、「研鑽」や「人の手による仕事」が必ずあります。ペンタクルの3に描かれた「ペンタクルの深い理解」とはそういったことを示唆しています。

    正位置
    • 成果のために地道な努力を詰む
    • 熱心に取り組む
    • コツコツと作り上げていく
    逆位置
    • 怠惰な気持ち。根気や熱意がない。やる気がわかない。
    • なかなか成果があげられない
    • 過剰な努力。求められていない研鑽

    4(ワンド・カップ・ソード・ペンタクル)

    各スートの4はケセド。「慈悲」を司るセフィラが対応します。慈悲はとても優しく、しかし強力で安定した気持ちです。
    四角形が自力で床に安定しておける図形であるように
    各スートの4は、それぞれのスートが「安心」「安定」を求めたときに何がおこるか
    が描かれています。

    ワンド4


    ワンドの4は、ワンドのもつ活力が「安定」を求めたときに何がおこるかを示唆しています。
    エネルギーに満ち溢れたワンドは外の世界へとどんどん突き進んでいきます。
    ですが、そんなワンドがバリバリと動き回れるのは「安心して必ずかえってくることができるホーム」があるからです。
    ワンドの4は穏やかな家庭環境や、(職場であれば)アットホームで心理的な安心感がえられる場所を示唆しています。

    正位置
    • 心理的安心感がもたらされる環境
    • 家族から得られる喜び
    • 安定した環境
    逆位置
    • 不安定な家庭環境
    • 安心感が得られない職場環境
    • 今ある幸せに気づけていない

    カップ4


    もともと、受動的・内向的なカップが、さらに「安心」「安全」を求めると、ときには無気力へと帰結することになります。
    「安心安全便利快適を追い求めたらニートが最強」というのは、さる社会学者の言葉ですが、
    カップの受動性が安定を求めると「次の新しいことには挑戦したくない」という無気力さにつながります。
    カップの4では新しいカップが差し出されていますが、青年はそれを受け取る(挑戦する)よりも、今あるカップだけで満足することをよしとしているようです。

    正位置
    • 無気力、モチベーションの低下
    • 代わり映えがしない日々、退屈
    • 目の前の提案にあまり気乗りがしていない
    逆位置
    • あたらしいことに挑戦する気持ちがもどってくる
    • 退屈な状況が打破される
    • 新しい人間関係やアイデアがもたらされる

    ソード4


    叡智でもって勝利をもたらすソードにとって、安心・安全をもたらす最良の方法は「休戦を選ぶこと」です。
    そのため、ソードの4では休戦が描かれています。
    ただし、武器は横においたままの休戦ですので、これは戦いの終わりを示すのではなく、一時中断、一時の安寧を示しています

    正位置
    • 回復のための休息がもたらされる
    • 一時的な平穏
    • 癒しがもたらされるタイミング
    逆位置
    • 休息からの復帰
    • 慌ただしい状況の再開
    • 停止していた自体が動き出す

    ペンタクル4


    収穫の「安心」「安全」を突き詰めると、「自分の得た富を絶対に他にひとには渡すまい!」という姿勢になります。
    物質的な豊かさや収穫を心の安らぎや拠り所にしてしまうと、守銭奴的な態度になります。
    ペンタクルの4で描かれている男性は心臓の位置、それから頭上にしっかりとペンタクルが見えるように持っています。
    豊かさをもたらすための収穫ではなく、収穫物そのものが彼にとっての豊かさになっているという、本末転倒がおこっているようです。

    正位置
    • 現在のポジション、持っているものへの強すぎるこだわり
    • 手放すことができなくなっている
    • 堅実・強固な態度
    逆位置
    • 執着からの解放
    • 自分のエネルギー成果をのびのびと生かす
    • 浪費的な状況

    5(ワンド・カップ・ソード・ペンタクル)

    各スートの5はゲブラ。「厳格」を司るセフィラが対応します。
    そのため、各スートの5のカードは、それぞれのスートを厳格に守ろうとしたときにおこることが示唆されます。
    しばしば、対立や喪失を意味します。

    ワンド5


    ワンドのもつエネルギーがぶつかると、そこにはしばしば「競争」がおこります。
    相手の「命」を奪ってしまうソードと違って、ワンドは相手の致命傷をあたえることはありません。そのため、闘争というよりも、「競争」に近くなります。
    ワンドのもつ力がぶつかりあうと、お互いに切磋琢磨しあう、良い意味での「競争」が形成されます。

    正位置
    • 切磋琢磨しあいながら高めていく
    • 競争の中で強くなっていく
    • 他者から刺激を受けて成長していく
    逆位置
    • お互いにダメージの残る争い
    • 競争から逃げ腰になってしまっている
    • お互いを出し抜き合うフェアではない競争

    カップ5


    カップの5は、感情と感情がぶつかりあうとき、時に取り返しのつかないものを失うことがあることを示唆しています。
    こぼれた杯の中身を元に戻すことはできないように、感情と感情のぶつかりあいは悲劇的な展開を迎えることはしばしばあります。
    ですがカップの5では倒れたカップだけではなく、残されたカップも描かれています。
    感情と感情がぶつかりあうことで壊れてしまうものもありますが、本当に大事なものは残り続けます。
    この状況に対して「やっと大切なものがわかった」と前向きにとらえられるかどうかが、このカードがでたときのポイントとなります

    正位置
    • 幸せの破綻、失われる喜び
    • 人間関係の崩壊、強い悲しみ
    • 悲劇のあとに、真に大切なものに気づく
    逆位置
    • 喪失の痛みが受け入れられない
    • 悲しみの後に感じる絆の強さ
    • 新たな希望を見出せる

    ソード5


    純粋なエネルギーのぶつけあいで、勝者も敗者もなく、また、フェアな戦いであったワンドの5に対して、叡智や力でもって他者に打ち勝っていくソードの5では明確な勝者と敗者がえがかれています。
    また、叡智を使って相手に勝つことを考えるソードは、そもそも勝つためにはフェアな状況であるかどうかは大事ではないようです。
    ただ、このカードそのものは決して悪いカードではありません。戦いに勝つために、相手よりも武装を固めるのはいわば「当たり前」のことです。
    いろいろな手をつくして勝ち取る勝利、勝者になることもまた、このカードは表しています

    正位置
    • 叡智をつくして勝利をおさめる
    • 勝利は収めるものの遺恨がのこる
    • 自分を通した結果傷ついているひとがいる
    逆位置
    • 出し抜かれた悲しみ
    • 力不足を感じてしまう
    • 相手をやりこめることへの強すぎる執着

    ペンタクル5


    ペンタクルの5は「収穫」がもたらす対立、つまり、「富めるもの」がいたら、どこかにその影でかならず「貧しいもの」がいることを描いています。
    教会の煌々と光るあかりの外をみすぼらしい二人の人物が歩いています。
    美しい教会をつくりあげる「収穫」はあるはずなのに、それが行き渡らない人もいるのです。
    ペンタクルの5は「収穫」がえられないこと、物質的あるいは肉体的な困難を示しています。

    正位置
    • 経済的あるいは肉体的な困難
    • 自力では解決できない状況
    • 解決策に気づいていない
    逆位置
    • 困難からの脱出
    • 学びのある苦境
    • 状況に順応していくことができている

    6(ワンド・カップ・ソード・ペンタクル)

    各スートの6はティファレト。「美」を司るセフィラが対応します。
    各スートが、もっとも美しく発揮されている様子を示唆しています。
    ただし、この美は最終形態ではありません。あくまで通過点としての一つの美が描かれています。

    ワンド6


    ワンドの6はワンドのエネルギーの発露が最も美しく発揮される瞬間、力をつくして「栄光」を手にした瞬間が描かれています。
    遺恨がのこりそうなソードの戦いと違って、ワンドの戦いは、勝者も敗者もなかよく栄光の行進をあゆみます。
    本当に力を尽くしてお互いがフェアに全力を尽くした戦いは勝っても負けてもとても気持ちがいいものです。
    ワンドの6は力をつくして得た勝利を示唆しています。

    正位置
    • 努力が身を結んだ勝利
    • 栄光につつまれる
    • 晴れやかな気持ちになる結果が得られる
    逆位置
    • 勝利に浮かれすぎて足元がおろそかになっている
    • 努力したほどの成果がえられない
    • 悪くはない結果なものの、気持ちがいまひとつ伴わない

    カップ6


    カップの6は、人間の絆・愛情が最も美しい形で表現されている様子をしめしています。
    思い出はいつも美しい、ではないですが、誰しもが心の中の最も美しいものを探し求めたら、それは幼い日の純粋な感情でみていた景色になるのではないでしょうか。
    男の子は何の下心もなく、女の子に星のようなお花を差し出し、女の子も、何の下心もなく、男の子からのお花を受け取っています。
    カップに描かれているのは何の手垢もついていなかった一番美しい「愛情」「優しさ」の記憶です。
    しかし、6の美とはあくまで通過点としての美です。
    思い出はとても美しいですが、「今」この瞬間にあなたが生きていることも同時に忘れてはいけないことなのではないでしょうか。

    正位置
    • 美しい記憶、心の支えとなる思い出
    • 安心感、純粋に信じられるもの
    • 過去の絆や記憶が今に影響している
    逆位置
    • 過去へのこだわりが強すぎる
    • 失われたものに目がいっていて未来や現在への意識が薄い
    • 過去からの脱却、次のステージへ

    ソード6


    ソードの6は、「叡智」の最も美しい生かし方がえがかれています。
    「叡智」はもちろん、他者に打ち勝つためにもつかわれますが、大切な人を安全なところへ逃すためにも使えます。
    ソードの6は叡智でもって困難を切り抜けていくこと、争いや衝突を避けて目的を達成すること、本当に大切なものを守ることを示唆しています。

    正位置
    • 困難からうまく脱出する
    • スキルや知恵でうまくきりぬける
    • 困難な仕事を難なくやりとげる
    逆位置
    • 思わぬ邪魔が入る
    • 避けられない衝突
    • 困難から逃げてしまっている

    ペンタクル6


    ペンタクルの6は「収穫」の最も美しい使い道がえがかれています。
    仏教に「喜捨」という言葉があります。自分の持っている富を喜びの感情で惜しみなく他者に分け与えることです。
    その最たるものが、自分の身を飢えている虎の子供に与えたお釈迦様の前世のお話です。
    ただ、ここで描かれている「施し」はそこまで極端なものではなく、天秤をもっているように、「自分が困らない範囲で」他者に余剰の富を分け与えているバランスのとれた姿です。
    収穫は自分だけのものにするのではなく、人々と分け与えることでさらに喜びを広げることができます。ペンタクルの6は、富がもたらす心のゆとり、慈愛の美しさを表しています

    正位置
    • 寛大さが大切になってくる
    • 自分のもっているスキルや物をシェアすることでより喜びが大きくなる
    • 協力者にめぐまれる
    逆位置
    • 狭量になってしまっている
    • 自分のもっているものを独占しようとして精神的に貧しくなっている
    • 八方美人になりすぎて自分が疲弊している

    7(ワンド・カップ・ソード・ペンタクル)

    各スートの7はネツァク。「勝利」を司るセフィラが対応します。
    各スートに勝利を得るためにすべきことが示されています
    ただし、この勝利もやはり通過点にすぎず、さらなる高みへと進む余地を持っています

    ワンド7


    ワンドの7は、エネルギーに満ちたワンドが勝利を得るためには、他者よりもより高いエネルギーを持つ必要があることを示唆しています。
    位置エネルギーは高さに比例する、という話ではないですが、
    ワンドの7で描かれている人物は他の人よりもより高いエネルギーをもつことで他者に勝利を収めようとしています。
    ただしこれには弊害もあります。ワンドは無限に広がり続けるエネルギーですので、「他者よりも強いエネルギーを持とう」という取り組みは自分が疲れ果ててしまうまでは終わらないのです。
    他のカードもそうですが、7での流れが10の結論の布石になります。

    正位置
    • 有利な状況で物事をすすめる
    • 先手をうつことができる
    • 根回しをうまくまわすことができている
    逆位置
    • 不利な状況におかれる
    • 後手にまわる
    • 有利にたちまわることに気を使いすぎて本質がみえていない

    カップ7


    カップの7は、人のもつ感情やイマジネーションが勝利をおさめたときにもたらされるものが描かれています。
    人のイマジネーションがもっとも活発になるのはいうまでもありませんが、自分の頭の中の世界です。
    感情と想像力がこの世にはないような素晴らしいビジョンを生み出していることを描いている絵です。ある意味で感性の勝利といえるでしょう。
    画家が描く絵そのものよりも、おそらく画家の脳内に描かれた世界が美しいように、感情と想像力はいつも現実の美しさに「勝利」します。
    ですが、ここでの勝利はあくまでかりそめのものです。
    ここで一度得られたかりそめの勝利から、10にいたるまでにどのような経路を辿るのかがカップの理解のポイントになります

    正位置
    • 無限にわきあがるイマジネーション
    • 未来へのビジョンがひろがる
    • やりたいこと、理想としていることがみつかる
    逆位置
    • 地に足のつかない妄想
    • 実効性のないアイデア
    • 理想を描くことができず現実にとらわれてしまう

    ソード7


    ソードの7は、ソードのスートにおいて、「勝利」を得るための手段が描かれています。
    無限にわきあがるエネルギーのワンドや、自ら収穫を作り出せるペンタクルとちがい、ソードの世界は、いつも、「一定量のものを奪い合う」ゼロサムゲームです。
    ゼロサムゲームに勝つための有効な手段は、相手を蹴落とすことで、そのために叡智をはりめぐらせて自分を少しでも有利な状況にもっていくのがソードの世界観です。
    そのため、勝利のためなら相手から力を奪って自らのものにすることにもなんら抵抗がありません。
    そしてこの行動が10の結末への布石とやはりつながっています。

    正位置
    • 相手をうまくだしぬくことができる
    • 勝利のための具体的な行動がとれる
    • 手段を選ばずに勝ちに行く
    逆位置
    • 策に溺れて自滅する
    • 出し抜かれてしまう
    • 自分の頭で考えて策をとることができていない

    ペンタクル7


    ペンタクルの7は、これまでの努力が実って収穫が得られた様子がえがかれています。
    せっかく作物が実ったはずなのに、なんだか不満そうな青年がえがかれています。
    ペンタクルの「収穫」は収穫が得られたらゴールではありません。農家が毎年野菜をつくりつづけるように、
    「よりよい収穫を得るにはどうすればいいか?」考え続けるペンタクルのとりくみに終わりはないのです。

    正位置
    • 創意工夫をこらして一定の成果をあげる
    • 試行錯誤をかさねている
    • 改善の余地がある状況
    逆位置
    • 仕事の結果への不満
    • 次のステップに進む気になれない
    • 今の仕事をなげだしたい

    8(ワンド・カップ・ソード・ペンタクル)

    各スートの8はホド。「栄光」を司るセフィラが対応します。
    7でもたらされた勝利が次のステージに進むためにはどのようなことが必要かが描かれています。
    ここからのカードは10の結末にむかって進んでいくため、10のカードの展開によって描かれるものの容態が大きくかわってきます

    ワンド8


    ワンドの8は迅速な変化をあらわしています。
    斜め方向に並行にならんだワンドは漫画の集中線のようにもみえます。ワンドはともすれば無秩序・無限に広がっていくエネルギーをあらわしますが、何かをなしとげようとするとき、エネルギーは一定の方向に集中されます。
    ここでのワンドは、物事を成し遂げるにはエネルギーの方向を集中させる必要があること、そしてそれを迅速に働かせる必要があることを示唆しています

    正位置
    • 速やかに物事が進行する
    • プロジェクトや物事のゴールが定まる
    • 恋愛や物事の成就にむけて状況が動き出す
    逆位置
    • 物事の決着がつくのが遅れる
    • 進行のスピードがおそくなる
    • 解決にむけて焦りがでてしまっている

    カップ8


    倒れたカップを嘆いていたカップの5と違い、きれいにつみあげられ、そして何の欠損もない8つのカップから背を向けて、山にむかって歩き出す人物がえがかれています。
    カップは感情や愛情をあらわします。
    生まれ育った家から自立して歩き出す必要があるように、人生の中でしばしば愛情・感情の置き場をタイミングがきたら変えていく必要があります。
    また、過去に感情を残さないことで真に今を生きることができるようにもなるでしょう。
    カップの8は手放すこともまた、真の完成に必要であることを示唆しています

    正位置
    • 一つの関係を手放していく
    • 次のステージへと進んでいく
    • 不要なものを手放す
    逆位置
    • 一つの関係への執着が捨てられない
    • 現状にしがみつこうとする
    • 今の状況を見直す必要がある

    ソード8


    ソードの8からは暗い印象のカードが続きます。
    ぬかるみにたった女性が拘束をされています。
    ぬかるみは不名誉や屈辱を。背後のお城は権力を示唆しています。
    彼女は拘束されているものの周囲に見張りはなく、また、まわりに突き刺さった剣も逃げ出す余地はありそうです。
    ですが、目隠しをされている彼女にはそれがみえません。彼女を苦境に追い込んでいるのは実は彼女の視野がせまくなっていること、つまり彼女自身が原因なのです。

    ソードは限られた資源を奪い合うゼロサムゲームが描かれ続けています。
    ですが、そこにこだわりさえしなければ実は資源は無限にあるはずなのです。
    ソードの8は視野がせまくなってしまうことでありもしない争いやジレンマを生み出してしまっていることもまた示唆しています

    正位置
    • 身動きが取れない状況に追い込まれる
    • 自らを自らが追い詰めてしまう
    • コンプレックスにこだわりすぎてしまっている
    逆位置
    • 不自由な状況から解放される
    • 客観的に状況がみえて解決策がわかる
    • 感じていた抑圧やコンプレックスから解放される

    ペンタクル8


    ペンタクルの7では満足のいかない成果を眺めている若者がえがかれていましたが、
    ペンタクルの8では作業をする若者の様子が描かれています。ペンタクルの収穫は天からもたらされた祝福(土に植えた作物が勝手に実っていくように)である一方で、そこに携わる人々の努力もまた不可欠です。ペンタクルの8は大きな成果のために必要なものは大それたことではなく、日々のコツコツした作業であることを教えてくれています。

    正位置
    • 着実な努力を重ねていく
    • 努力の結果がいい方向に結びついている
    • 成果を得るための実際の行動がとれている
    逆位置
    • 地に足のついた努力ができていない
    • 成果にばかりこだわって焦りがでてしまっている
    • 過程にこだわりすぎて目的を見失っている

    9(ワンド・カップ・ソード・ペンタクル)

    各スートの9はイェソド。「基礎」を司るセフィラが対応します。
    10のマルクトと深く対応しており、10で完成を迎えるための足場となるものが描かれています。
    そのため、10のカードの展開によってそれぞれのスートで描かれているものが大きく異なります

    ワンド9


    ワンドの9はワンドの無限に広がっていくエネルギーの行き着く先を暗示しはじめています。
    ワンドは無限の拡大のエネルギーをもっていますが、言い換えるならそれは無限の競争への入り口です。
    ワンドはソードと違って直接人を殺めることはありませんが、外食チェーンの価格競争の無限スパイラルが示すとおり、競争は降りない限りは永遠に続きます。
    終わりない争いにまきこまれ、無限の準備をしいられようとしている人物が描かれています

    正位置
    • 慎重に準備をすすめる
    • 虎視眈々と機会をうかがう
    • 問題に対して対策を迫られている
    逆位置
    • 準備不足のまま問題に直面する
    • 具体的な準備がとれていない
    • エネルギーを消耗していて問題に対応できない

    カップ9


    カップの9は、物質的には満たされている状態を示しています。
    中央に描かれた人物は誇らしげに彼の成果を誇っています。彼は自分が恵まれていることよりも「恵まれた状態であること」を示すことにこだわりがあるようです。
    8で持っているものを手放した結果、さらに多くのものを手に入れることができた様子を示しています。
    完成の10の手前の9は、完成の手前の妥協をあらわします。ここでは彼は豊かさや楽しみを手に入れた一方で、まだそれを分かち合う人がいないことも示唆されています

    正位置
    • 満たされた状態
    • 満足のいく成果がえられる
    • 自分に満足する気持ち
    逆位置
    • 不満の残る結果
    • 貪り続ける心
    • 終わりのない欲望

    ソード9


    とても深い悲しみが描かれています。
    ここでは嘆いている人物が描かれていますが、10と9が対になっていることを考えると、これはここに描かれた人物におこる悲劇を嘆いているというよりも、それよりももっと痛みをともなうことをしめしています。布団に描かれたバラは彼女が対象に深い愛情をもっていることを示唆しています。自分の大切な人に災いがふりかかることが示唆されています。
    9のカードは10に至るまでにおこること。あるいは、10の裏でおこることを示唆しています。
    ソードは争いをもたらすスートです。争いは勝者を生み出しますが、一方で争いに関わる人々、敗者だけではなく敗者の周りの人々すらもまきこんでしまいます。

    正位置
    • 身を切るような痛みの体験
    • さけられない別離
    • 愛するがゆえの痛み
    逆位置
    • 悲しみを人にうちあけられずひきこもる
    • 自分の痛みを直視できない
    • 人間関係からの逃走

    ペンタクル9


    ペンタクルの9も、カップの10と同じように、完成までの妥協点をあらわしています。
    描かれている女性はとても裕福な身なりをしており、彼女は十分な成果がえられています。
    しかしその一方で彼女は庭に一人でたっており、また、彼女の腕にとまった鳥には目隠しの頭巾がかぶせられています。
    家族にかこまれているペンタクルの10と比較すると、彼女は、富を手に入れることができた一方で、家族やパートナーをあきらめざるをえなかったと読むことができます。
    ゼロサムゲームのソードと違って、ペンタクルは無限に受け取ることが許されています。その状況で彼女はまだ全てを受け取ってはいないようです。

    正位置
    • 夢を叶える、願望を実現する
    • 努力を実らせて成果を手に入れたがプライベートには不満がのこっている
    • 仕事での成果は手にれたので次のステージにすすみたい
    逆位置
    • 夢を叶えることがまだできていない
    • なすべきことがなされておらず恋愛に逃げてしまっている
    • 今は自らのなすことに専念すべき

    10(ワンド・カップ・ソード・ペンタクル)

    各スートの10はマルクト。「王国」を司るセフィラが対応します。
    各スートのストーリーは1つの完成・結末をここで迎えます。
    それぞれのスートをつきつめた果てに何がおこるのかが描かれています

    ワンド10


    ワンドの10は、一言で言うならばオーバーワークです。
    ワンドは無限のエネルギーを生み出すがために限度がなく、まきこまれると無限の努力のスパイラルにまきこまれます。
    ワンドは無限でも我々の時間やエネルギーは有限なのです。
    ただその一方で、状況は我々になかった無限のエネルギーを引き出してくれるものでもあります。
    ワンドの10は無限のエネルギーを引き出され続けてるメリット、デメリットどちらも描いています

    正位置
    • 限界を超えた力を発揮するチャンスを与えられている
    • オーバーワークで限界を迎えている
    • 重荷を背負いすぎている
    逆位置
    • チャレンジがかえって自分を苦しめてしまっている
    • オーバーワークから解放される
    • 背負いすぎていた重荷を手放す時が来ている

    カップ10


    カップの9では自分のこれまでの成果を誇るだけでしたが、10ではその喜びを分かち合う家族が描かれています。
    喜びは、まず自分の器を満たすこと(カップの9)がとても大切ですが、その満たされた喜びは人と分かち合うことでさらに大きくなっていきます。
    カップの10は自分が満たされた後で、人との関わりをもっていくことでより喜びが広がり、そしてそのループは子供達へとうけつがれていくことを示唆しています

    正位置
    • 家族や人間関係から得られる喜び
    • 愛情面・感情面でも十分に満たされる
    • 愛に溢れた世界に生きる
    逆位置
    • 問題のある家族関係
    • 心から信じることができない人間関係
    • 愛情面での充足にこだわりすぎて自分を満たすことができていない

    ソード10


    ゼロサムゲームの果てになにがあるのか。
    叡智でもって人に打ち勝つことの果てになにがあるのかをこのカードは示しています。
    端的に言うなら、剣に生きるものはいつか剣によって死ぬことになるのです。
    タロットカードで明確に「死」が描かれているのは実はこのカードだけです。ただし、暗雲の奥には明るい空が見え始めています。
    結果の破綻から学ぶことができれば、そこからまた新しく始めることができることもこのカードは告げています

    正位置
    • 悲劇的な結末
    • 痛みを伴う幕引き
    • 大きすぎる痛み
    逆位置
    • 懲りずに同じことを繰り返す
    • 喉元過ぎて熱さを忘れている
    • 争うことそのものからの脱出

    ペンタクル10


    象徴に満ち満ちているカードです。
    まずペンタクルはセフィロトの木のセフィラと同じような配置で並んで降り、手前の老人の服やアーチの中にもさまざまなモチーフが描かれています。
    ペンタクルの9が豊かさとひきかえに家族や愛情面では問題を残していたのとは対象的に、
    ペンタクルの10では人生のすべてのステップ、手に入るものすべてが描かれています
    面白いのが日常生活が描かれている一方で、魔術的なモチーフが他のカードにはないほど過剰にえがかれていることです。
    しかも奥にいる家族はその魔術的なモチーフには一切関心を示しておらず、ただ老人だけがそのことを知っているようです。
    これは、生きていることすべてが神からのギフトであり、神からのギフトと、人の努力が結びついたときにすべてを手に入れることができることを示唆しています

    正位置
    • 物質・人間関係ともに満たされる
    • 成功・繁栄をおさめる
    • 今手にしているものの素晴らしさに気づく
    逆位置
    • 人生が退屈なものに思えてきてしまっている
    • 手にしているもののありがたみを忘れてしまっている
    • 大切なものを捨てて、刹那的なものに走ろうとしている

    ペイジ(ワンド・カップ・ソード・ペンタクル)

    各スートのペイジは、そのスートの道をすすみはじめた人に特徴的なことを示しています。
    人間でいうと、「学生さん」というかんじです。
    そのため、各スートの状態がもっとも純粋・単純な形であらわれます。
    そのスートの「表面上の特徴」を理解したときにおこることと考えてもいいでしょう

    ワンドペイジ


    始まりのエネルギー、広がるエネルギーを示唆するワンドのペイジは、旅人のような出で立ちをしています。
    彼はこれから新しいところに旅立って自分の力を発揮しようとしています。
    彼は開拓者であり、これからの未来に希望をもって自分の道をすすめていこうとしています
    また、彼はメッセンジャーとしてとらえられることもあります

    正位置
    • 新しい人間関係や環境に進もうとしている
    • 物事をはじめようとしている
    • いいお知らせがとどく
    逆位置
    • 一歩踏み出す勇気がない
    • 新しい知識を手に入れることに抵抗がある
    • 望んでいない情報を知ってしまう

    カップペイジ


    カップのペイジはカップがもつ想像力、イマジネーションを自由に使い出そうとしています。
    カップからは想像力を示唆している魚が彼をみつめています。彼は夢見がちで、そしてとても自由な存在です。
    彼は現実世界に目を向けるよりも、彼のイマジネーションに目を向けることを好んでいるようです。

    正位置
    • 新しいイマジネーションを受け取ることができる
    • 精神的な充足をはかろうとする
    • 創造的なことを楽しむ
    逆位置
    • 一つの思考に凝り固まってしまっている
    • ナーバスになってしまっている
    • 夢見がち過ぎて現実が見えていない

    ソードペイジ


    ソードのペイジは、自分の叡智・能力で自らの道を切り開いていくことを決意した若者です。
    彼はしっかりとその両手で剣を握り、自分の実力で世界を切り開いていこうとしています。
    また、挑戦心や向上心にもあふれています

    正位置
    • 問題にしっかりと立ち向かっていくことを決めた
    • 現実的な対策を考え始めることができている
    • 自分の責任のもとに引き受ける覚悟ができた
    逆位置
    • 自分の問題にきちんと直面できていない
    • すぐに他者に問題を見出してせめてしまう
    • 問題を大きく見すぎて、みずからハードルをあげてしまっている

    ペンタクルペイジ


    ペンタクルのペイジは、世界にある美しいもの、素敵なものに目を向けて
    それを自分の手におさめていくことを決めた若者の姿がえがかれています。
    彼は美しいペンタクルに夢中で「これを手に入れるにはどうすればいいのかな?」とワクワクしています。
    スキルアップをしていくこと、修練をしていくことにワクワクしている姿が得られています

    正位置
    • 自分の好きなことを楽しく学んでいく
    • 興味のあることに集中する
    • 報酬よりも自分の学びを大切にする
    逆位置
    • 夢中になることがみつからず退屈している
    • 理想ばかり追い求めて実際の努力ができていない
    • 学びが不十分なのに結果だけを追い求めてしまっている

    ナイト(ワンド・カップ・ソード・ペンタクル)

    各スートのナイトは、そのスートのゴールに向かって、実際に活動をしている最中の様子がえがかれています。
    ペイジが学生さんなら、ナイトは「新入社員」と言う感じです。
    ある意味で各スートの持ち味がもっともよく発揮されているスートということもできます

    ワンドナイト


    ワンドのナイトはワンドのもつ拡大のエネルギーを象徴して、活気とやる気に満ち溢れています。
    衣服に描かれたサラマンダー(トカゲ)は炎の象徴ですが、キングのサラマンダーがしっぽと頭がくっつくぐらい成熟したものであるのに対して、ナイトの衣服にえがかれたサラマンダーにはまだ成長の余地があります。
    彼はその熱意とやる気で目標を達成しようという活気に満ちています。

    正位置
    • バイタリティにあふれている
    • 周囲をいい意味で巻き込む行動力
    • プロジェクトを完成に進めていく推進力がある
    逆位置
    • 口さきだけのやる気
    • いびつなバイタリティが周囲に破綻をもたらしている
    • 自信過剰で後先を考えずに進んでしまう

    カップナイト


    カップのナイトは想像力をしっかりと形にしていこうとしています。
    彼には理想とする美しい世界があり、その実現に目を向けています。
    ペイジのカップにはお魚がいましたが、ナイトのカップにはいません(ちなみにカップのほかのコートカードには必ずどこかに魚のモチーフが描かれています)
    これは、彼の想像力がまだ彼の中にとどまっており、対話の自由さを一時的に失っていることも示唆しています。

    正位置
    • 自分の理想をとても大切にできている
    • 周囲と調和し、いい関係を築くことができている
    • 優しくてロマンチックな人との出会い
    逆位置
    • 理想と現実のギャップが大きく苦しんでいる
    • 自分から行動することができない受動性
    • みずからの理想に引きこもって外と交わろうとしない

    ソードナイト


    ソードのナイトはナイトの中で最も勇ましい姿がえがかれています。
    彼は手に取った剣を積極的にふるい、他者に打ち勝つことで前に進むことを決めています。
    夢にむかってつきすすむ姿はワンドと似ていますが、ソードの場合はそこに「他者に打ち勝つ」という意思がより強くあらわれています

    正位置
    • ライバルに打ち勝って前にすすんでいく
    • 困難な状況でも怯まずに進んでいく
    • 勇気をもって問題にとりくむ
    逆位置
    • 敵対的な態度が不要な争いを生んでいる
    • 相手を責めることで自分の責任から逃れようとしている
    • 問題に直面する心構えがまだできていない

    ペンタクルナイト


    ペンタクルのナイトは、実直に自分の務めを果たす姿が描かれています。
    ペイジの状態ではまだ「学ぶ」段階でしたが、彼はそれを実践にうつしています。
    馬も彼自身もその場に直立しています。
    また、ペンタクルをじっとみつめていたペイジと違い、ナイトはペンタクルを手に持っているものの、ペンタクルそのものに意識がむいていないようにもみえます。
    これは、彼が成果をえるための努力の最中であるため、かえって「経過」はみえていても「目的」や「ゴール」が見えにくくなっていることも示唆しています

    正位置
    • 勤勉に物事にとりくむ
    • 責任感をもって自分の仕事にとりくむ
    • マイペースにすすむことができている
    逆位置
    • 目的を見失って働きすぎている
    • 具体的な努力が不足している
    • 努力する対象を見失ってしまっている

    クイーン(ワンド・カップ・ソード・ペンタクル)

    クイーンは各スートの受動的な性質をあらわしています。
    各スートに主観的にかかわり、それを体現・完成させているキングとちがい、クイーンは受動的・客観的な立場からスートを深く理解し、そして完成させている姿が描かれています。
    そのため、各スートが最もバランスよく完成されたときに何がおこるのかを示唆しています

    ワンドクイーン


    ワンドのクイーンは、ワンドのもつエネルギー、何科を生み出す力から得られる恩恵を表しています。
    彼女の手にはエネルギーに満ちたひまわりが描かれています。
    ほかのワンドのコートカードがエネルギーを行使することに重きを置いているのに対して、彼女はエネルギーを受け取ること、そのエネルギーを生きる喜びに昇華することをあらわしてくれています。
    ワンドのエネルギーは新しい場所を開拓するのに使われがちですが、そのエネルギーで自分の「今いるところ」を豊かにすることもできます。
    彼女は、ワンドのエネルギーが無限にひろがっていくためには、安心して帰ってくる場所、ホームが必要なこともまた示唆しています

    正位置
    • 生きる歓びを積極的に享受する
    • 愛し愛される喜びを生きる
    • 自分の活力やエネルギーを前向きに活用していく
    逆位置
    • おせっかいさが生み出すトラブル
    • おしつけがましい愛情
    • エネルギーを持て余してしまっている

    カップクイーン


    カップのクイーンは、ほかのカップのカードにはない、とても作り込まれたカップをもっています。
    アーサー・ウェイトによると、このカップは彼女によって作られたものであるようです。
    彼女は自分がうけとったインスピレーションを自分の力で形にしていくことができるのです。
    彼女はカップが象徴する愛情やイマジネーションの喜びを生かすこと、そしてそれを形にしていくことを示唆しています。

    正位置
    • 愛情深く、優しい態度で接していくことができる
    • 感情面で非常に満ちたりた状態におかれる
    • 素敵な恋愛、家族にめぐまれる
    逆位置
    • ヒステリックで感情的すぎる
    • 愛情にこだわりすぎるがあまり、相手の立場をかえりみない
    • 奔放な関係に身を置く

    ソードクイーン


    ソードのクイーンはソードがもつ叡智と悲しみの両面を象徴しています。
    叡智がなければ物事は完成せず、具体的にすすめていくことができません。
    しかしその一方で、叡智とは、分別、つまり、物事に「白黒をつけてしまう」ことを意味します。
    「白黒をつける」ということは「白黒をつけられる側でもある」ことを示唆します。
    彼女は、叡智でもって正しいことを判断するとともに、その正しさが自分を傷つけることもあること(諸刃の剣)も理解しています。
    痛みがともなうことがあることを理解した上で、それでもきちんと判断を下せる彼女はほかのソードのコートカードと違い、とてもバランス感覚にすぐれています

    正位置
    • リスクを承知した上で問題の解決にとりくむ
    • メリット・デメリットを十分に検討した上で判断ができる
    • 自分を律してすすんでいくことができる
    逆位置
    • リスクの評価が大きすぎる
    • デメリットに目がいきすぎて判断ができなくなっている
    • 自分にも他人にも厳しすぎる

    ペンタクルクイーン


    自らの手で成果物をつくりあげていくこと、収穫をつくりあげていくことが大好きなペンタクルのコートカードの中において、
    ペンタクルのクイーンは、すべての収穫や成果が人間の独力だけではできないこと、神からもたらされる恩寵や自然の恵みなくしては得られないことを理解しています。
    彼女は自然を愛し、自然のもつ力に感謝をし、ただそこにいきているものの美しさがきちんとわかる女性です。
    ペンタクルの受動的な性質を示す彼女は、収穫をうけとること、今そこにある恵みを評価して、受け取ることをあらわしています

    正位置
    • 豊かさや愛情を受け取る
    • 周囲への感謝の気持ちで満ち溢れる
    • 今手にしているものの豊かさに気づく
    逆位置
    • 恵まれている状況に気がついていない
    • 不足にばかり目がいってしまっている
    • 周囲への感謝に気づけない未熟さ

    キング(ワンド・カップ・ソード・ペンタクル)

    キングは各スートの支配者であり、各スートの道に従って成功を収めた人がどのような状況になるかを示しています。
    クイーンが各スートの力を受動的にうけとった象徴出会ったのに対して、キングは能動的に行使した際の結果を示唆しています

    ワンドキング


    ワンドのキングは、自らのエネルギーやバイタリティで成功を収めた人の姿が描かれています。
    火の象徴であるサラマンダーやライオンがえがかれた座におり、自信に溢れています。
    彼にとって大切なことは「自分がやり遂げた」ということです。
    成功を収めたあとも、彼は自らの「拡大」に余念がなく、どうやったら自分の領地を広げられるか、自分のエネルギーを拡散していけるかをずっと考え続けています

    正位置
    • エネルギッシュで行動力に満ち溢れている
    • 実力と行動力がともに備わっている
    • 成長や繁栄が期待できる
    逆位置
    • 独りよがりなお山の大将
    • 他人に対して厳しすぎる
    • 自ら行動する勇気や意欲が不足している

    カップキング


    カップのキングは、想像力やイマジネーションで物事を作り上げ、完成させることができる人のすがたが描かれています。
    彼の装飾品はすべて彼のイマジネーションが形になったものです。
    彼が重要視しているのは富や名声ではなく、自分の望んだものがきちんと形になっているかどうかです。
    背後の水はいまだに動き続けています。彼はよどみなくわきあがるイマジネーションを形にしていく永遠のクリエイターなのです

    正位置
    • センスやクリエイティビティを発揮して成功する
    • 自由な感性を愛することで楽しくいきていくことができる
    • 創意工夫を凝らして楽しむ
    逆位置
    • 自分の意思やプランに固執して頑なになっている
    • 創造性や独創性に欠ける
    • 実態を把握していない机上の空論

    ソードキング


    ソードのキングは、自らの叡智と実力で王座についた人の姿が描かれています。
    おそらく彼は英雄で、ここにたどり着くまでに様々な困難を乗り越えてきたはずです。
    そのため4人のキングの中で一番若々しく、そして厳しい視線をもっています。
    ソードの世界観は「限られた成果物」を奪い合うゼロサムゲームです。
    彼は叡智をもって勝利をおさめ、他者よりも優れていく戦いの勝者をあらわしています。

    正位置
    • 困難に打ち勝って成功を収めることができている
    • 他者に打ち勝っていく十分な強さや実力がある
    • 成功を手にしても慎重さを失わずにいれる
    逆位置
    • 周囲の意見に耳をかさずに傷つける暴君
    • 自分が勝つためなら卑怯な手段も平気でとる
    • 自分の成功を独占するために他者を排斥する

    ペンタクルキング


    ペンタクルのキングは、彼が手にした収穫にかこまれた姿で描かれています。
    彼の手前には収穫物をあらわすぶどうなどの農作物が茂り
    奥には立派なお城が見えます。
    全てを手に入れた彼は、その収穫を愛し、大切にしています。
    新規事業にさらに手を広げていきたいワンドのキングのようなエネルギッシュさや、
    自らの無限にわきあがるイマジネーションを形にしつづけたいカップのキングのような自由さや、
    勝者でありつづけるために、自らも厳しく律し続けるソードのキングのような鋭敏さは彼にはありませんが、
    自分の今もっているものの豊かさを自覚し、愛し、守り続ける安定感を彼は象徴しています。

    正位置
    • 豊かな生活、安定した生活
    • 恵まれた人間関係
    • 金銭面での十分な収穫
    逆位置
    • 欲張りで頑固な状態
    • おもしろみのないマンネリ化した生活
    • おもったほどの収穫が得られず金銭面での苦しみがさらない

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    参考文献


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    yuki
    小学校の時にタロットに出会って以来、かれこれ20年以上タロットを取り扱っている。多くの人を占うだけではなく、自作のタロットを作るに至る。大学では分子生物学を専攻。趣味はイラストとゲーム作り。本業の傍ら、タロットを自由に楽しむ人が増えればいいなという思いからサイトを作る。