30-5 ペンタクルの4
基本的な解釈
城を背後に、王冠をかぶった人物が4枚のペンタクルを見せ付けるように、守るようににぎりしめています。
ウェイトはこのカードに対して
彼は自らの所有するものを手放そうとしない
魔女の家BOOKS アーサー・ウェイト「タロット公式テキストブック」
と説明しています。
各スートの4は各スートが安定・安全に働いた場合何がおこるかを示唆しています。財産の安定をはかるためには、その財産をまもらなければいけません。彼はペンタクルを心臓の前、胸の位置にもしっかりともっています。財産をあらわすペンタクルが安心、安全にはたらくと、自らの命や財産を握り締め、守ることに執心することがここでは描かれています。
正位置
正位置では所有、執着というこのカードのもつ意味が中庸にはたらくことを示唆します。自ら所有するもの、今あるものを頑なにまもり、手放そうとしないことを表します。カードそのものは険しいですが、必ずしも悪い状況を示唆するわけではありません。意味するところは、「今もっているものをしっかりとにぎりしめる」ということだけです。状況によって、今もっているものが保証されるという好意的解釈にもなれば、今のものに執着しすぎて新たなものに手を伸ばすことができないという警告的な解釈にもなり得るカードです。
逆位置
逆位置では所有、執着が過剰や不足にはたらくことが示唆されます。
過剰の場合は、今あるものへの執着が状況の変化を遅らせること、全体を見渡す能力を奪ってしまっていることを示唆します。
不足の場合は、こだわりがあったものへの執着が薄れ、次へと進んでいくことができるようになることが示唆されます。
また、手に入れたいものや、今持っているものに対して何らかの妨害が入ることを示唆する場合もあります
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