3ペンタクルの10
基本的な解釈
様々なモチーフや寓意に満ちた絵です。
十枚のペンタクルはセフィロトの樹の形にならべられています。10はそれぞれのスートがこの世界における完成形、具体物をとった様子をえがかれています。財産を意味するペンタクルが地上に実現されるとき、それは豊かさであるとともに、その豊かさが代々受け継がれていくこと、そしてなにより家族そのものが大切な財産であることをこのカードはあらわしています。
そのため、このカードはビジネスから家族まで必然的に幅広い意味をもつことになります。幸せな家族はカップでも描かれていましたが、ペンタクルの場合は、それを「受け継いでいく」意味合いもつよくなります。
正位置
財産、利益というこのカードのもつ意味が中庸に働くと考えます。公的なことでも私的なことでも大きな利益がもたらされます。その利益は一時的なものではなく、継続性があるものになりそうです。また、家族からもたらされる財産的な豊かさをあらわすこともあります。
カップが人間関係の豊かさに比重を置いていたのに対して、このカードは人間関係も表しますが、どちらかというと物質的な豊かさを寓意しています。
逆位置
逆位置の場合には、正位置でもたらされた意味が過剰や不足にはたらきます。不足の場合には、継続した利益がみこめないこと、経済的に不安定な状況になる可能性があること、家族の安定が保てないことなどを意味します。過剰の場合には、財産や資産にこだわり過ぎてしまい、新しい挑戦にふみこめなかったり、意地汚い強欲さを発揮してしまうことを意味します。
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