ペンタクルのペイジ
基本的な解釈
ペンタクルを掲げた若者が立っています。彼はペンタクルを夢中でみつめているようです。
ウェイトはこのカードに対してこんな説明を加えています。
若者が手の上に浮かぶペンタクルに熱心に見入っている。彼はゆっくりと歩みながら、周りの様子にも気づかない。
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ペンタクルは成果物や収穫をあらわします。また、ペンタクルではしばしばその成果物を得るための努力がえがかれています。
形のある成果物や収穫を求めるペンタクルは、勤勉さとも直結します。
優れたプロフェッショナルは大きな収穫を作り出すことができますが、プロフェッショナルとなった人たちは、どこかでその対象に夢中になった瞬間があったのではないでしょうか?
ペンタクルのペイジは良い意味で対象に没頭することを表すカードです。
正位置
正位置では、何かに没頭すること、邁進することが中庸に働いていると解釈します。
ペイジのカードは実際に何かを作り出している人というよりは、それを作り出そうと学びはじめた学生のイメージです。そしてペンタクルのペイジが、私たちがもつ「学生」のイメージをもっとも体現しているカードといえるのではないかとおもいます。実際に何かの学校に入ることを進めるカードではなく、興味があることや目的に対して自分の好奇心や探究心を遺憾無く発揮することが進められているカードです。仕事であればやりたいことを徹底的に調べてみることにつながるでしょうし、人間関係であれば好奇心の赴くままに相手についてコンタクトをとったり関係を楽しんだりすることになるかと思います。
いずれにせよ、共通しているのは「成果があがるからやろう」という打算的な姿勢ではなく、「とにかくこれが好き!!」というものに忠実であることです。ペンタクルのペイジは物事に邁進する姿勢こそが成功につながることを示唆しています。
逆位置
逆位置では正位置で掲げたメッセージが過剰や不足ではたらきます。
不足の場合には集中力にかけていること、今集中すべきことに集中できていないことが警告されています。過剰の場合は、特定の事物にいれこみすぎて周囲がみえなくなってしまっていることが警告されています。
救いとしてこのカードがもたらされるときには、視野が広がることを意味する場合もあります。
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