ソードの4
基本的な解釈
壁に剣がたてかけてあり、手前に手を合わせた騎士が横たわっています。アーサー・ウェイトはこのカードに対して
祈りの姿勢をした騎士の象が、墓の上に据えられている
魔女の家BOOKS アーサー・ウェイト「タロット公式テキストブック」より
という説明を加えており、また、正位置の意味にも「墓。棺桶」という意味を加えています。
奥のステンドグラスには病を癒すキリストが描かれており、このカードが休止と癒しのカードであることがわかります。
安定を示す4において、闘争のスートであるソードが安定するには「休戦」しかありません。このカードが寓意するのは一時的な停止、休戦、状況から身を離すことを示唆しています。
正位置
正位置では、このカードが示す休戦、撤退が中庸にはたらいていると考えます。
平たく言うなら「一回休み」と言う感じです。今は問題にそのまま立ち向かっていくよりも、少しおやすみをして距離を置く必要があることが示唆されています。
大アルカナの死神が「終了」を意味するのに対して、このカードはあくまで「一時休止」です。自分以外のことを占った場合には、状況がしばらくの間停滞することも示唆しています。
逆位置
逆位置では、休戦、撤退が過剰や不足ではたらいていると考えます。
過剰の場合には、意味のない停止、意味のない様子見、変化をおそれて何も動けなくなってしまっていることへの警告となります。
不足の場合には、硬直していた状況が動き出すことが示唆されています。また、自力で現在の状況を打破して変えていけることも示唆されています。
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