ソードのペイジ
基本的な解釈
一人の少年が剣を持って荒地にたっています。背後にはもくもくと入道雲がたちあがっています。
ウェイトはこのカードにこのような説明を加えています。
しなやかで行動的な人物が両手で剣を構え、荒れ地を油断なくあるいている。行く手には荒々しい雲。いつ何時敵に襲われてもいいように、その歩みは用心深くしなやかであり、警戒を怠らない。
魔女の家BOOKS アーサー・ウェイト「タロット公式テキストブック」より
ペイジのカードは各スートを求め始めたときにおこることが示唆されています。
限られた資源を叡智をつくしながら奪い合うソードのスートの入り口に立つ彼は、用心深く剣を構え、「自分の身を守り」ながら、自分の望む方向に、たとえ障害があっても進んでいくことを決意しています。
このカードは用心深く進んでいくことができることや、情報をさぐりながら慎重に進んでいくことができることを示すとともに、自分の望む方向に進むためには、ただ心のままに進むのではなく、頭で考えて合理的な手段をとっていくこと、そして時には手段を選ばない必要があることも示唆しています。
正位置
正位置の場合は慎重に考えて行動することが中庸にはたらいていると解釈します。
このカードがでてきたとき、あなたは心のままに進むよりも、可能な限り情報をあつめて、合理的で危険の少ない方法を選ぶことが求められています。人間関係にしても仕事にしても、むやみにつっこんでいくよりも、情報をさぐって距離をおくことが大切です。また、相手の気持ちとしてこのカードがでてきた場合には、相手があなたのことを判断しかねており、距離をとっていることを表している場合もあります。
逆位置
逆位置の場合は正位置でのメッセージが過剰や不足にはたらいていると解釈します。
不足の場合には、警戒をおこたって軽率な行動にでてしまうこと、そしてそのしっぺ返しをくらってしまうことをあらわします。
過剰の場合には、警戒をしすぎて、心理的ガードがかたくなってしまっており、そのことがかえって問題解決をおくらせてしまうことを示唆します。救いとしてこのカードが出てくる場合には、思っているほど状況が悪くないこと、あなたが警戒しすぎかもしれないことが示唆される場合もあります。
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