むぎのタロット講座 第24話 タロットカードの意味を知ろう! 20 審判

第24話:タロットカードの意味をしろう! 20 審判

このお話で学べること

  • 審判のカードの構図、モチーフを理解しよう
  • 鑑定で審判が出てきたときの意味をしろう!

24-1 審判ってどんなカード?

ホップ
大アルカナもあと2枚!
今日は審判だね。ジャッジメントっていう英語もかっこいいねえ
むぎ
いよいよ後2枚だね。そしてここからは、世界の完成へと近くクライマックスの段階に入るんだ。
さて、カードを見てみようか
ウェイト版審判
マルセイユ版審判
ホップ
これは本当に、マルセイユ版とウェイト版ほとんど変更がないんだね。
天使のラッパの布のマークも同じだね
違うのは天使に向き合ってる人のポーズや構成ぐらいかなあ
むぎ
そうだね。
タイトルが審判で、この絵をみたら
キリスト教圏の人だったら、ああこれ、「最後の審判」なのねってすぐにわかる絵なんだよ
ホップ
最後の審判って?
むぎ
新約聖書のヨハネ黙示録に記されてる新天地への到達・キリストの再臨だね
預言書がいっぱいある旧約聖書と違って新約聖書にある預言書的な性格の文章はヨハネ黙示録だけなんだ
そこでは、天地は一度完全に滅ぼされ、そして「いのちの書」に名前のあるものだけが新天地に復活することを許されてるんだ。
ホップ
あ、どうあがいても一回全部滅びるんだ
ホップ
なるほどねえ。
だからこのカードは復活とか奇跡を表すんだね
むぎ
そうだね。
ウェイトは
「神の呼びかけに答えた、変革という大いなる作業の達成を示している」って書いてる。
でもその一方で
「我々のうちにあってトランペットを吹き鳴らすもの、そしてそれに答えてほぼ一瞬のうちに立ち上がるものとは何か(立ち上がるものとは、当然我々の意識下にあるものでなくてはならないが)。それがわからぬものはただ、虚心坦懐にカードをながめるがよい」なんて意味ありげなこともいってる。
少しベンヤミンの言葉を借りるなら、もともとは「命名する」ことで神の創造に参加していた人間は
「分別」をつけてしまったこと、すなわち、物事の「判断」という余計な評価を加えられるようになってしまったことによって「堕落」した。
もともとはそれとは一切関係がなかった恋人たちや悪魔のカードが、この創世記での出来事のモチーフがウェイト版では取り込まれてるね。
そして最後から2番目のカードに審判がくる。
これは、一度「堕落」を知ってしまった人間が新天地に復活するとき
何も知らなかった、エデンの園にいた、自分では分別がつけられなかった・・・
つまり愚者だったものがもう一度再臨するといには
見た目は同じようであっても新たなステージに達していることを示唆してると僕は思うんだ
ホップ
うーん・・・
前から思ってたんだけど、タロットってタロットに書かれた絵から
タロットとは直接関係ないような知識を引っ張り出してくる必要があるんだねえ
むぎ
必要がある・・・っていうより、それはまあそういうもんなんじゃない?
りんごを見たことがある人は、赤い丸をみたらりんごを自動的に思い浮かべるかもしれないけど
りんごを見たことがない人はそれが思い浮かばないよね
もともとゲームとして作られたタロットは後で占いの道具として再発見・再発明されたものだから
「正しい解釈」や「あるべき解釈」なんてのは原理的にないと僕は思う。
エリファス・レヴィは
「「タロット」、いにしえの民の聖なる書物のすべてに霊感を授けたこの奇跡の書」って述べてるけど、
ミシェル・フーコーの「言葉と物」を読んでから、読み返すと、近代魔術っていうのは古典主義時代の「類似」のエピステーメーの概念を19世紀・20世紀の「人間」の時代に再構築したものなんじゃないかなあって思う
でもそれはあくまで僕の感想でしかないんだ。
「僕の今持っている知識や考え」では 恋人や悪魔に創世記的モチーフが組み込まれたことは審判のカードと関連づけても面白いと思うし、別にホップが自分でカードを使ったりいろいろなものに触れていく中で、他の解釈がおもいついたら、それはそれでまあいいんだよ
この講座は、タロットカードの意味やカードの使い方を伝えることだけじゃなくて、「タロットを読む・楽しむってどういうことか」っていうことを伝えることも目的にしてるからね
「暗記するんじゃなくてタロットを「読む」っていうのはこういう楽しみ方なんだよ」っていうのが少しでも伝わればいいなって思ってるよ
ホップ
そっかあ。
同じものを見たり読んだりしても、それがどう言う風に見えているか、どんな風に読めているかは人によって全然違うからね
むぎ
そうだね
だからタロットをやるときには「正しく読む」ことよりも、そのカードが置かれた状況ではどのような役割を果たしてどのように読めるかを、ちゃんと説明できることのほうが大切なんじゃないかなーと僕は思うよ
カードの解釈も、後わずかになってきたから、カードを読むことそのものについてもここでコメントしておくね

24-1 審判ってどんなカード?


キーワード
奇跡、復活

24-1−1 カードの説明

天使がラッパを吹き鳴らし、棺桶から人々が起き上がっています。
人々は天使をたたえ、その奇跡の恩恵に預かっているようです。マルセイユ版とウェイト版を比べてみても、構図にそれほどまでに変化はないようです。

さて、このカードのタイトルである「審判」=JUDGEMENTとはどういう意味なのでしょうか?

このカードで描かれているのは、新約聖書の「ヨハネ黙示録」の最後の審判の光景です。ヨハネ黙示録の最後でサタンや偽預言者たちは滅ぼされ、すべての死者は蘇り、命の書に名前のあるものだけが、新しい天地に住まうことを許されます。つまり、この天使は「破壊」の後にやってくる奇跡です。
天使と人々が並ぶ絵柄としては「恋人」がありますが、「恋人」に描かれた男女は天使を見ることはありませんでしたが、「審判」の人々は天使を見上げています。
また、上空に超越的存在があり、それを3つの存在が見上げるのは「月」のカードにも似ていますが、そこで向き合っているのは、人間ではなく、本能しか保たない獣たちでした。
超越的な存在と人間が真正面から向き合っているカードには「死神」がありますが、死神に向き合うのは「裸」の人間ではなく、皇帝や法王や子供という、身分として向き合っていました。
これまでお互いに向き合ってきたカードというのは法王のような人間同士だけで、しかも、「死神」と同様、衣服を身にまとい、裸の存在の人間ではなく、これまた「聖職者」という身分として向き合っていました。

裸の人間が、超越的存在とはっきりと向き合っているのは、この審判だけなのです。しかも、審判では、人々ははっきりと、超越的存在に向かって、手を伸ばしています。ついにここで、人は超越的存在と真正面から、裸の現存在として向き合うことができたのです。

愚者のように、意図を持たなければ、誘惑されたり幻滅したりすることもないかもしれません。しかし、愚者の混沌は形あるものを何も生み出しません。しかし、人が生み出したものは必ずいつか死を迎え、理不尽な雷に打たれたり、欺瞞にさいなまされたり、誘惑を受けることもあるでしょう。それでも前に進むことを選択し続けた魂だけが、奇跡と正面から向き合い、復活の恩恵を預かることができるのです。(この利害を超えて前に進むこと、外発的ではなく内発的に進むことを選択し続けることを信仰とも言います)

審判は神と人が向き合い、手を取り合った奇跡を描いたカードなのです。

24-1-2 正位置での解釈

運命の好転を意味します。
運命の輪がもたらす変化はどちらかというと刹那的な一瞬のチャンスを表していましたが、審判がもたらすのは、まさに世界そのものがひっくり返るような運命の好転です。
私たちは、無意識のうちに、「起こりそうなこと」と「起こらなそうなこと」を峻別する癖があり、奇跡は映画やドラマの中でしか起こらないと思ってしまっています。
しかし、誰にでもその運命の瞬間が訪れる可能性はあります。審判のカードをあなたが引いた時、まさにあなたにその好転が起こることを告げています。

ただ、この運命の好転はあなたに制御できる類のものではありません。「どうやったら、私の運命はもっと好転しますか!」「その好転は具体的にどういうものですか!」といった鼻息の荒い問いには、審判の天使は答えを持ち合わせていません。
あなたの前に進む意志に従って、運命の扉は開かれるでしょう。しかし、その扉の行き先まであなたが必死に考えることはないのです。
向こうからやってくる奇跡に手を広げ、大きく展開していく運命に身をゆだねましょう。

24-1-3 逆位置での解釈

審判が逆位置で出るとき、「奇跡が起こらないこと」ではなく、「奇跡に期待しすぎること」や、逆に「奇跡をまったく受け入れないこと」に警鐘が鳴らされています。
最後の審判は、新約聖書の「ヨハネ黙示録」に登場しますが、同じく新約聖書の「ルカの福音書」で、イエスは奇跡を認めない人々に対して、

「では、今の時代の人たちは何にたとえたらよいか。彼らは何に似ているか。広場に座って、互いに呼びかけ、こう言っている子供たちに似ている。
『笛を吹いたのに、
踊ってくれなかった。
葬式の歌をうたったのに、
泣いてくれなかった。』」
(ルカによる福音書 7章31から35)

と解きます。要するに、「自分の都合のいいことしか認めない」という稚拙な態度を咎めているのです。

さて、書店でもインターネットでも様々な奇跡の起こし方や、成功論が説かれています。それのどれが正しいか、間違っているかというかはわかりません。しかし、

「これで幸せにしてください!!!」と、すがりつくのも、「そんなの全部嘘っぱちさ。この世は辛くて苦しいんだ」と、自分の不幸に酔うのも、真反対の対応のようで、自分の力や人生を健康的に信じていないという意味では同類の反応です。細菌学の権威であるルイ・パスツールは「幸運は用意された心のみに宿る」と述べましたが、運命はいつ好転するかわからないからこそ、自らに対して誠実に日々を生きることがとても大切になってきます。

あなたの人生に奇跡は起きますが、「ワンチャン狙い」だけで生きてはいけないのです。

24-2 占いで審判が出てきたとき受け取れるメッセージ

24-2-1 一般的なメッセージ

正位置

あなたの苦労が報われるときが近づいています。
ひょっとしたら、あなたは今まで、誰かの犠牲になったり、辛い思いをしてきたかもしれません。あなたのこれまでの行いが、あなたが満足する結果をもたらしたかどうかわかりませんが、あなたがあなたの心に恥じない、嘘を付かない行動を選択し続けることができるなら、奇跡はもうすぐ目の前までやってきています。

今のあなたを信じて、前に進むことを選択しましょう。明るい夜明けはもうすぐそこです。

逆位置

まずは自分が動き出しましょう。
状況が整ったら行動しよう、もう少し勉強してからやってみようなどなど。クリエイティブアボイダンスと言って、人は「何かをやらない」理由を考える時に最もクリエイティブになれるそうです。あなたが動き出せない理由を探すよりも、まずは動いてみましょう。運命はあなたが動き出した後で、ついてきて回るものです。悲運を嘆いて一生を過ごすよりも、あなたが動き出すことで運命を回しましょう。

24-2-2 恋愛でのメッセージ

正位置

あなたの本当の思いが報われるときが近づいています。
このカードは「復活」という意味があるので、復縁を望まれている方が、このカードを引いたら、「やった!!元鞘!!!」と喜ばれるかもしれません。確かに、その可能性もあります。

しかし、タロットカードはカードと意味が一対一対応をしている「おみくじ」ではありません。
このカードが意味するのは、「あなたの本当の幸運の再来」であり、「あなたの魂から溢れ出る愛の復活」です。

愛の主語は常に自分であり、「愛すること」をあなたが選ぶことができることこそ、本当の幸せです。このカードが意味するのは、あなたが誰かを心から愛するという幸せを心から味わうことができる、ということなのです。

それは、前に付き合っていた方との関係が思いがけず復活するということかもしれませんし、新しい関係が生まれることかもしれませんし、憑き物が落ちたように恋愛に対するネガティブな感情や焦りがなくなることかもしれません。

いずれにせよ、大切なのは、あなたがあなたの愛を楽しむことができるかどうかなのです。

このカードはあなたの中に、「誰かを愛する魂からの喜び」が復活することを告げています。どれが運命なのか、自分の運命の口うるさい検査官になることなく、心を開いて、訪れるものを受け取ってください。

逆位置

確かめる作業に執心しすぎないでください。
「運命の人」というのは恋愛の中で求められる一つの像かもしれません。「君と先に出会っていれば」という台詞はドラマなどでよく耳にしますが、「その人」が本当かどうかを確かめたり、悩んだりするよりも、あなたがどうしたいのか、ということに軸足を置いて考えてください。あなたがとった行動の結果はすべてあなたに帰ってきます。相手が運命の人かどうかはわかりませんが、あなたの決断に対する結果は、いつでもあなたの手のうちにあります。疑心暗鬼になって気を病むよりは、あなたがどうしたいのかに軸足を置いて、行動していきましょう。運命はそのあとでドラマチックに展開していきます。運命を待つ必要はあなたにはないのです。

24-2-3 仕事でのメッセージ

正位置

あなたの置かれている状況が好転していきそうです。
仕事の悩み、転職の望みは、実は周囲の環境に大きく左右されます。あなたも、これまで自分を取り巻く環境をよくするために、コミュニケーションの方法を工夫したり、仕事に有利になるスキルを身につけたりしてきたかもしれません。しかし、そう言ったあなたの行動とは無関係に、あなたの置かれている環境・状況が好転していきそうです。
この好転の恩恵をあなたが受け入れるためにやることはただ一つ。変化を好意的に受け止めてください。
私たちは変化を求める一方で、変化に対してストレスを感じる生き物でもあります。一般的には喜ばしいとされる結婚や栄転による環境の変化でさえ、実は環境が変化することそのものが、ストレス要因になることもあります。

しかし、あなたが審判に描かれている人々のように、状況の変化に喜びを見出し、感謝の気持ちでもって受け入れることによって、変化はあなたに大きな恩寵をもたらします。あなたの置かれている状況の変化を好意的に受け止め、感謝の気持ちでもって前に進むことを選択してください。それにより運命が開けてくるでしょう。

逆位置

ビッグウェーブ探しに執心しすぎないでください。
あなたは5年前に流行ったものを何か覚えていますか?3年前は?半年前は?
高度に情報化が進み、大消費社会となった昨今、時流に乗れば一気にはやりますが、それは本当に一時的なものです。業界の動向を必死に探っても、その動向はすぐに変わってしまうこともあるでしょう。
トレンドや将来を探ることも大切ですが、まずはあなたがどのような形で世界に貢献したいのか考えましょう。
世界が変わっても、あなたのやりたいことの軸が変わらなければ、変わり続ける世界の中でも、あなたはいつでも奇跡のような存在たりえるでしょう。

前のお話

むぎのタロット講座 第23話 タロットカードの意味を知ろう! 19 太陽

2019.02.11

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むぎのタロット講座 第24話 タロットカードの意味を知ろう:21 世界

2019.02.12

目次


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ABOUTこの記事をかいた人

小学校の時にタロットに出会って以来、かれこれ20年以上タロットを取り扱っている。多くの人を占うだけではなく、自作のタロットを作るに至る。大学では分子生物学を専攻。趣味はイラストとゲーム作り。本業の傍ら、タロットを自由に楽しむ人が増えればいいなという思いからサイトを作る。